2018年8月11日

東京(ほぼ東博)

東京駅で新幹線を降り、混乱の中を縫って乗り換え上野へ。まずは科博(昆虫展ね)に寄ったのだが既に行列。ここはあきらめメインの東博へ。本館で荷物を預け、そのまま平成館の縄文展に行けばいいのに、本館特別5室の「トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」に入ってしまう。当然ながら子供たちでいっぱいでオッサンが遊べる雰囲気ではないのだが、見てるだけでもだいたい満足。その後も本館を回り、お昼を食べ、東洋館、法隆寺宝物館を回り、シアターで「DOGU 美のはじまり」を見る(シャコちゃんの声はちょっと衝撃的)。東博は特別展会場はともかく他はガラガラのことも多いのだが、今回はびじゅチューン!の子供たちが元ネタを求めて彷徨っていてどこもいっぱい。法隆寺宝物館にあんなに人がいるのは初めて(天寿国繡帳のお披露目の時ですらもっと空いてた)。一方、井上涼が取り上げてない東洋館はといえば、外国人(特に中国人)観光客がいっぱいでその賑やかなこと。まあ、(限度はあるにせよ)人が多いのはいいことです。

で、そのあとやっと「縄文―1万年の美の鼓動」へ。国宝はみんな何度か見てるし、火焔型土器も(十日町市博物館は当然だが)京大でやってた展示の方がモノが揃ってたのだが、焼町土器をこんなに見たのは初めてで個人的にはこの辺りがメインかな。第3章で世界各国の土器が取り上げられているのだが、たいていどこも機能的なつくり。縄文時代というと安定した文化が1万年も続き、といった捉え方をされることが多いんだけど、通して見ると流行とか変化が結構あるのよね。ただ、(紹介されるような)他の地域では都市化、文明化が進み土器も工業生産品になっていくのに、大陸から切り離され進歩から取り残された日本では効率とか機能美とかは無視され奇をてらった造形が追及されていくのはなんともまあ。もっともそんな縄文も、平均気温が下がり森林の生産力が落ち大陸から稲作技術が入ってくることで終わりを告げ弥生時代になっていく訳で、やっぱり気象条件って大事だよねえ。

ここまでで6時間が経過しており、終わりにしても良かったのだがもう1カ所、
富田菜摘展 真夏の夜の夢 @新宿タカシマヤ美術画廊
いやまあ行ってよかった。さすがデパートでの展示なのでこぎれいなのはともかく、どうして同じねじで目を作ってるのにあんなに表情が違って見えるのか。 完売も納得。

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