翌朝、国内線用のターミナル1(改装後で比較的きれいだが、ブリッジはなくバスで飛行機まで移動)からジェットエアーのB737に乗り込む。ザンスカールの山々を越えてラダックへ。
山を越えると雪も少なくなり、乾燥した山肌が広がる。地層の褶曲が結構目に付く。インド亜大陸は今日もユーラシアに潜り込んでいるんだねえ。
「ラ」は峠、「ダク」は多いという意味だそうで、ラダックというのは峠がたくさんあるところ。わしらにとっては高地だが、周囲の地形を見ると盆地である。ブータンと同じでそこらの山には名前などないが、峠にはすべて名前が付いているらしい。現地での生活にとってはそっちの方が大切だよなあ。
さて、小さな空港の割に荷物が出てくるのが遅いし、ちょっとずつしか流れてこない(いっぺんに流そうにもコンベアに載らないけどね)のでボーっと待ってたら、わしらの荷物が出てくる前にベルトが止まってしまい「お終い」の声がかかる。いきなりのインドの洗礼。後で聞いたところでは、同じ便で大量の医療用コンテナが運ばれていたようで、個人の荷物は後回しになったらしい。それならそれでもいいから先に教えてくれよ。待ってる時間はいったいなんだったのよ、まったく。
ザンスカールの山越えは気流の関係で早朝しか飛べないので、一日手荷物だけで過ごすしかない(陸路だと数日かかる)。しかし、昔は一泊分の荷物は機内に持ち込んでたものだけど、テロ対策で規制がきつくなってからはほとんどのものが預け荷物に入ってるんだよなあ。薄暗い寺院で壁画を見る為の必需品(それ以前に停電時の必需品)の懐中電灯も、電池が機内に持ち込めないためスーツケースの中だ。これでいったいどうするんだよ。
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