前にも一度参加した飯舘村のツアー。今回が11回目だったのだが、ゲストが大友さんでまたオーケストラをやるって話しだし、オオカミ神社のお祭りが復活したので見に行くってところに、神社に鴻池さんのオオカミベンチが設置されたらしいというので、頑張って参加。前の時は夜行バスで行ったのだが、ヨメがバイオリンを持っていくというのでさすがに怖くなり新幹線で移動することに。ということは前泊が必要だよね、ってことで金曜日から休みにして土湯温泉へ。電車でいける(時間が読める)飯坂温泉にしておけという気はしたが、前に行ったからな。
日本列島木曜日から急に冬になり、金曜日の朝が寒気の底。雪は小降りになっていたが、あちこち白い。
脚を滑らせながらとりあえずチェックインし、展望台に行ってみたものの、山は全く見えず。温泉街も閑散としていたが(震災とコロナで多くの宿がつぶれて、新しい経営者のもとスタートを切りつつある、らしい)、場違いにおしゃれな店も散見され、プリンを買って宿に戻る。この日の宿は山根屋旅館、100年以上続く老舗で土湯一の大浴場が看板、なのだが、玄関にわしらの名前の札しか出てないなと思ったら、ほんとに貸し切りだったらしい(30室あるはずなのだが)。でも、スタッフの子供の声がするし、浴場でもスタッフさんと鉢合わせしたりして、そんなに悪い雰囲気ではない。誰もいないんだったら夜冷えるかなと思ったけど、空調は頑張ってくれたし、温泉は最高だし(かけ流しの大浴場を貸し切りである)、料理は美味いし、わけわからんこけしアーマーもいい味を出してる。普段はちゃんとお客さんいるらしいので、頑張ってほしい。
さて、翌日はカチカチに凍った路面に苦労しつつバス停へ。前日のバスが20本ほど遅れて着いたので心配していたのだが、時間通りにバスが来てちゃんと福島駅に着き (通学時間帯は乗降に時間がかかって遅れるみたいですね)無事にツアーに合流。まずは山津見神社へ。
村の人口は増えてきたとは言うものの震災前の1/4。伝統の虎捕太鼓も地元住民だけでは成り立たず、福島大の学生さんが多く参加し復活させた。
ずらりと並ぶ屋台も所謂祭り屋台的なものは少なく、えっと思うような店が並ぶ(カヌレを買って帰りの新幹線でいただいた、めっちゃしっかりした味でした)。
相馬の殿様が馬で参拝するというのが目玉?だったのだが、太鼓のあと拝殿で差敗している間に騎乗参拝は終わってしまい、しゃあないので馬の写真を撮る。芦毛のきれいな馬でした。
ただ、馬もいいんだけど、殿様がめっちゃイケメンだったのが印象的。やっぱ人格って顔に出るよねえ。
ウルフベンチは拝殿から本殿に向かう参道に設置されていました。めっちゃ趣のある空間で、ヘルスケアパビリオンの前よりずっといいわ。この場所の風景になっていくといいよね。
このあと、交流館に移動して村のお母さんの作った昼食を頂き(めちゃうまだけど、朝ごはんもお代わりしてしまったのでさすがにあてがわれた分しか食べられず、ちょっと残念)、
オオカミ信仰にまつわる版木を見て、
大友さんのトークショー。ここでの話も面白かったし、帰りの車中での話も面白かったし、満足。で、この後さらに子供向けの施設に移動して村の子供たちと即興オーケストラ、という流れなのだが、ここも写真撮ってなくはないけど一般の方がもれなく写り込んでいるので自粛。30分ほどしか時間なかったんだけど、存分に楽しめました。もう子供たちが無敵でいいですよね。前回は大人しか見かけなかったから。
最後は道の駅で存分に村にお金を落として終了。しかし、福島駅までは自腹だけど、これが無料の催しってのはなかなかもやっとします。お土産(ベーグル)までもらったし。 ただ、復興予算もそろそろ打ち切りになるんだろうから、ここからどうやって村を活性化するかですよね。そのためにはいろいろ手を打って外から人に来てもらうしかない(からツアーをやってる)んだろうけど。でも、フレコンバッグはもう見かけなかったから、前に進んでいることは確かかな。チャンスがあれば能登にもまた行ってみたい、と思いました。