2010年9月18日

本日の見学先

『日本画』の前衛 1938–1949
(京都国立近代美術館)

昭和13年結成の歴程美術協会を中心に、前衛「日本画」の流れを海外や日本の洋画界との関わり、戦争の影、戦後の「パンリアル」結成まで描く。ちょうど子供たちの美術教室と重なり、追いつかれないようにサクサク見ようと思ってたのに、予想以上に面白くて時間をとってしまい追いつかれる。でも、こんなところに集団で来るようなお子達は、ちゃんと躾けも行き届いてるのであった。とはいえ、もっと朝早く出て来るべきだったなあ。

第68回パンリアル展
(京都市美術館)

さて、パンリアル美術協会は現役の団体で、こうして展覧会もやっている。今日はタダの日なのでちょっこり見に行く(というか、タダだから岡崎を今日にしたのだが)。当然だが作風はだいぶ変わっていて、展示も(仕切りの多い市美術館を生かして)個展の集合体風に上手に仕上げている。これも予想外に面白かったのだが、赤堀マサシの立体的に描いた平面作品を立体的に展示したインスタレーションが、立体感を強調しすぎた3D映画みたい(な気持ち悪さ)で面白かった。

川島慶樹展 ”a little CRAZY CLASSICS”
(ギャラリーモーニング)

ハガキが面白そうだったので行ってみたら、珍しく予想に違わず面白うございました。このあたりから「今日は当たり」を確信。

くまたにたかし「おとぎばなし」
藤澤憲彦「フィギュアとアートのはざまで・・・」
山口英里華「2面4線」
(ギャラリーはねうさぎ)

好みで言うとRoom4の山口英里華かなあ。この日はあちこちで瀬戸内国際芸術祭の話題を聞いたけど、育子さんは小豆島まで行って作品にたどり着く前にあまりの暑さでダウンしてホテルに戻ったらしい。(8月だったみたいだし)確かに暑かっただろうけど、もったいないなあ。

「BANANA ZOO -大曽根俊輔 彫刻作品展-」
(Casa de Banano)

近美でハガキを見つけて近所だから行ってみたのだが、これが大当たり。なんてったって、白川にカバがいるのだ。このカバさん、漆のハリボテで流されないようにするのに苦労したそうだが、見事に風景に溶け込んでます。もちろん、他の動物たちもかわいいし(モルモットと中庭のトカゲが素敵)、バナナの生えているギャラリーもいい感じ。すっかり暑さを忘れて寛いじゃいました。

神藤知子個展「Oxygen-2010-」
(MORI YU GALLERY KYOTO)

初めて2階に上げていただきました。少しずつ普通にお付き合いできるようになってきた感じ。

永島千裕展「alien age」
(イムラアートギャラリー)

解像度の低い画像で見てると可愛らしい作風なのだが、寄って見るとグロい。これは実物を見ておいてよかった。結構細かいところも凝っていて、一緒に暮らしていると日々いろんな発見がありそう。でも、うちに飾りたい絵ではないなあ。

小出ナオキ展「Maternity Leave」
(小山登美夫ギャラリー京都)

これも予想以上にヘンでおもしろい。大作もだけど、小物にいいものが目立つ。でも、バラで売ってもらえるようなものではないしなあ。最終日で作家さんもいたけど、こちらもなかなかヘンそうな方でした。

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