ここの縄文人はなかなかの達筆である。
よく見るとあちこちにキノコが生えている。構造物を腐食から守るためにいろいろ細工をしていることがわかる。さて、縄文人はどうやって日本の気候と戦っていたのだろう?マリア・フェルナンダ・カルドーゾ「種のタイムカプセル」。これ、どうなっているかというと、大量の松ぼっくり。地元の人も巻き込んだ労作。奥の部屋には紙芝居屋さん(と新作紙芝居)。ここも旧保育所で、使われていた大量の紙芝居が残されている。タイトルを見ているだけでも面白い。
SIDE CORE「Blowin‘ In The Wind」。珠洲に限らず、田舎(できれば海に囲まれた土地)に行くと山の上に巨大な風車が並んでいる。山中に入ると道が蛇行しているので、いろんなところで目に飛び込んでくるのだが、実際の風車はどんなものなのか近くに行ってみてみよう。という作品。まあ、行くだけでなかなか大変な場所なのだが、実はアートバスはこんなところまで登っていくんだよな。そりゃあ工事用車両が通ってたんだから通れないわけはないのだが、それにしてもなあ。すれ違わなくって良かったわ。
若山へ。泰然+きみきみよ「あかりのありか《のと》」。嘉春佳「祈りのかたち」今回、地元の人を巻き込む作品が多かったよね。鈴木泰人「音蔵庫」。これはパフォーマンスの日に来たかったねえ。仕方ないけどさ。小山真徳「ボトルシップ」。ここで買ったお米はめちゃウマでした。原嶋亮輔「Future Past 2323」最終日なら持って帰るけどなあ。潮騒レストランができたこと、地震で既存の建物が被害を受けたことなどあるんでしょうが、今回はスズ・シアター・ミュージアムがメイン会場扱いでした。
まあ、それでも間に合っていない作品(牛嶋均「松雲海風艀雲」)もあります。能登の地震のせいではなく、作家さん居住地の豪雨のせいなのですが(わしらが行った翌週に公開されました)。
近くに分館(収蔵庫を改装し公開)もできてました。ファイグ・アフメッド「自身への扉」。この日まで天気が持ってくれてほんとにありがたかったですね。奥村浩之「風と波」アナ・ラウラ・アラエズ「太古の響き」。このあたり、新作の野外作品が連なります。アレクサンドル・ポノマリョフ「TENGAI」木ノ浦自然歩道で展開される弓指寛治「プレイス・ビヨンド」。こちらも鴻池さんの「リングワンデルング」を彷彿とさせる体裁。途中で道が二股に分かれるんだけど、どの程度距離があるのかわからなかったし、後がつかえていたので長くなりそうな方はパスすることに。ちょっと残念でした。
さて、「あと」の方なのですが、やっぱりイベントも参加しないとということで(ほんとはお祭りがいいんだけど、地震で芸術祭の開催日程がずれたせいで適当なものがなく、、、)、世田谷シルク「おくのとのきおく」。この季節ならではのあっという間に暗くなっていく中での野外劇。面白かったんだけど、やっぱりお祭りなんだよなあ。見なきゃいけないのは。
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