当面の目的地のうぶすなの家で一休み。クルミを購入。「割ってあるから簡単だよ」とは言ってもらったんだけど、確かに割れているのだが頑丈な造り(?)でうまく中身が取り出せない。結局後日コンビニでドライバーセット(!)を購入してなんとか完食。
その後、ある意味この日のメインディッシュのミティラー美術館へ。思ったより案内表示が充実していてわかりよいといえばわかりよいのだが、予想以上にとんでもない山の中にあった。何度か「引き返した方がいいんじゃないの?」と思いながらなんとかたどり着く。
実はこの写真は見学後に撮ったものだが、ここもご他聞にもれずかっての小学校。ただし、ここが廃校になったのは五六豪雪の時で、集落全体が離村したために廃校になったらしい。確かに、今となってはどこに集落があったのかも定かでない(池のまわりだとは思うが)。今でこそ廃校の後利用がブームになっているが、ここが妻有における廃校プロジェクトの嚆矢なんだとか。
最初にミティラー画と出会ったのはちょうど20年前の名古屋デザイン博だった。その後も折に触れいろんなところで見てきたし、我が家も1点だけだが作品を収蔵している。美術館があるのは当初から認識していたが、地図で見るだけでもとんでもないところ(インドよりは近いけどね)なので、訪れるのはちょっと無理だと思っていた。トリエンナーレのチラシを見た時に真っ先に「ミティラー美術館のあるところじゃん」と行くことを決意。とはいえ夏はいろいろ忙しいのでどうしたものかなあと思ってたら、今年は秋開催もやるというので無理矢理スケジュール調整をして新潟までやってきた次第。いろいろと感慨深いものがありますね。
2日前までテラコッタの作家さんが滞在制作をしていたとかで、展示室というよりアトリエの風情。展示も思ったより絵が少なくて立体主体の構成となっていた。まあ、それはどちらでもかまいませんが。見学中に本降りとなり、雨音が激しくなってきた。地震の後で手を加えて再開したとはいえ、あちこちに爪跡が残っており、展示室内にも雨漏り対策の金だらいが置かれていた。というか、インド本国でもそれなりに評価されている美術館のはずなんだけど、こんなのでいいの?という気も。まあ、こっちは大満足でしたが。
このあと、行武治美の「再構築」も見に行ったんだけど、もう天気が悪くて見学どころじゃない(管理人も撤退していた)ので写真もなし。これは好天の時に見たかったなあ。
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