2010年4月29日

大塚まさじ at のん

藤村さんの葬儀は密葬だったんですが、大塚さんは昨日、(やはり一昨日に亡くなった)沢田としきさんのお通夜に行って一曲歌ってきたそうです。そんなわけで天気とは裏腹にちょいと湿っぽい空気もありましたが、こういう時に「のん」でのアンプラグドのまさじさんのライブというのは実にぴったりで、いい時間を過ごせました。というか、当初は予定してなかったのに訃報が入ってスケジュール変更し、急遽見に行くことにしたんですが。まあ、読みは正しかったということで。

らくらくフェスティバル

並んでいる物件はわくわくプロジェクトの一連の流れに沿ったもので特に変わりはないはずだが、どうも響いてこない。造形大のキャンパスが小奇麗すぎるのかなあ。バス停は面白かったんだけど。

2010年4月28日

藤村直樹

6月の「君こそは友ライブ」まで持つんかいな、と思ってはいましたが、結果的に「偲ぶ会」のために会場と出席者のスケジュールを押さえてから天に召されました。というか、最初からそのつもりだったんじゃないかなあ。予定よりちょっと向こうへ行くのが早かった気はするけど。とことんダンディな人でした。こういう最期はちょっとあこがれますね。なにはともあれ、ご冥福をお祈りいたします(で、いいのかな?キリスト教って)。

2010年4月25日

「宇宙民藝」

「宇宙」に引きずられる人と、「民藝」に引きずられる人、そんなものお構いなしで自分の作品を出しちゃう人がいて、なかなか楽しめました。まあ、お構いなしの人が総じて面白いですけどね。一番楽しめたのはAWAYAの壷の作品なんだけど、この日は最終日で彼らのライブもあって(そのあと打ち上げもあったりして)オトクでした。いい年して、若い人たちにタダで楽しませてもらってていいのかねえ。

死なないための葬送─荒川修作初期作品展

ルノワールを見に来たお客さんに荒川修作を見せても大丈夫なのか、と思ってましたが、予想よりずっとマイルドな作品群でした。あれならちょっと説明すれば大丈夫そう。よかったよかった。

「ルノワール -伝統と革新」

チラシに使われている肖像画のイレーヌ嬢って8歳だったのね。なんとなく20代前半かと思ってました。欧米人の年齢ってよくわからないです(日本人がおかしいんだろうけど)。あと、やっぱり印象派ってちょっと苦手だわ。違う作風のものが多くて助かるけど。

「レゾナンス 共鳴 人と響き合うアート」

10時開場だと思ってたら実は10時半からだったので、観覧車に乗って時間をつぶす。天気がよくって快適ではあったけど、なにやってるんだか。で、展覧会の方ですが、展望ギャラリーのカーディフの聖歌隊と4Fのガンダーの壁の穴が印象的。もっとも、ガンダーの方は壁の向こうから隣の部屋の映像作品の音声が漏れ聞こえてくるのが惜しいんですけどね。総じて事前の予想より面白うございました。子供用のワークシートが親切で、これで現代アートがわかったような気になれるのもオトクです。

2010年4月24日

「舞台裏-物語へようこそ-」

舞台のセットの内部というのも(舞台を通らないと入場できない困った劇場は別にすると)なかなか触れる機会がないものである。客席にいるといろんな約束事の中で舞台美術を見ているのだが、約束事を離れてセットの中に入り込んでしまうと、またいろいろなものが見えてくる。当然ながら立派なのは表面だけで、裏に回るとベニヤ板むき出しだし、ふかふかのソファも座ってみるとクッションは一切なくただのベンチだ。それでも、今回の展示だと、ギャラリー南の廃墟寸前のビルの一室(?)は冷たく感じるし、北のアールヌーボーっぽい洋館(?)は暖かく感じる。どっちもコーナンで買ってきた(かどうかは知らんが)部材を組み上げペンキを塗っただけなのだが。で、この日はたまたま盲人の(案内はちゃんと「視覚障がい者」です、念のため)ためのガイドツアーをやっていて、当然ながら彼らにはこういっただましのテクニックは通用しないのだった。座ってみるとただの硬いベンチでしかないのに、実はソファであることを一生懸命スタッフが説明するのだが、健常者がなぜこれをソファだと認識してしまうのか、なかなかわかってもらえない。盲人に3Dテレビを売り込むのは大変そうだなあ。

鳥羽美花展

5年前、ベトナムのフエの王宮で鳥羽美花の展覧会を見たことがある。当然ながら、狙って行ったわけではなく、会期が1週間しかない展覧会にたまたまヒットしただけなのだが、このときの印象は実はあまり良くない。まあ、こっちは王宮をわざわざ見に行ってるのに、知らない日本人が内部を好き勝手に(いや、そうじゃないんだろうけど、さ)飾りたててたんだから、はっきり言って「邪魔」。まずいときに来たなあと思いながら見て回ったものです。で、今回京都で落ち着いて鳥羽さんの作品を見ると、これが結構いいんですよね。ちゃんとベトナムの匂いもするし。作風は特に変わってないみたいだし、こっちの見方もそう変わってないはずだから、見る側の意気込みの違いということなんだろうなあ。別にプロじゃないんだからそんなことしなくていいんだけど、作品を客観的に見るのは難しい。勉強になりました。

「バラハク」

私にとって西原ってのは、ないと生きていけないというものでもないし、意識して追いかけたりするものでもないし、すごく気に入ってるわけでもないのだが、長期間目に触れないとなんとなく寂しいし、おまけがつくとなぜかちょっとうれしくなる、とんかつ屋のキャベツのようなものだな。ドレッシングもいろいろあって、とりあえずハズレがないのも助かる。まあ、あまりお高くなると困るけど、適度に売れて商売が続いてくれれば、それでみんな幸せなんじゃないかなぁ。

2010年4月18日

「カンゲン」

上田順平展のパート2。これも案内を見てもっと小さな作品を想像していたのに意外とボリュ-ムがあるし、装飾のないのっぺらぼうの作品だと思っていたのにちゃんとひとひねりしてありました(赤土でフォルムを作った後で表面に植物を貼り付け焼き上げていて、作家さんにとっても予想外の効果もあったらしい)。まあ、今までのものとはガラッと変わったのは確かで、縄文から弥生になったくらい違います。どっちも好きなんだけど、一般ウケするのは弥生式土器かなあ。

ヤマゲンイワオ版画展

版画と版木によるインスタレーション。ハガキを見てアイヌの版画みたいなのを想像して、これは見に行かねばとは思っていたのだが、予想の斜め上を行かれてしまいました。こういう外れ方って、楽しい人生のスパイスだよねえ。

2010年4月17日

大遣唐使展

せんとくん絡みのイベントなので、かなり気合が入っている(はず)。平城宮跡会場がオープンしてしまうと混むだろうということで今週のうちに出かける。ちなみに、遣唐使公印(の捺された部分)が拝めるのも今週までだったらしい。まあ、そういったレアアイテムや海外からの里帰り品も含め非常に濃い内容でした。見覚えのあるものも多かったけど。
西安の宝慶寺伝来の仏像群がなかなか良かった(意外と日本的)。観音菩薩立像と聖観音菩薩立像は巷で言われるほど似てないような気がした(本質を見ろってか)。吉備大臣入唐絵巻も、カンニングで試験を乗り切ったり、相手の碁石を飲み込んで勝ちに持ち込んだりするお話。中国側の対応も褒められたものではないが、こちらもずるをして試練を乗り切ったのをさも偉そうに述べるのは後進国のやることではないか。まあ、後進国だったんだから仕方ないけど。中国の人はこれをどう思ったのかね?(などと、上海万博テーマソング盗作疑惑などを思い出しながら見ておりました)。

2010年4月16日

「長谷川等伯」

等伯というと私のイメージは智積院の障壁画なのだが、最初に並んでいる若い頃の仏画が意外に良かった。大きすぎてちゃんと展示できない涅槃図も、見えている部分だけでもすばらしい。目玉の松林図屏風は「うーん、こんなものかなあ」という印象。松の根っこの造形は気に入ったんだけどね。物の見方がミーハーである。もっとも、物販コーナーに猿グッズを並べる主催者側もたいがいだが(さすがに購入したのは図録だけ)。

2010年4月12日

江ノ電・嵐電スタンプラリー

毎年横浜に行っているとだんだん観光のネタがなくなってくる。江ノ島はいつか行かなきゃとは思っていたのだが、スタンプラリーの告知を見て今年のネタに決定。嵐電の方は先週クリアして勇んで東上。
鎌倉五山第一位の建長寺(の山門)。桜がなんとか踏ん張っていました。京都五山に比べ落ち着いた風情です(ハイシーズンの京都は人が多すぎ)。
内部は普通に禅寺だが、西域風の釈迦の苦行像はちょっと珍しい。龍の爪は五つですね。
鎌倉といえばやはり大仏
さて、一般に出回っている写真は前から見た大仏さんですが、実は背中はこんなことになっています。ちょっとガンダムを連想してしまいました。
長谷寺は奈良も鎌倉も「花の寺」として有名。やっぱり一週間遅い印象ですが、あちこちに花が咲いていてきれいです。写真出さないけど、池の亀もいい感じ。
境内からは鎌倉の町並みから三浦半島まで見渡せます。
さて、江ノ島のスタンプポイントは山の上にあるので、ついでに展望台にも登ってみました。江ノ電さんは嵐電より商売上手です。ここは海面からだと100m以上になり、天候がよければ富士山やランドマークタワーが見えるようです。この日は残念ながらもやがかかっててそこまでは無理ですが、十分楽しめました。やっぱり、晴れてて暖かいと海はいいですよね。
下から見上げるとこんな感じですね。
さて、江ノ島の奥には二つの岩屋があります。平成になってから再整備されたのでちょっと演出過剰ですが、まあ、仕方ない。第一岩屋では入り口でろうそくをもらいます。これは足元を照らすためではなく、天井に頭をぶつけないための工夫。実際、腰にはちょっと堪えます。
こちらは第二岩屋の内部。
いいかげん疲れたので、帰りは「べんてん丸」で片瀬に戻りました。まあ、プチクルーズにもいい天気でよかった。

2010年4月11日

ヨコハマ

今年も「トルコ春招び隊」が来日、しかも楽隊だけでなく踊り子付きです。ベランダ公演もやってました。
今回の宿は一度泊まってみたかったホテルニューグランド。日本を代表するクラシックホテル、というか「クラシックホテル」という言葉を広めた張本人です。スパゲティナポリタン、シーフードドリア、そしてプリンアラモードの発祥の地としても知られています。ただ、本館は当然ながら古くて(外国人向けだけあって)バスタブのない部屋などもあって、結婚式の控え室に転用されたりもしています。で、条件が合えば安く泊まれます。まあ、窓から隣のホテルが見えるだけだったりするのはご愛嬌です。氷川丸が見える部屋は高いんだろうし。
2階のエレベーターホール。
こちらは客室フロアのエレベーターホール。なかなかいい感じです。ルームキーも風情があってマル。

せっかくだからドリアでも食べようかと思ったけど、結局いつものように中華街でジャンクフードを食べ歩き、コンビニでビール買って部屋で酒盛り。せめて明治屋にしとけばいいのに。

井上ひさし

うーん、やっぱり肺がんは治らんなあ。残念。

2010年4月6日

佐藤史生

うーむ、最近新作が出ないなあと思ってたら、闘病中であったか。
ご冥福をお祈りいたします。

2010年4月5日

疾風のお娟

まあ、そろそろ還暦だからねえ。それでも場を持たせてしまうのは節制の賜物だったんだろうけど。黄門様みたいに、そのうち別の役で復帰したりするのもありかな。

2010年4月4日

「きょう・せい」第1期

前にアンテナで話を聞いた京都芸大のサテライトギャラリーがいよいよオープンし、最初の企画展になるのだが、これはなかなか刺激的です。それぞれの作家さんが相手の顔をうかがいながら、時には協調し、時には裏をかきひとつの展覧会を作っていく、「大学」の特徴を生かした展示空間となっています。「絵画の庭」では作家さんのテリトリーが明確に区切られていたのに対し、こちらは渾然一体の「絵画の里山」。Antennaの神殿に上田順平の作品が本尊として祭られてたりします。こんなものをタダで公開してしまうんだから、京都市も太っ腹だねえ。

図録を予約しようと思ったら、まだ領収書がないとかで達筆なお兄さんがコピー用紙に手書きの領収書を書いてくれました。ほんとに商売っ気がないんだから。

上田順平個展パート1:帰ってきたウラシマピーターパン

映像表現もあって珍しくギャラリーに暗幕が張られていて中が見えないので、知らないとちょっと入りにくい。写真で見ると亀の角に目が行くが、実物で一番ウケたのは茶釜のぶつぶつ。グラスにだって顔があってもいいよねえ。

中山玲佳個展「振り返る。とその向こうに」

MORI YUさんは行くたびになぜかスタッフがお仕事をしているんですが、この日もアートフェア東京に急遽送ることになった作品の梱包をしてました。不思議だねえ。

「起きて半畳寝て1畳」

Room1、2が茶室、Room3がその庭という趣向。もっとも、茶室の脇にも魚のいる池(?)がありましたが。育子さんに先日の藤村さんのライブの報告。今回初めて新装なったRoom4も見に行く。堀さんは卒展の砂鉄が回ってる作品が印象に残ってる(今回もその系譜)んですが、前にはねうさぎで見た人形が器械体操をする作品の人でした。なるほど。

2010年4月3日

桜の季節に桜が満開

週末に好天で満開の桜が拝めるのは久しぶりのような気がする。目的はいろいろあったのだが、カメラも持っていそいそと出かける。
仁和寺にて。当然のことながら名物の御室桜はまだつぼみのままです。
嵐電、桜のトンネル。確かに素晴らしいんだけど、これは車窓から眺めるよりも、沿線から電車と桜を眺めた方が絵になるような気がする。
渡月橋と嵐山。
結婚式もやってました。特に許可はもらってないけど、こんなところで路チューしている人は世界中に愛を告げたいんだと思うので、黙って協力してあげるのが親切ですよね。どう見ても東洋系なんだけど、英語をしゃべってました。香港人?
平安神宮の鳥居
京都府知事。そういえば選挙カーも走ってましたが、渋滞の中でも仕事になったんだろうか。
平野神社にて。ここはいろんな桜が咲いていて楽しい。
盆栽みたいですね。
夜はこれから盛り上がるのだが、予約してないと難しそうでした。
夜の渡月橋。北岸はライトアップもなく、車のヘッドライトを頼りの手持ち撮影。画質は勘弁して欲しい。