これも予報通りなのだが、夜半過ぎから急に雨風が強くなった。建物の構造がどうなってるのかわからないが、窓の外で笛のようなピー音が鳴り続けていた。うるさいので起きだして情報収集。四国フェリーは動いているがジャンボフェリーは欠航。高速船はいくつか欠航。瀬戸大橋通行止め。男木島女木島は開場遅延。そして、島スープはお休み。
島スープがないとなると動くしかないのだが、さてどうするか。取りあえず高松に行ってみてもいいが、丸亀から移動してもきちんと見学時間が確保できるか怪しい。猪熊弦一郎現代美術館は展示替えでお休み。 金毘羅さんはちょっと前に行ったし、強風で祖谷もなかろう。普通はうどんツアーだと思うが、私らにはいまいちそそらない。迷った挙句、瀬戸大橋がダメなんならどっちにせよ大鳴門橋を通るしかなかろう、ということで行先は大塚国際美術館に決定。延床面積29,412平米に千余点の陶板名画が並ぶ日本最大級のパチモン美術館です。
なんせ広いのでガイドツアーが充実しており、ロボット(アートくん)のツアーまであります。こちらはシスティーナ礼拝堂。なんぼよく出来てるとは言ってもパチモンなので、実物の感じとはずいぶん違う(実物を見たことある作品も多いからねえ)のですが、そうは言ってもこの空間には説得力があります。陶板の再現力がどうこうより、実物大であることに意味があるってこと。だいたい、本物だと近くでじっくり見るのは無理だからねえ。陶板だから強い照明当てても平気だし。
さて、環境展示の中で一番気に入ったのがここ。扉の鉄格子とか、床のすり減り方とか、遺跡の感じがよく出ています。描かれた絵柄もみょーに落ち着く。と思って表のキャプションを見たら(外は寒いのでちゃんと見てなかった)、カッパドキアの聖テオドール聖堂。そりゃあ落ち着くはずだわ。
系統展示、テーマ展示の方で面白かったのがこれ。ツボの展開図です。写真と違って質感もあるし(もとより陶器だからねえ)、これはもっと普及するといいのに。あと、焼き物と並んで違和感がなかったのは現代の作品群。アクリルの作品はのっぺりしてるからねえ。
不満点は再現技術よりも欧米の作品しかないことかな。写真は制作方法の解説のところで展示されていたキトラ古墳壁画で、非西洋はおそらくこの1点。ただ、現状でも十分以上に作品が多く疲れるので、隣に東洋館を建てられても困るかも(1日では回れなくなる)。結局、昼食も含めてですが6時間以上滞在してました。3150円は高いかなと思ってたけど、これだけ遊べれば十分ですね。
明石海峡大橋。このころにはすっかり晴れてましたが、とにかく風が強くて寒かった。結果的にこの日はほとんどの島で作品展示がされていたわけですが、海岸沿いは普段でも風が強いし、急速に寒くなったことも踏まえると建物の中で1日過ごせたのは正解だったかな。でも、夏にはもう少しちゃんと回りたいよねえ。
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