ちょうど霧島界隈でアートフェアをやっていて、並んでいる木像はチェーンソーアートの作品なのだが、いきなり「日本秘湯を守る会」だよ。
車から降りて荷物を整理してると、おねえさんに「どうぞ」と声をかけられて中へ。フロントで宿帳を描くのかなと思ったらそのままずんずん奥へ。温泉の説明とかあって部屋の中まで案内され夕食の時間を決めて「ごゆっくり」。驚いたことに、この間一度も名前を尋ねられなかった(もちろんこちらからも言ってない)。シーズンオフの平日で宿泊客はわしらだけだったのだが、日帰り温泉の客も来るだろうにそれですんじゃうのがすごい。「南洲」は西郷隆盛の号でゆかりの湯なのだが、大河ドラマも始まったというのにこの客入りで大丈夫なのか? ちなみに、遠来の客はわかんないけど近所の人はそれなりに温泉に入りに来るようで、浴室でもお会いしたし、番台?の中にはお風呂セットが並んでいた。
南洲館はこの温泉の1軒宿で、それぞれ別棟で泉質の異なる温泉が3ヵ所(と内湯だが、冬場で湯量が少ないとかで使えず)。こちらは最も凶悪?な「竹の湯」、強酸性の泥湯で、鹿児島県本土では最も酸性度が高いらしい(ということは離島にはもっと凶悪な湯があるのか?)。とにかく、危険、長時間入るな、飯食ってから入るな、など注意書きがいっぱい。と言いつつ夕食後に行ったんですけどね。いい湯なんだけど、肌が痛くて言われなくても長時間は無理です。
こちらは「桜湯」、単純硫黄泉でやや白濁しています。ここが一番好みで翌朝も入浴に行きました。もう一つは天然の蒸し風呂。外気温が低いので室温もやや低めだったけど、サウナは苦手なのでこれでちょうどかな。
夕食はなかなか豪勢で、温泉の蒸気で蒸しあげた蒸し鶏が名物というのでそれもつけてみたら、
こんなでした。2人分ではあるんですが、普通に鍋と陶板焼きがある夕食につけたらなんぼなんでも多いわ。すごく柔らかくっておいしいし、このご時世に野菜がふんだんにある(当然うまい)のも嬉しいんだけど、とてもじゃないけど食べきれませんわ。残念。ちなみに、朝食はおとなしめでした。
ここは自前の「地獄」を持っているので、チェックアウト後に行ってみることに。蒸し風呂の横の道を山の方に入っていく。
説明書き、
道のあちこちから噴気が立ち上る。着く前から硫黄の臭いがプンプン。
林の向こうから大量の湯気が、
頼んない橋を渡ると、
八幡地獄。言われなくてもこれは立入禁止だよな。
この日の最低気温は-8℃で「山の中とはいえ鹿児島でこれは珍しい」という話だったんだけど、期待していた霧氷は見つからず残念。
石が積んであるのは地獄のお約束ですかね。
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