2016年4月14日

4/10 豊島

曇り空。朝一の高速艇で豊島・唐櫃港へ。
声だけで姿が見えないのも含め鳥はいっぱい。前回ひどい目にあったので、今度はちゃんと予約をした電動自転車を借りてスタート。とはいえ、展示が始まるまで2時間近くあるので、
とりあえずバスケットをして、
唐櫃岡へ移動。
棚田を歩く。ショートコースもあるはずなのだが、シーズンオフだからか早朝だからか閉鎖されていた。耕作はまだだが、レンゲは咲いている。


ヤギがいた(別のところだけどウシもいた)。
ベンチにネットがかけられていたのでどうなってるのと思ったら、後から柑橘類の無人販売所になっていた。春シーズンはこの日までで、また秋に再開するらしい。巨大甘夏を一つ購入。
青木野枝「空の粒子/唐櫃」。花はあらかた散っていて少し残念。
農機具小屋はすっかりつる草に覆われていました。

この後、ストーム・ハウス、島キッチン、あなたの最初の色(私の頭の中の解-私の胃の中の溶液)、心臓音のアーカイブ、唐櫃美術館(これは芸術祭と別組織)と回り豊島美術館へ。予約してあったので入場はスムーズだが、入室で待たされるのは一緒。気を付けててもつい水を踏んで足が濡れてしまうのも一緒。迷い込んだワラジムシが水に行く手を阻まれてちょっとかわいそうでした。いずれにせよ、この辺りは撮影禁なので、、、
甲生へ。豊島八百万ラボ(のトイレ)。係の人が「ここは豊島のほかのところと雰囲気違う」的なことを言ってたけど、横尾さんとかもたいがいだと思うけどなあ。
空の粒子と同様に3回目の訪問となる「遠い記憶」。取り壊す、といううわさも聞いてたけど、とりあえず建物内部をチェーン張って封鎖しただけでした。
確かにだいぶ老朽化している。でも、建物部分だけっけのは、建具に埋もれても命は取られないって判断かな。
ここはまだそれなりに花が残ってました。
ビッグ・バンブー。こちらも老朽化で上ることはできず遠くから見るだけ。
家浦へ。新作の大竹伸朗「針工場」。内部は撮影禁だけど、これも運んでくるところを見るのが一番楽しかったような気が。

このあと、隣のカフェで軽食。豊島横尾館(外国人観光客で混雑しており2階は見送り)とあなたが愛するものは、あなたを泣かせもする(こちらは空いてた)を見て、本日のメイン?壇山登りにチャレンジ。電動自転車でここまでは楽々だったし、壇山のリーフレットのアクセス欄にも徒歩と自転車が書いてある(道が狭いし車はやめとけってこと)んだから楽勝だろうと思ったら、標高340mはそんなに甘くなく、途中で安全装置が働いてモーターのサポートが激減してしまう事態に。休ませると復活するのだが、ここまででだいぶ時間を使っていてイベントの終了とか船の時間とかに間に合わなくなる恐れもあって頑張ってペダルをこぎ続ける。越後妻有ならともかく瀬戸芸でこんなことになるとは思わなかったわ。
頂上の展望台。木製です。さすがに見通しが効いて絶景。
山頂お約束の通信設備、と自転車。
頂上から見た唐櫃浜、唐櫃岡。ちょうど(14:05の)船が出ていくところでした。

この後、さらに自転車でお花見ピクニック会場の岡崎公園へ。駐輪場(といってもただの路肩。自転車は他に1台と車が2、3台。シャトルバスの人が多かったようです) に自転車を停めて歩き始める。2分ほどで後ろから来たシャトルバスに拾ってもらう。ということは、最初から下でバスを待ってればよかったってことだけど、、、いや、それは気が付かなかったことにしときましょうね。
公園ではちゃんとお花見イベントをしてました。というか、3時までだからもう締めに入ってました。サンドイッチだけでも食べといてよかったわ。記念撮影もあったから、そのうちに公式にアップされるんじゃないかと。
この日はほとんど風がなかったのですが
上空にはちゃんと風が吹いていて、凧もいったん上がってしまえばこの通り。
こちらは四国方面(右は屋島ですかね)。この頃には晴れてきたけど、もやってて見通しは今一つ。でも、小豆島には800m級の山があるけど他の島ではちょっとない高さなので、なかなかのものです。

リーフレットにもちょっと書かれてるけど、豊島の地層はベースに広島型花崗岩(これが砕けたものがマサ土)、その上に土庄層群(海成堆積岩)、讃岐層群(凝灰角礫岩、いわゆる豊島石)、さらに上に安山岩という構成で、安山岩が地滑りを起こして礫岩や堆積岩を覆っています。礫岩は水を通しやすく天然のダムの役割を果たしており、斜面上で露頭となっている部分で地下水が湧水となって出てきます。「空の粒子」のある唐櫃の清水をはじめ島内には湧水点が多数あり、そこにため池を造ることで水の確保が可能で、離島でありながら水田耕作が盛んにおこなわれてきたんですね。勉強になります。

さて、当初は唐櫃方面に降りるつもりだったのですが、スタッフに「確かに絶景だけど道も悪いしイベント中は登り専用として扱っている」と言われ、登ってきた道を家浦方面へと下る。帰りはさすがに楽でバッテリ容量もみるみる回復(いや、もういいんだけど)。あとトムナフーリを見れば春会期コンプリートだったんだけど、前に見てるし船の時間があるしで素通りして唐櫃浜へ。
港の近くには(時折見かける)勝手アート作品が立っていました。島の人たちも楽しんでくれてるようで何よりです。

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