2009年10月5日

神戸ビエンナーレ2009

とりあえずサブ会場の県立美術館へ。駅から魚の絵の矢印が誘導してくれる、のはいいのだが、南口へ連れて行かれそこからどう動いて良いのかがさっぱりわからない(普段は展示棟しか見ないからなあ)。ロビーの島袋さんのビデオインスタレーションの横にギャラリーへの入り口を発見。階段を登っていくと、いきなり植松(息子)さんの作品の中に出てしまう。スタッフに誘導されて遠慮しつつ作品を突っ切って受付へ。いやぁ、いろんなことがあるねえ。

作品がどこにあるのかもきちんと把握できなくて(ちゃんと案内を読めばいいのだろうが、普段からキャプションしか見ないもので、、、)、実は見てない作品もあったりするのだが、榎さんの工具の摩天楼(増えてたような気が、、、)と表の風船が気に入った。その後、風船をロッカーに入れて、先日見そびれたコレクション展の藤本さんの展示も見る。なんか、時計ばかり見たような気がする(メリケンパークにも他の人の類似作品があった)。

さて、今回の目玉が神戸港クルーズ。船で行くしかないところに作品が展示されているのだ。
こちらがクルーズ船ファンタジー号。普段は神戸港の遊覧がお仕事だが、ビエンナーレ期間はHATとメリケンパークを結ぶ主要交通機関。内部は普通にバーなんぞも営業してるし、パフォーマーも乗っていて気持ちの悪い芸をしてくれる。
はじめて見る海から見た美術館の外観。実はこちらが正面らしい。イスタンブールの宮殿みたいね。西側の公園も安藤さんが手がけたらしい。
植松(父)の「間のかたち」
「螺旋の気配-宙」
榎忠「Liverty Island」。この滑り台は一度遊んでみたいような、止めといた方が良いような。
塚脇淳「神戸リング」、この作品だけメリケンパークからも見える新港第一突堤にある(残りは摩耶沖の防波堤)。

さて、メインのメリケンパーク会場である。いろいろ面白いんだけど、一番びっくりしたのはアートカフェ。イベント会場の食堂というと商魂たくましいところがほとんどだが、ここは存在自体がアート。店の作りもたいがいだし(会場の基本構造のコンテナを傾けて設置してある)、置いてある作品も立体だったり巨大平面作品だったりおよそお店には似つかわしくないもの。床材には絵の具まで染み付いてる(ここで描いたのか?)。料理も味・量ともにしっかりしてるし、値段も街のカフェと同等で儲けようという気は感じられない。逆に、昼の稼ぎ時だというのに既に売り切れているメニューがあるし、客席に余裕がたくさんあるのに「混んでるから20分かかります」。あげくに「フォークがなくなったのでスプーンで食べてください」というやる気のなさ。普通の感覚で食事に行くと面食らうだろうが、これがまた会場の雰囲気にびたっと嵌ってるんだよね。すごいよなあ。食事だけでなく、海を眺めつつぼーっと酒を飲むのにもいいかも(入場料がいるんだけどね)。

さて、会場の外では大道芸のコンペをやってました。お目当ての人間ジュークボックスには縁がなかったんですが、6組の「芸」を見物。
以前大阪の現代美術センターで見たいいむろなおきさん。うまいし、おもしろいんだけど、上品すぎて大道芸としてはちょっと疑問。パリだとこれで投げ銭が集まるんだろうか?
我武者羅應援團。10人からいるのに最前列に陣取っちゃったので写真にならない。これも大道芸?だけどなあ。

写真ないけど、一番気に入ったのはマジックの紙磨呂さんですね。

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