2008年3月25日

欠陥って何ぞや

一昨日に読売で報じられた件ですが、どうやら本当に訴訟になったようです。
以下、時事通信の記事よりそのまま引用。

「欠陥ヒーター放置で死亡」=遺族がメーカーを提訴-アパート7人死亡・札幌地裁

『北海道苫小牧市のアパートで2006年12月、7人が一酸化炭素(CO)中毒で死亡した事故で、遺族の母親2人が25日、「事故が起きたのは危険性の周知や製品の回収を怠ったメーカーの責任だ」として、製造元の「トヨトミ」(名古屋市)を相手に、総額約8000万円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こした。 提訴したのは、長女=当時(5つ)=を亡くした同市の20代女性と、3女=同(25)=を亡くした日高地方の50代女性。 事故では、トヨトミ製の石油ファンヒーターの不完全燃焼が原因とみられるCO中毒で成人女性2人と子供5人が死亡した。ヒーターは正規に購入したものではなく、死亡女性の親せきが拾ってきた廃棄物だった。 』

「正規に購入したものではなく、死亡女性の親せきが拾ってきた廃棄物」という部分でこの事件の立件は見送られ、感情の持って行き所がなくなって民事訴訟、のようですが、廃棄されているものにも製造者責任があるという感覚には、ちょっとついて行けない。

私も昔よく物を拾って帰って小言を言われたし、実際に拾ったいすやアイロンを使ってたこともあります。これが高じると「ごみ屋敷」になるんでしょうが、それはそれとして、拾ったものが不良品で損害を被ったとしても、それは作った人間の責任ではなく良く確認しないで使った人間の責任だよね。捨ててあるんだからまともに動かない方が普通(まあ、今の日本ではそれが普通でもないのだが、それはまた別の話)。訴えられるべきはヒーターを使っていた人間(死んでるけど)か拾ってきた人間。

まあ、気持ちのやり場がないのはわかるんだけど、それで理性の眼鏡が曇るのはどうしたらいいんだろうねえ。この母親たちは戦い続けてさえいればそれを支えに生きていけるんだろうけど、もう少し他人に迷惑をかけない生き方を選びたいものです。

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