2010年9月22日

女木島

男木島は「なんにもない」島だが、女木島のほうは「鬼ヶ島」と呼ばれる(中途半端な)観光地である。島に入るとまずバスに乗って山上の鬼ヶ島大洞窟を目指す。
で、こちらがその洞窟。なんとも微妙な佇まいだ。この洞窟の中にも作品があるのだが、洞窟の方がちゃちい造りなので作品もしょーもなく見える。清津峡トンネルはかっこよかったんだけどなあ。

で、この女木島、もうひとつ画になるものがない。ファスナーの船は高波で運行中止だし、洞窟内は暗くて撮れないし、山上のもうひとつの作品はサウンドインスタレーションでどうにもならないし、鏡の家も写真ではわけがわからんし、不在の存在や福武ハウスなんかは撮影禁である。島全体としても(男木島の後なので損もしているのだが)もうひとつ訴えてくるものがない。作品単体はいいんだけど、この島で発表する意味がよくわからないのだ。そりゃあ島の人にとっては良質の現代美術が向こうからやってくるのは意味があることだと思うけど、他所者としては「それなら都会で見るからいいよ」と思っちゃうのだ。やっぱり、島の立ち位置が中途半端なのがまずいんだろうなあ。

そういうわけで、個別の作品の写真は少なくなってます。ご了承を。
展望台から見たおにの館。左にモアイ像と20世紀的回想が見える。
その20世紀的回想、これも音楽が鳴ってます。
カモメの駐車場。風が舞ってると動きがあって面白いんだろうけどなあ。


まあ、でも作品以外のものが印象的ですね。

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