2009年9月2日

「だまし絵」

開幕週、8月最後の日曜日、魅力的で一般受けするテーマなど条件が揃って子供連れがいっぱい。まあ、あまり理屈っぽくないから、子供たちもこういうのは楽しいよね。

こういう展示を見てると、知識としては知っている「私の見ている世界は私の脳の中にしか存在しない」って事を痛感させられます。人垣が出来ている絵は(たいていは)お父さん達が子供に絵の説明をしていて前に進まないからなのだが、例えばエッシャーの「凸面と凹面」。お父さんは一生懸命解説をするのだが、どうも小さな子供には理解できないらしい。だまし絵にだまされるためには、実生活で経験をつんで一般的な空間認識のルールを身につける必要があるってことですよね。アウトサイダー・アートの魅力には、別のルールでの空間認識の提示という要素もあるんだろうなあ。いろいろ考えさせられますね。

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