2013年2月2日

暦の上ですら春じゃないのに

今日は全国的にポカポカ陽気になりました。パターンとしては春一番で一気に気温上昇、なんですが、「春一番」の定義は「立春から春分の間に吹く南よりの強風」なので、立春の前に吹くのはただの南風らしい。節分が週末に重なって京の町は大賑わいです。卒展シーズンも始まったしねえ。

木彫 雛人形展
マエストロ貴古 作陶展~新世界への招待状~ @大丸京都店
この日のスタートをどこにするかはちょっと迷った。買い物をしそうなところが2ヶ所あったのだ。結局、「荷物になるかもなあ」と思いつつ大丸からスタート。剛和さんにいろいろとお話を伺う。水害の影響はまだまだ残っていて、今回も予定の作品が仕上がらなかったそうな。残念なことです。一番気に入ったバレンタインの蛇は開幕早々にあっさり引き取り手が決まっていた(週末まで残っているようでも困るけど)。ラスターの蓋物に心を動かされつつも、ふしぎちゃんの新作をゲット。蛇の菊姫が仲間入りしています。剛和さんによると、ふしぎちゃんたちが菊姫に出会った最初のシーン、だそうだけど、それにしては二人とも菊姫の上に乗ってたりして妙になれなれしい。気にしていないみたいだからいいんだけどさ。実を言うと、今回は百貨店値段だしどうしたものかとは思ったのですが、こちとら泥をかき出しに行く根性はないので、出来ることからこつこつと、ね。

津守愛香展 @ギャラリー器館
この人もやっぱり楽しい。作家さんは不在も(信楽の人だから朝からはいないよなあ)、ギャラリーの人とずいぶん話し込む。猫忍者がたいそう気に入ったものの、サイズ、お値段ともに手が出にくい代物なので、代用というわけじゃないけど猫缶を購入。初日なのでお持ち帰りは遠慮し、後日改めて引き取りに行くことになりました。画像はその時にでも。

上終町に移動し、アジャンタでランチ。前に来たときは「大丈夫かいな」という感じだったが、すっかり人気店になっている。味も日本人向けにマイルドになった。でも、ちゃんとインド料理。接客も(日本人のスタッフもいないのに)日本の流儀だが、インド的ないいかげんさも残している。このままでいてくれるといいんだけどねえ。

周縁からのフィールドワーク
縄文の夢― 森のざわめき、精霊の風 @京都造形芸術大学
成安造形大学卒業制作展・進級制作展 @京都市美術館
大きくスペースをとっているイラストレーションクラスがやはり看板なのか、力の入った作品が目立った。印象に残ってるのはライブペインティングをしていた渡邉さん。床に座り込んで黙々と線画を描き、手を止めて訪ねてきた知り合いとたわいない話をし、また静かに壁に向かう。ミティラー画のおばちゃん達を思い出しちゃいました。
他の分野はいまいち印象が薄いんだけど、これはお気に入り。

後藤吉晃個展 白ノアリカタ
高間智子展 積層彩磁の世界 @ギャラリー恵風
今日はさすがに腹いっぱいだけど、 これは面白かった。

熊野神社でお茶と八橋の接待。

松田啓佑個展  STRAIGHTFORWARD @eN arts

さて、いつもならここで終わりだが、節分にしてはやけに暖かいし、バスの一日乗車券で動いてるしで、壬生寺へ移動。
実は節分の壬生狂言を観たのは初めて。ここは客席が吹きさらしのコンクリ打ちっぱなしで、春の公演ですら寒いことがある。でも、さすがに今日はOKで、堪能しました。しかし、この話、どう考えても鬼がかわいそう。話の内容は、

節分の日、後家さんは豆を用意し、ヒイラギに鰯を挿して玄関におき、そこへやってきた厄祓いの男にまじないをさせました。
その男が去ると、箕笠を着けた鬼が出てきましたが、後家さんは鬼と知って逃げ込みます。
鬼は鰯を食べ、魔法の「打ち出の小槌」を振って変装し、再び後家さんを訪れます。
鬼は小槌で着物を出して、後家に与えました。さらに、一緒にお酒を飲んだところ、鬼は酔いつぶれてしまいました。
欲に駆られた後家さんは小槌を盗って鬼の着物をはいでしまいます。
鬼は目を覚まし、小槌を盗られたことに怒りますが、後家さんが撒く豆に打たれて追払われてしまいました。

というもの(らしい)。 いちおう、「誘惑に負けずにまめに働け」という教訓らしいのですが、とてもそうは見えない。異民族をいじめてるだけ。この後は怒ったインディアンが町を襲うが、流れ者のガンマンが窮地を救う、といった展開になるのであろう。お話なんだからそれでいいんだろうけど、、、
ところで、こんなわかりやすいバスも走ってました。節分ならではですねえ。

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