さて、今回は多度津のまちなかの3か所でも作品が展開されてます。島を早めに脱出できたので立ち寄りました。
尾花賢一「海と路/一太郎やあい」。珠洲でも見た作家さんですが、旧家の土蔵の1階が漫画形式のドローイング。日露戦争時の出征兵士とその母の逸話のリサーチ。2階は荒波の中戦場へと向かう船のインスタレーション。「多度津町-海陸交通の発展・近代化を支えた商人たち」が展示されていた合田邸。多度津は内海航路の港として古くから栄え、宇高連絡船ができるまでは四国の玄関口だった(四国鉄道発祥の地ともされ、駅前にぼろぼろのSLが展示されていたりする)。合田家は「多度津七福神」に数えられる豪商で、当主は町長をしたり大平正芳の後援会長をしたりという家柄。くたびれてはいるが表も立派だし、内部も洋風建築があったり折上格天井の広間があったり、なかなか面白いものでした。おまけ。丸亀で泊まったホテルの玄関にはおなじみ岡山富男さんのキリンさんがいた。ロミオとジュリエット、らしい。高見島の港でも(例によって瀬戸芸には参加していない)キリンが海を眺めていたが、ちゃんと作家としてお仕事が入っているようでなんかうれしい。
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