2015年9月28日

留園

中日は上海発の蘇州一日ツアー。いつもは参加者数人だそうですが、(日本が)連休なので20人ほどの大所帯でした。これはまあいい事も悪い事も。スケジュール消化優先でどうしても急ぎがちになるとか、説明が聞こえないとかが難点。土産物屋でのプレッシャーがないとか、オプションの遊覧船が黙ってついてくる(それでもこの人数を一括処理ならツアー会社はウハウハでしょうね)とかがいい点。中華料理も人数多い方が楽しいしね。

まずは中国四大名園の一つ、留園へ。ちなみに、他の三つは頤和園(北京)、避暑山荘(河北省承徳)、拙政園(蘇州)。あと、蘇州四大名園というくくりもあって、こちらは滄浪亭(宋代)、獅子林(元代)、拙政園(明代)、留園(清代)ということになってます。留園が一番新しいってことね。
こちらが入場ゲート。人が多いのでハンドマイク使用禁止とのことで、ガイドさんがあわてて外してるところ。受け付け横に他の方のマイクが転がってます(いいかげんだなあ)。ゲートは電子化されているんだけど、団体さんは面倒なのでお姉さんが人数数えるだけでした。
元々は明代の個人庭園だったのですが、一旦荒廃したのちに18世紀末に拡張整備され「劉園」に。その後も何度か持ち主が入れ替わり、1876年に「留園」に改称された。そうな。戦乱(太平天国の乱とか日中戦争とか)の度に荒廃、再整備を繰り返しているようです。
ここの特徴なのか蘇州ではみんなこうなのかわかりませんが、あちこちに太湖から持ってきたという石灰岩があしらわれてます。
庭園の東側は住居エリア。
時代がかったガラスがいい味出してます。
留園と言えばこれ、らしい「冠雲峰」。高さ6.5mだとか。太湖石の価値は「透、痩、漏、皺」で決まり、大きな穴や多くの穴が開いていて反対側が見えていて、かつ、細身で皺が複雑なのがいい太湖石(だそうです)。
よそではあまり見かけなかったけど、写生をする人も。

回廊がきちんと整備されていて、雨の日でもそれなりに快適に庭を廻れます。
瓦は蝙蝠を模っており、富の象徴なんだとか。
足元にも所々装飾が施されていました。

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