明るいうちに脱皮する家に到着し、こへびの女の子や他のお客さんと歓談。とりあえず荷物を搬入させてもらい買出しのため松代に戻る。夕食のみ頼んだので朝食が必要だったのだが、併せて晩酌用の地酒も購入。
星峠に戻る頃にはすっかり雪になっていた。「家」は既に公開時間が終わっているため無人となっている(当然、カギなどかかっていない)。勝手に上がりこんでストーブをつけてくつろぐ。夕食(仕出し)が届き、管理人の地元のおばちゃんがやってきたのは1時間ほど後だ。がらんとした空間にヨメと二人、屋根から雪の塊が落ちる音、時折あられが降る音はするがやけに静かだ。下見を済ませて勝手がわかってるからいいけど、暗くなってからいきなりここにやって来るのは肝試しだな。
おばちゃんの指導で屋根のない場所にクルマを移動(下手に屋根があると落ちてきた雪で傷が付く)。この時点でクルマの屋根には雪が積もっていた。それから夕食。派手さはないが、これもまたおいしゅうございました。おばちゃんは、こへびの娘たち(男の子もいるけど)の後片付けがなってないと愚痴っていたが、結局のところ相手のことを認めているから愚痴も出るわけで、棚田見物に来る人達への苦言と比べても温かみがある。10年の時を経て芸術祭がちゃんと地域に根付いていることを実感した。
せっかく芸術祭に来るんだから、出来れば一泊くらいは「作品」に泊まりたい。できればドミトリーでないところ、という条件で探して、空きがあったのがこの 「脱皮する家」だった。ホームページやガイドブックを見るぶんにはさほど面白そうに見えなかったが、他に選択肢はなかったのだ(月曜の夜になったのも同じ 理由)。実際、昼間わいわいがやがや見たときにはそれほど面白いとは思わなかった。しかし、夜になると見え方はずいぶん違う。もちろん、ヒマだからメイキ ングビデオやパンフにじっくり目を通したこともあるのだが、そういう「知識」の面を抜きにしても、夜の闇と降りしきる雪の中での「家」の存在感は絶大だった。まあ、普通の夜だとどんなのかはわからないけどね。
実は荷物部屋?には普通のテレビも置いてあったのだが、ちょっと見る気にはならなかった。ケータイにはずいぶんお世話になったけど(圏外かとも思ったけど、不安定ながら通信は可能だった)。
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