2017年12月9日

西野達 in 別府

別府は芸術祭巡りのきっかけになった地で、(今回は公開期間から外れてて外から眺めただけだけど)清島アパートを見に行っていろいろ感慨深いものがありました。それはまあおいといて、今年の「in BEPPU」は西野達。大きな作品が4つと「秘宝写真館」が3ヵ所設営されています。前乗りして駅にあるインフォメーションで地図をもらい、スタンプ帳とパンフを買って宿で作戦を練り、いよいよ地獄めぐりならぬ芸術めぐりのスタート。
駅前にある「油屋ホテル」。別府に行ったことがある人はピンとくると思うけど、この場所には別府温泉の観光化を指揮した油屋熊八の銅像と手湯があるのですが、これを丸々取り込んで宿泊施設にしています。シンガポールでマーライオンを取り込んだりしてたのの別府版。
レセプション
寝室。調度は廃業したホテルから持ってきたとかで本格的。

アメニティもきちんと作り込んでます。

シャワールームも広々。で、くだんの熊八翁はどうなったかというと、
 ご覧のありさま

普段は台座の上にあるので、こんな近くまでは寄れません。
このアングルも新鮮。
こちらが露天風呂。
高架を通る列車からは丸見えなので水着着用を推奨、とのことでした。
ちゃんと筋を通してるのは素晴らしいですね。
「残るのはいい思い出ばかり」、発泡スチロール製の住宅。
この家、ちょっとした仕掛けがあるのですが、「別に秘密にしてるわけじゃないけど案内もしてません」のことでしたので、会期中だしそこには触れないことにします。
しかし、青空が暗くなるんだから、どんだけ明るい家やねん。
「別府タワー地蔵」、前掛けはちゃんと海側で結んであるんだそうです(確認までは出来ず)。
秘宝写真館は屋内1ヶ所、屋外2ヵ所あって、こちらは雑居ビルの地下を利用した屋内版。
新作旧作交えて展示されています。もとはスナックだったので、その名残もちらほら。
で、「別府の魅力から逃れられるか?」。すごい事故になってるという通報がテレビ局に多数あって逆にテレビから取材を受けるきっかけになった、そうなんだけど、これを事故だと思うのもなんだけど、通報するんならテレビじゃなくって警察じゃないの?





この車、会期終了後の引き取り先がすでに決まってるんだそうです。もっとも、美術作品としてではなく車のパーツ取りが目的のようですが。

さて、一通り作品を見て、温泉に入って、時間はまだあるしどうしようと思ってプラプラしてたらガイドツアーの一行に遭遇。ひょんなことから途中から混ぜていただくことになりもう一周することになりました。今回紹介したウンチクはあらかたそこで仕入れたものです。

いい加減に混ぜていただきありがとうございました。おかげで十二分に堪能できました。やっぱり、解説は一通り見た後の方が納得できますね。時間があれば、の話ですけど。で、作品以外にも、
 猫ハウスの話とか
高架下商店街の歴史とか、いろいろ面白い話も聞けました。ありがとうございました。

おまけ、これまでの作品も一部残っているのですが、どうしても見たかったのがトキハ別府店立体駐車場の淺井さんの「海と山の間で生きている」。案内が不親切で屋上にたどり着くのにかなり苦労したのですが、




これはその甲斐がありました。で、ただの駐車場なので当然無料で登れるのですが、眺望もなかなかのもので、
別府タワー地蔵もご覧の状況。雨風の状況によっては厳しいけど、穴場かと。

0 件のコメント: