2010年6月30日

2010 FIFA World Cup South Africa

もう私なんぞがとやかく言う必要もないのだが、やっぱり自力で点がとれないと先には進めないってことですな。守備的にいくのは自国の戦力と相手関係を考えると正解だけど、お互いに相手が出てくるのを利用して技を掛けるだけでは、教育的指導をたくさんもらった方が負けです。同じメンバーで4試合戦うだけの体力も、メンバー代えて同じことが出来るだけの選手層もなかった。もっとも、テレビで見ているだけなのに心のどこかで負けてくれてホッとしている(ここから先は夜の試合しかなかったからねえ)自分がいたりするので、試合やってる選手が体力持たないのは当然だよね。ま、ここから先は気楽に楽しませていただきます。もともとイタリアが負けるのを最後まで見ておいて日本戦を見ないで寝ちゃう人なので。

2010年6月28日

北へ(4)

さて、妻有のときのミティラー美術館と同様に、前から気になってたけど見に行くことなんかないだろうなと思ってたのに、よく見たら近くにあったのが大湯の環状列石。日本で一番メジャーなストーンサークルである。資料館をざっとチェックしてから遺跡へ。
パッと見はただの公園です。なるべく現状をそのまま保存公開するというコンセプトなので、案内表示も最小限でそっけない。資料館をパスしていきなり来ると何のことやらわからないこと請け合い。世界遺産への道は険しそうです。
西側の万座環状列石。復元された小屋の内側にあります。
奥に一部が見えますが、ストーンサークル以外にも柱組みが復元されてたりします。ただ、無理に建物を復元したりせず柱だけ。潔いとも言えるが、もう少しエンターテイメントに走ってもいいのでは。
近隣の人々の憩いの場になってるようですね。
生き物もいっぱい。
こちらは東側の野中堂環状列石。
有名な日時計。
二つの環状列石の間を道路が走っており、普通に車が行きかいます。それもまた味があってよろしい。ちなみに、野中堂から見た万座の方角は夏至の日の日没の方向と一致するようです。粘って確認しても良かったんだけど、さすがに疲れたので大湯温泉へ。

2010年6月27日

北へ(3)

アクアビレッジANMONに車を止め地図をもらって暗門の滝へ。サンダル履きのお姉さんとかがやっぱりいるのだが、びっくりしたのは入り口まで自転車で来ていたグループ。いい根性している。入り口の水のみ場の水がやっぱり旨い。
取っ掛かりは道幅も広いし気持ちのいい散歩道。かっては「暗門の滝遊歩道」と呼んでいたらしいが、このあたりなら遊歩道でぴったり。ちなみに、今は「暗門の滝登山道」ですが、さすがにそこまでハードじゃないと思う。

トカゲは写真も撮りやすい。飛んでる奴は無理だなあ。

道はだんだん細く険しくなってくるが、きちんと整備されています。雨が降ると登山靴がないと滑りそうだけど。
もっとも昔はもっと条件が悪かったらしい、ということで、こちらは部分的に残る旧道。道がなくなって沢の中を歩いていたとしか思えない箇所も出てきます。昔はほんまに登山道だったってことですね。
谷にはまだ雪が残ってたりして、冷たい風が吹き降ろしてきます。
第三の滝。滝は下流側から名前がついていくことが多いのですが、ここは上流から順番になっています。高低差の順ではあるんですが、本来は上流側からアクセスしていたから、というのが定説。
上から滝つぼを眺める。弁当買ってくれば良かったなあ。
こちらは第二の滝。
滝の落ち口にはトンネルが掘られています。47年前に開通したそうだが、その前はどこを通ってたのやら。やはり上流から回ってたのかなあ。
最後の第一の滝。さくさく歩いて1時間の行程です。とりあえず天気が持ってよかった。
帰りはブナ林散策道を通る。適度に整備された道が心地よいが、思ったより高低差があってハードです。ガイドツアーの人も結構いました。考えてみれば「白神山地を歩く」という意味ではこちらの方が正統派。

2010年6月26日

柴川敏之展 PLANET ANTIQUES | 2000年後の骨董市

前に奈義の現代美術館で見た柴川敏之の個展。今回はギャラリーの床に化石化した日常品と骨董をフリマ風に並べています。従来の展示が年月を経て学問的価値を持った現代文明だったのが、年月を経て本来の価値をあらかた失いながらも店主と客との間で新たな意味づけをなされた現代文明に変化した、ってことですかね。よくわかりませんが。招き猫やペコちゃんがちゃんと動くのには感激。

「幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷展」

松浦武四郎という名前は蝦夷地探検がらみで見たような覚えはあるんだけど、こんなヘンな人だとは知りませんでした。日本の社会は異才には冷たいよねえ。

「現代中国の美術」

面白いんだけど、思ったより古典的な作品が多い。もっとも、「中国の現代美術」ではないんだからこんなものか。リャオ・ヤンの「街角よもやま風景」がお気に入り。

平城京歴史館

別件で奈良まで行ったので、平城宮跡へ行ってみる。雨なので空いてはいるのだが、さすがにうろうろする気にはなれなかったので、平城京歴史館(遣唐使船ですな)だけ見て退散。ちょっと平易にすぎる気もしないではないが、500円の出し物として考えると良くできてました。大極殿は恒久施設だろうから別にあわてなくてもいいんだけど、奈良博の次の展覧会のときに行ってみましょか。

2010年6月25日

「君こそは友」ライブ

今回も参加者が多くて開演が早いので、仕事を早退して行ってきました。基本1人1曲なんですが、それでも時間の制約で唄えなかった人もいたようです。もっとも、「中休みライブのときに2曲の約束だったんだけど、時間がないから1曲にしてと言われたので今日は出来なかった曲をやります」と言う人が複数いたので、結局のところ張り切ってメンバーを集めすぎ。もっとも、追悼ライブの演目の段取りもしておいた、という解釈も成り立つんだけど、、、。しかし、この全然湿っぽくない追悼会ってのがいかにも藤村先生らくてすばらしい。なかなかこういう生き方は出来ないよなあ。

2010年6月23日

「マカオの夕べ」

マカオというと真っ先に浮かぶのは「金太マカオに着く」だったりするのだが、マイナーだけど歴史と異国情緒がコンパクトにまとまったいい街です。行ったことないけどね。今回の催しはマカオ観光局主催のマカオへいらっしゃいコンサート。もちろん宣伝なのだが、あまりいやらしさはなく、むしろギャグになってるのがすばらしい。ミュージシャンが関西系なのも含め、日本のスタッフが優秀なんだろうなあ。

2010年6月22日

北へ(2)

さて、白神ラインをパスすることにしたので、大きく北に迂回。五能線に沿って鯵ヶ沢へ向かう。
海の景色はまあよく見かける類のもので、きれいだけどさほど訴えるものはない。ここで一番面白かったのは実は駅舎の数々、といっても建物のないホームだけのものが風景にマッチしていい味を出してました。ただ、車窓から見てただけなので写真は特にないんだよなあ。ちょっと残念。

さて、岩木山の懐を通って舗装路を通って行ける世界遺産緩衝地帯、暗門の滝を目指す。西目屋村に入ったあたりでナビがわき道を指示するので、ちょっと悩んでから入ってみる。右手に吊り橋の看板を見つけたので駐車場に車を止めてみる。橋はどうってことないもの(架け替えられたのか吊り橋ですらない)だったが、駐車場の看板の「岩谷観音」の写真が気になったので、そちらへ歩いていく。
柵があるからいいけど、下が濡れてたりするとちょっと歩きたくない道ですね。風情はあるんだけど。
で、こちらがその岩谷観音。石窟寺院の系統かと思ったけど、内部は簡素。何を好き好んでこんなところに、ですな。
わき道から入ったので表参道?の方に向かうと、鳥居の下に馬の像が。その横に由来を書いた看板を発見。それによると、「藩政時代に、河辺村の唐牛三左衛門が南部で木戸の上に座し2本の角がある神馬を買い求めました。ある日、三左衛門はめまいを起こし落馬し、気がつくと鞍は お倉と呼ばれる岩壁に、馬は川沿いの洞窟に倒れていました。三左衛門はいたく悲しみ、早速岩谷内にお堂を建てて馬の霊を弔ったのが由来」ということらしい。この時ちょうどうちの仔が函館のパドックを歩いてた時間帯で、観音様に呼ばれてますね。そもそもナビがバカで新しいショートカットを知らなかっただけなんだから。え、結果ですか?霊験あらたかなだけあって落馬もせず、元気に厩舎に戻ってきましたよ。それだけですけど。
しかし、無断で神様を納めるってのはどういう意図があるのかね。このあたりの風習はよくわかりませんわ。

2010年6月21日

北へ(1)

二泊三日で北東北に行ってきました。とりあえずの目的は白神山地、なんだけど、いきなりレンタカー屋に未舗装路を走らないよう釘をさされる。まあ、当然と言えば当然なんだけど(オフロード車を借りろってことですね)、プランニング無茶苦茶ですわ。まあ、文句を言ってても大人気ないので初日の目的地の十二湖に向かう。
日本キャニオン。500m先のはずの展望所がやたら遠い。山道だからかなあ(直線距離が500mだったりして)。で、印象ですが、、、気持ちはよくわかるけど、日本じゃないだろ、日本じゃ。津軽キャニオンならぴったり。
十二湖にはイトウの養殖場があり、当然、料理も食べられます。なかなかいけます。
さて、十二湖という名称ですが30からの池が散在します。趣は津軽の九寨溝といったところ。こちらは鶏頭場の池。
目玉の青池。本家?と比べるとやや暗いブルーだけど、周囲の森の緑がまぶしい。透明度も高いが、ちゃんと魚は住んでます。

ここの遊歩道はきちんと整備されています。
駐車場のおじさんお勧めの沸壷の池。確かに青池より美しい。ただ、主役は光と影のコントラストなので、陽の入る方向が違うと見え方はまったく違う気がする。おそらく、朝に行くのなら青池の方がいいんじゃないかな。

落口の池。湖面に落ちた藤の花びらが魅せてくれます。
宿の展望台から見た立待崎に沈む夕日。日没を楽しむにはさすがに雲が多め。ただ、時期を考えるとこの天気なら上出来でしたね。

さて、ブナの林も見事なんだけど、ここはなんと言っても鳥たちの歌声が印象的でした。ただ、立ち止まるなと言われてもなあ。

2010年6月13日

「日本画をつなぐ」

とっかかりの壁画の模写は楽しめました。後はまああんなものかな。大作は疲れますわ。

日本・ポーランド国際版画展

美術館の本館に行ったら別館の方でした。招待券2枚出したら1枚で2人入れますとか言われるし。ちゃんと調べてから行けばいいのに。作品は面白かったけど、正直いって数が多すぎ。最後は流してました。まあ、文句を言うところじゃないだろうけどさ。

2010年6月12日

京橋花月

株主総会から1年。吉本は非上場企業になったので、楽しい株主総会はあれが最後になりました。優待券はもう一枚あったので、こないだはNGKに行ったし、今度は京橋へ。で、京橋花月なかなかよろしいです。NGKと違い観光バスの客がいないので、客は大阪のおっちゃんおばちゃんばかり。合いの手がうるさすぎるところもあるけど、小屋の大きさ、客席との距離感は申し分なし。親を連れてくのならNGKだけど、自分で金払って行くのならこっちだなあ。レーザーラモンHGが眼鏡を外すとかわいい顔をしてるのがわかったのが収穫、かな。

岡本太郎版画展

小品ばかりだけど、さすがにいいものが並んでいます。展示品もだけど、売り物でない本(ドキドキしちゃう)が面白かった。太郎ちゃんは来年が生誕百年らしいので、これからいろんなイベントが出てくると思います。乞うご期待。

「水の器-手のひらから地球まで」 「伊勢の染型紙-映像と実物にみる匠の技-」

みんぱくの企画展二連発。時間が足りずに駆け足になったのが残念。染型紙の方はビデオテークに入るんだろうから、後でチェックしますわ。

2010年6月11日

無題

散髪屋のおっちゃんに「耳のとこが寝癖みたいになってて跳ねちゃうんでごまかしときましたわ」と言われる。仕事帰りに行ってて寝癖なのか、、、確かに毎日のように昼寝はしてるけど、朝からずっと寝癖なんだろうな、やっぱり。

2010年6月8日

けん玉姉さん

状況が悪いのはわかってました。いつもけっこう細かい描写をする人なのに5/27の書き込みがいつになくあっさりしたもので、わざわざ「携帯より」と言い訳が書いてあるし、「多分週末には戻る予定」「またね!」という記載を見て、周囲に気を使っているだけなのかとは思いつつ、死期を悟った上での彼女なりの挨拶なのかも、と感じていました。彼女の意図がどうだったのかは今となってはわかりませんが、結果としては1週間後に自宅に戻ることになりました。十分生きたのかどうかもわかりませんが、彼女が地域に残したものは大きいと思うし、勇気をもらった人もたくさんいるはずです(私もそうです)。ただ、あれだけいろいろなものを抱えて長い間戦った結果に対して、「突然の訃報」と言われなきゃならない日本人の死生観はなんとかならんのかとは思いますけどね。それも残った者の宿題だと思ってます。あと、児ポ法と。とにかく、お世話になりました。ありがとう。またね!

上海日記(8)

万博以外の話も少し。なのだが、実はヨメのケータイがなくなって心当たりをぐるぐる回ったりしてたので、予定していたところをかなりパスしました。とりあえず博物館だけは行きましたけど。

上海博物館は万博に合わせて、なのかは知らないけど入場料無料になりました。セキュリティチェックはそれなりにあるので入るまでは大変ですけど、入ってしまえば快適。写真も撮り放題、とも限らないらしいけど、中国人はそんな細かいこと気にしません。


駆け足で見て2時間ほど。ゆっくり見たら4時間は必要ですね。堪能しました。

2010年6月7日

上海日記(7)

おまけ、万博編小ネタ集です。
マカオ館。建物ではこれが一番好きですね。確認してないけど、頭と尻尾は可動性らしいです。
大阪や名古屋では会場内にも現代アートがあふれてましたが、今回あまり目立ちません。といっても、さすがにまったくないわけじゃない。ちょっと地図を持たせてみました。
バルセロナ館前のガウディの彫刻と記念撮影をする家族。言うまでもないけど、中国人はほんとに写真に写るのが好きで、撮影禁止の場所でもお構いなしに記念撮影をします(ここは当然OKですけど)。
日本だと海宝が彫られているはずだけど、万博マークとロゴのみ。ちょっと寂しいね。ちなみに、中国ではマスコットのことを「吉祥物」と呼ぶようです。やはり日本とは微妙に方向性が違う。
万国博博物館にはモリコロもいました。ただ、こいつは愛・地球博のロゴも入っててまともな顔だけど、他はちょっと目がヘン。ニセモノなのか?
日本だとショップに海宝饅頭だのクッキーだのが並ぶのだが、今回食べ物類は一切見ませんでした。中国人には食べられるお土産は不評なのか?
で、ショップには見るべきものがほとんどなかったんですが、例外がこれ。世博版モノポリー。
駒が同じポーズの海宝(色違いですが)なのがいまいちだけど、なかなか楽しそう。実は我が家には「BALIPOLY」なるものもあるけど、誰も遊んでくれないんです。これもちょっとそそられたけど、チャンスカードが中国語なので購入を断念しました。しかし、よく見るとこれ「EXPOPLAY」になってるけど、もしかしたらライセンス料払ってなかったりして。

2010年6月6日

梅原育子展

野焼きの陶器作品。作品も面白かったけど、制作風景の動画が楽しい。収穫後の田畑にブロックを置いて作品を載せトタン板で囲みもみがらを投入して火をつけトタン板でふたをするというやり方。焼きあがった後は灰を鋤きこんでまた作物を植えるらしい。完璧である。ただ、京都市内で同じことをやったら通報されて消防車が来て消火されちゃったそうな。実家(西舞鶴)でお父さんを助手にして制作するらしいけど、田舎はこういうところ便利だよなあ。

若木くるみ展 「モーターさま」

ルームランナーを輪転機として版画を刷り、蓄えた電力で別会場のおもちゃを動かす。言葉で説明してもしょうがない展覧会。おもちゃは面白いし、コンデンサー電池という動力源も楽しいし、黙々とルームランナーに向かうはずが結局お客さんを巻き込んで完成度を上げていく作家さんやお客さんもなかなかステキ。しかし、昼間行ったからいいけど夜はあの場所(「其の延長」)はわかんないだろうなあ。

英ゆう個展 「森」 「外を入れる。」

作品としてはイムラさんの方が好みなのだが、やはり芸術センターの大広間は場所の存在感がすごいよね。実物の公園と違ってハトが逃げないのがつまんないけど。実はイムラさんで気に入った作品があってかなり迷ったんだけど、我が家のどこに嵌めるのか思いつかなかったので断念しました。そろそろ階段の使い道を考えないとダメだなあ。

上海日記(6)

さて、だだっ広い会場を基本は徒歩で回るのだが、いちおう乗り物も用意されている。ただ、前にも書いたように未来の乗り物ではなく現在の都市交通システム。
会場内の電気バス。充電スポットに来ると天井からパンタグラフがせり出して急速充電し、またバス停へと急ぎます。確かにエンジン音や振動とは無縁だけど、混み混みだからあまり関係ないですね。
会場内の渡船。会場内には域内交通用に6箇所の船着場があり、5路線の渡船が15分間隔で運行されています。ちなみに、浦東と浦西を結ぶのは渡船と地下鉄と地下トンネルを走る電気バス。間違えて渡河するバスに乗っちゃったせいで、一通り経験させていただきました。観光客としてはやっぱり船が最高。生活の足なら地下鉄かもしれないけど。
船上から見た戸浦大橋。実は夜のライトアップも(日本とはだいぶ趣が違って)見ものです。
地下鉄。ホームドアがないけど営業路線とほぼ同じ構造でした。計画路線の一部開業だから当然ですけどね。