近くに住んでいてもなかなか訪れる機会がないのが皇室財産というやつ。休みがとれたので参観申し込みをしてみた。桂離宮は撃沈したが、修学院離宮の方はOKが出たので出かける。昔すぐ近所に住んでいたこともあるのだが、当然ながら中を訪ねるのははじめて。あいにくの曇り空、時折雨もぱらつく天気だが、散策には特に問題なし。ここを歩くのはほとんど山登りなので、下がぬかるんでると大変。
さて、もちろん建物もそれぞれいいんですよ。これは中離宮の楽只軒なんだけど、奥の押入れは向こうの部屋からも物が取り出せるようになっている、、、って、便利なのか?襲撃された時に逃げるには便利かもしれないけど、どうせ取り囲まれてるだろうから無意味だし、離宮全体として警備体制を考えてるとは思えないあけっぴろげな構造なんですけど、、、
でも、ここのメインはやっぱり周囲の里山の風景と一体になった庭園。これは上下の離宮を結ぶ松並木。明治天皇の行幸の際に馬車を通すために拡幅したそうだが、それまではただの畦道だった。当然松並木もないので、田んぼの間を縫って上離宮に向かったらしい。
上離宮への松並木から麓を眺める。田植えが終わったばかりの田園風景の中を中離宮へ続く松並木が貫き、その向こうにもやに煙る京都の町並みが望める。
隣雲亭から浴龍池を望む。このあたりが敷地内で最も高いところで、京都タワーの先端より高いんだとか。松ヶ崎東山(妙法の「法」ですね)の向こうに岩倉の町並みが見える。霞んで見えるのも味があるといえば味がある。
高低差を生かして、いたるところに水が流れています。この上流に雄滝と称する落差6mの人工の滝があり、その元は比叡山からの湧き水。
池の水深は50cm。さざなみがきれいに立つ深さなんだとか。浴龍池はアースフィルダムによる人工池で、須賀川で決壊して話題になったように地震には弱いはずだが、水量がたいしたことないからあまり気にしなくても良さそう。
池の堤から隣雲亭を望む。秋はきれいだろうけど、まあ当選しないから縁はないな。
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