小丸川の南、一ツ瀬川の両岸の段丘上にはいくつもの古墳群が知られているが、その中でも最大(というか日本最大級)のものが西都原古墳群。東西2.6㎞、南北4.2㎞にわたって311基の古墳がひしめいている。実はここに来るのは(85年、96年に次いで)3度目で、宮崎に来たら寄らねば、みたいになっている。馬鹿だねえ。
公園の一角でコンビニで買った昼飯を片付けた後、ガイダンスセンターで自転車を借りる。これがまた、いちおう名前を書かされるだけで身分証の提示を求められるわけでもなく、保証金をとられるわけでもなく、もちろん料金はタダで実におおらか。石室の中を見学できる場所が3カ所あるからと教えられ、とりあえずそこを目指す。鬼の窟古墳。周囲に土塁を持つ円墳は日本唯一らしい。前回来たときは石室は月2回公開だったけど、今は常時開いてます(博物館が休みの日は閉まっているとの情報もあるけど未確認)。ちなみに横穴式石室を持つのは西都原ではここだけ。
内部、きれいに復元されています。
あちこちに「登らないでください」と書かれているが、これはどう見ても子供が段ボールに乗って滑り降りる場所だよなあ。南九州にはいったん下方向に掘り進んでから横穴を掘る「地下式横穴墓」というスタイルの墓があるのですが、坂元ノ横穴墓群では発掘現場にそのまま屋根を設け保存公開を行っています。
建物内にある墓道は6本。6号墓道には2つの横穴があり、
6-2号墓からは刀子、耳環、須恵器の他、40~50歳と思われる女性の人骨が出土しました。現在横たわっている人骨は当然レプリカ(本物は博物館で見ることができます)。
もう一つは第1古墳群にある13号墳。柄鏡式の前方後円墳です
内部にあるのは当然レプリカなのですが、三角縁神獣鏡をはじめ出土品はやはり博物館で見ることができます。でも、ここの見どころは小ぶりの古墳が寄り集まってる光景ですよね。季節的なこともあってゴルフ場かなと思うような風景ですが、これらの細かい隆起がみんな古墳。
やっぱり楽しいわ。
その後、博物館に行ってみたのですが、以前あった資料館に比べると格段に整った施設で、しかも入場無料。お金よりまずは入場者数の確保ということなんでしょうけど、太っ腹ですわね。予定もあるので早々に撤退しましたが、時間があればもっと色々楽しめそうでした。また10年たったら来る、のかなあ。体力的に厳しい気がするけど。
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