2010年2月27日

本日の画廊めぐり

京都造形芸術大学卒業制作展

建築や映像、舞台芸術なんかが多くて、ざっと流して見るにはちょっとしんどかった。一押しは「米谷優里のスキマ観光るるぶ・駅編」。相も変わらず一発芸的な作品に惹かれるのはどうにかならないものか。

前田龍一展
古田千咲「たすこと ひくこと」
安田祥展


はねうさぎにて。やはりRoom3がいちばん面白い。あの狭さが居心地よく感じるんだろうなあ。

KinoPrint 2010

アーティスロングにて。精華大版画コースのグループ展。やはりトゥーラさんの作品が面白いと思ったら、まともなお値段がついてました(それでも十分お安いんだけどね)。

折田先生

今年の折田先生は「タケシ」でした。





さすがに3日目。昨日の雨もあって痛みが目立ちます。碑文の内容ももうひとつかなあ。

2010年2月22日

西田菜々子展

京都のお寺や庭園のイメージを単純化して再構成、カラフルな油彩で仕上げたフシギな作品。こないだの芸大の作品展でも見ているはずだが、ちっとも覚えてない。困ったもんだ。

2010年2月21日

「絵画の庭ーゼロ年代の地平から」

こちらも2回目。体調が違うと滞留時間の長い作家さんが変わってくるのが面白い。人の好みなんていい加減なものなんだなあ。

「聖地チベット —ポタラ宮と天空の至宝—」

年が明けてチベット展が大阪にやってきたので出かける。

札幌と東京の展示内容がどんなものだったのかは見てないからわからない。東京では美術館の前で抗議活動をしている人と話をする機会があったが、確かに言いたいことはわかるし展示のあり方にも問題はあるけど、とりあえずチベット文化というものを知ってもらうことに意味があるんで、展示会はどんどんやらせればいいんじゃないかという気がした。だいたい、展示されている文物を見ればチベットが中国とは別の文化圏であることはバレバレだし、逆に少々キャプションに問題があるにしてもこれを見て中国の一部だと考えてしまう日本人が大多数なのだとしたら、それはチベットが軍事的、政治的にだけでなく文化的にも中国に負けているということで、その程度のものなのならば現状も是認するしかないと思うのだ。

で、今回の大阪展なのだが、九博と違って実にあっさりした展示になっていた。中国側の政治的色彩の強いパネルがなくなっただけでなく、これらの仏像が単なる美術品ではなく信仰の対象であることをうかがわせるような演出も消えていた。仏像はガラスケースの中に整然と並んでおり、現役の信仰対象というより遺跡からの発掘物のような趣となっている。これが抗議活動の成果というのなら、角を矯めて牛を殺しちゃったわけだが、たぶん会場が狭いからこうなったんでしょう。まあ、何も知らないで見たらこれで喜んでたと思うけど、同じものが並んでいるはずなのに、どうしてここまで印象が変わるかねえ。がんばって九州まで行ってて良かったわ。

2010年2月20日

「ロバート プラット: TALES FROM THE LIMEN」

平面も気に入ったけど、地下室のインスタレーションがステキ。真っ暗で一瞬どうしようかと思ったけど、、、じっと見てると暗転するのも困りものだし。

服部しほりの楽しい展覧会 BABA

イマドキの女の子像と昔ながらの宗教画(百鬼夜行図とか地獄絵図とかの類)のミスマッチが楽しい。連れて帰りたいところだが、値段以前にあのサイズのものはうちではどうにもならん。かといって、小品にしちゃうと味がなくなるような気もするし。まあ、また個展があったら見に行くかなあ。

2010年2月18日

藤田まこと

食道がん、COPD、大動脈瘤とくれば、酒飲みヘビースモーカーの定番。職業病ってことなのかなあ。まあ、しゃあないか。

2010年2月14日

高橋真琴の夢とロマン展-少女達の瞳が輝く時-

招待券もらったのでスタジオ周りの途中に組み込む。予想したよりずっと作品として完成されている。人物が様式化されているのは当然だけど、動物の描き方が固まっているのに感心。もとのスケッチが「普通」なのもちょっとびっくり。パンダのキャラクターグッズが真琴さんだったのもびっくり。勉強になりました。

京都オープンスタジオ2010(2)

とりあえず残りの3件を回りコンプリート。今日も面白かったけど、ベストは兼文堂で見た竹内公太の金属バットでふるさとを奏でる作品。しかし、どこもお客さんは結構いるのに塗り絵してる人はほとんど見なかったけど、この企画の参加者ってどのくらいいたんだろうねえ。

2010年2月13日

京都オープンスタジオ2010(1)

オリンピックの開会式を一通り見てたらずいぶん遅くなった(ちなみに、最初は面白かったけど正直尻すぼみですなあ)けど、桂周辺のアトリエ回りに出かける。もともと全部回る気は無かったのだが、行ってみるとスタンプならぬ塗り絵ラリーの企画があって、あっという間に趣旨転換、全部回ることにして太秦まで含めて5件を今日のターゲットに。
で、塗り絵もだけど、面白かったです。作品も面白かったんだけど、アンテナでスタッフの人と話しをしてて、OBから最近の芸大の作品はなってないと言われる、という話を聞いて、わしらの印象とずいぶん違うなあ(最近の方が好き)と思ったんだよね。結局、素人に媚びた作品を作ってるようじゃあダメってことなんだろうなあ。こっちは素人にわからない孤高の作品作りをされても困るんだけど。

2010年2月11日

京都市立芸術大学作品展

この日は桂界隈のアトリエ巡りのつもりだったのだが、雨になるのが確実だったので予定変更、京都芸大の作品展を見て回った。

芸大の作品展も市美術館と大学キャンパスに分かれているのだが、岡崎に展示するのが基本で、広いスペースが必要なものが沓掛に回るようです。いちばん大掛かりな吉村熊象の作品は大ホールを丸ごと使用。贅沢だなあ。
で、学内展示から、「うごきだした雲は」中西瑞季。実は箱の中も楽しいんですよ、これが。
美術館展示から、「この先」井上みのり。着ぐるみはわりといろんなところで見かけて、子供が張り付いて離れなくなるのもよく見る光景だが、これは馬が馬を描いているというところが(個人的な)ツボ。チョークさばきに迷いがないのがすばらしい。
「六どうりんね鬼ごっこ」大上伊代、から。
こちらは別館の1回生の作品から「8」酒井遥。「静物」という課題なので、モデルがあるってことだよなあ。そっちの方を見てみたい。

2010年2月7日

音・空・観 vol.7 「間 be 音」

さて、美術館を出てギャラリー16、はねうさぎ(Room3の西嶋みゆきが良かった)、虹と回ってギャラリーすずきへ。音空間の構築を試みている野口ちとせさんの個展。展示光景はyoutubeでどうぞ。
工芸品としての楽器と非西洋的な音階。これはツボです。思わず一点購入しちゃいました。最後の方に出てくる入り口左に3点並んでいる中央の品。琉球音階になってます。バチがまた素敵なんですよねえ。

嵯峨芸術大学制作展(2)

午後から市美術館の卒業・終了制作展へ。さすがに卒展は気合が入っていて楽しい。朝も思ったけど、日本画科の古画研究工房(歴史的絵画の模写をする)が京都ぽくって面白い。修復とかの求人がどの程度あるのかは知らないけどね。

で、こちらからの作品。羽根田愛生の「いちご200%♡」。スカートの中を撮ろうかとも思ったけど、品がないので止めました。しかし、入ってすぐにこれが置いてあるのは(卒展としては)反則じゃないかなあ。

嵯峨芸術大学制作展(1)

朝は大学構内の進級制作展へ。日本画系には畳敷きの部屋があったりしてちょっと新鮮。ほんちゃんの展示以外にもクラブボックスを使った自主企画「one room」もあって、学外の作家も招いて一人一部屋で空間も意識した展示が展開される。当然、こっちの方が面白かったのだが、写真は公式展から。

「京都を海外で宣伝する」冨川千秋。観光デザイン科の課題みたいだけど、これってロシア人が見て面白いと思ってくれるのかなあ。わしは面白かったけど。

雪が降った

この冬は気温はともかく雪がほとんど降らないのだが、今朝は珍しくちゃんと積もった。
渡月橋もそれなりだったけど、以前のときほどのインパクトはなかった(もう少し量がないとね)。で、これは我が家の梅の木。ちっちゃいので夏になると草に埋もれて見えなくなるのだが、ちゃんと生きてはいるらしい。もう少し伸びて欲しいんだけど、日当たりが悪いからなあ。夏は夏で高さ負けするし。

2010年2月6日

旗谷吉員 所蔵品展 現代の美術~超雑貨系

本日のメインディッシュ。たまたまネットで見つけてピンときてしまったのだが、これが期待以上にすばらしいものでした。まず、ギャラリー。普通の家の一角を改装したものなのだが、こんなことするくらいだからこの奥さんがステキな人で、この家の収蔵品も少し見せてもらう。お茶請けがやたら上等だし(神戸の山の手ではみんなこうなのか?)、旦那さんはオルガン奏者らしい。で、肝心の旗谷さんの所蔵品。秘宝館のお笑いグッズみたいな作風のものが中心なのだが、もちろんちゃんとした(?)ものも多いし、展示用の台なんかも凝っている。というか、これも作家さんの作品らしい。我が家はまだまだです(比べるなよ)。で、お客さんもなかなかで、入ったときに座ってお茶を飲んでいたおじさんはインドの紙芝居(絵巻物芝居)ポトの東野健一さん。さっきCAP STUDIOで絵葉書買ったがな…

「インドでみてきたこと」

さて、最終目的地がすぐ近くなので、何をやってるのか確認もせずに`CAP STUDIO Y3'へ立ち寄る。上でもいろいろやってたけど、1Fで展示してたのが高濱浩子の「インドでみてきたこと」展。9ヶ月間のインド留学の報告展なんだけど、行ってみていろいろ考えることがあって本にしてみました、というのがいいですね。インドが放浪の目的地だった時代はとうに終わってるんだけど、いまでもディープなインドに行くとみんな哲学者になっちゃうのかなあ。

宮脇綾子 アプリケの魅力展

招待券をもらったのであまり期待せずに出かけたのだが、なかなか楽しめました。素材を生かした宮脇さんのアップリケは民藝の世界なのだが、出展された作品はほとんどが豊田市美術館の所蔵品。地元の作家だからということなんだろうけど、なんかすごいギャップがあるなあ(ちなみに、旦那さんの作品もちゃんと所蔵してるみたいです)。

「のだめ カンタービレ♪ワールド」

「えっ」と思うような淡白で毒のない展示でちょっと拍子抜けしました。まあ、百貨店だからなあ。そのくせ、販売コーナーも特にそそられるものはありません。マルレ・オケの宣伝ティッシュがあるとよかったのにね(権利関係がややこしくなるから難しいだろうけど)。で、見終わってから8Fでのだめゴンチャロフを買ったら入場券もらえた。おいおい、もう金払って観てきましたがな。その後、地下のマングースクッキーを買いに行くと本日分は早々に売り切れ。やれやれ。回る順番が完全に逆ですがな。