2015年8月30日

金沢

週末に仕事絡みで金沢に行ってきました。さすがに新幹線効果で賑わってるけど、剥落後がちょっと心配ではあるな。で、回ったところの感想。

MROアナウンサー朗読ライブ 泉鏡花作『朱日記』 @泉鏡花記念館
バス降りたところでオッチャンに話しかけられネタを仕込む。これは行けってことだろうと思って予定を変更して行ってみた。朗読はもちろんうまいのだが、バイオリンの音や映像を見てると話がちっとも頭に入ってこない。こんなの知ってる話でないと無理だわ。

われらの時代:ポスト工業化社会の美術 @金沢21世紀美術館
個人的にはスプツニ子!の作品を初めて見たのが収穫。ただ、有料エリアより無料エリアの八木さんのインスタレーションの方が面白かったりするし、企画展よりコレクション展の藤さんの方が面白いし、雨の日のレアンドロのプールもなかなかいけることを発見(覗きに来てくれる人がいないのは寂しいけどね)。市民ギャラリーの清華大学美術学院・金沢美術工芸大学交流展も(タダなのに)楽しめるし、ショップも楽しいし、ここはやっぱりいいスペースだわ。

2015年8月28日

ゴア・ガジャ

最終日はAPA?さんの手配でキンタマーニへのプライベートツアー。まずは(前にも行ったけど)ゴア・ガジャから。
宗教施設でもあるので入口で帯を巻いてもらってから入るのはお約束。短パンで行くと腰布も出てくるはず。
沐浴場のそばに
洞窟。やっぱり旅に出たら穴に入らないとね。
内部はT字状になっており、左にはガネーシャ像、右には3体のリンガが祀られている。「ゴア・ガジャ」は「象の洞窟」の意だが、バリにはもともと象はいないので「大きな洞窟」ってことらしい。ガネーシャとも関係ないみたいですね。

2015年8月26日

伝統芸能

ARMAの看板。新月が木曜日だったので、この通りなら毎日何かやってる、はずだったのだが、結局「CANCEL」の札がかかりっぱなしでした。しゃあないな。
で、木曜日はケチャつながりでプリアタン王宮のスマラ・マディアへ。ウブドでは最も古いケチャのグループ。
前回はケチャ見てなかったのでもう一つイメージがわかなかったのだが(ケチャ自体は山城組なんかでおなじみだが、舞台での役割がよくわかんなかった)、要はガムランの代わりに男声合唱が入るラーマーヤナの舞踏劇で、ストーリーはおなじみのもの。ただ、オッサンたちにあんまりライトあてても仕方ないんだろうけど、全体的に照明が暗くてわかりにくかった。
金曜日はサレン王宮のサダ・ブダヤへ。演目はレゴン、バロンとチャロナラン物語の短縮版。


バロンが猿にいじられるのはお約束。


意味は分かるんだけど、オッサンたちが短剣を胸に突き刺しまくるのはやっぱり見てて楽しいものではないな。

ここは場所がいいので(観光バスもたくさん来る)めちゃ混みでした。宗教的要素もあって場所を変えて演じるものではないんだろうけど、今後も観光客が増えるとすると厳しいですね。道路状況もそうだけど、ウブドには課題も多いです。
土曜日はプリアタン王宮のグヌン・サリ。7時半開演だというのに(シャトルバスの関係で)6時に会場に行った。当然誰も来ていない(団体さんがお茶していたが、公演が始まる前にバスで移動してしまった)。受け付けは出ていたが、パンフも置いてない。それでもいい席は予約で埋まっている。長時間桟敷で待ってる元気はないしなあ(あちこち痛くなる)。でもまあ、準備段階からいろいろ見ることが出来て楽しかったけど。
ガムランの音が出てきた時点で「うおおおっ」ですわ。グルーヴ感がよそと全然違う。
当然ながら、踊りの方もいけてます。

なかでもこのクビャール・トロンポン。
トロンボンを奏する男装の麗人を男性が演じるという屈折した演目だが、
このお兄さん大好きだわ。



最後のバロンの途中でスポットライトが落ちてしまい、このあたりは全体照明だけでやってたのだが、アクシデントがあっても全く気にならないのはすごい。いいものを観させていただきました。

2015年8月24日

ARMA Resort

前に泊まったチャンプアンはとれなかったし、野外ステージで芸能三昧を期待してARMAに泊まったのだが、結果的にお祭りのため(新月・満月のケチャも含め)滞在中のステージはすべてキャンセルとなった。まあ、しかたないなあ。これでまた行く理由が出来たということで。

しかし、新月のケチャは、着いた日(2日前の夜)にフロントで「ガルンガンだからキャンセルかも」と言われ、当日の朝にフロントで「やっぱりキャンセル」と言われ、ツアー中にAPA?のワヤンさんに聞いたら(ちゃんと電話して確認したうえで)「ありますよ」と言われ、いざ行ってみたらやってなくって、次の日にフロントで「やっぱりケチャはあったの、ごめんなさいね」と言われたのだが、この程度で怒ってたのでは東南アジアでは楽しく暮らしていけないのかもなあ。
部屋の中。いちおうデラックスにしたのだが、ベランダがあるだけでスーペリアと一緒のような気がする。一番困ったのは部屋の中にコンセントがないことで、クローゼットのコンセントですべてをまかなう(電気蚊取り器、ポット、ノートパソコン、スピーカー、各種充電器)。バスタブの栓は役立たずだし、アメニティの補充はないし。でもまあ、そんなことはよくあることだし、基本いい宿でした。ウブドの中心街までは遠いけど、シャトルバスのサービスがあるし(渋滞で遅れるけど)。そもそも、美術館がタダだしね。

楽しい石像がたくさんあるのもお約束。
メインレストラン。朝食について不満の書き込みも見かけたけど、量もバリエーションも(もちろん味も)あれで十分だと思う。もちろん、ディナータイムもいけます。あと、野外ステージ側にサブのレストランと昼間だけやってるカフェがあります。
広い敷地内にはヴィラも並んでるし、
田んぼはあるし、
川は流れてるし、
当然プールもあるし(アフタヌーンティーつき)、
お寺まである。

で、昼下がりに庭を散策していると、楽しげな一団を発見。後でフロントで聞くと、デンパサールの芸術大学の演劇コースの試験をARMAの敷地内でやっていたらしい。




きちんと場所に合わせて作りこんであって、相当準備してるんだろうなあ。
最後はちゃんと合評をしてました(いや、話の中身は見えないんだけどね)。

2015年8月23日

おんせん

今日はドライブ。篠山城から兵庫陶芸美術館(坐 丹波(夏))、こんだ温泉のルート。いつもは源泉(31℃)に入る気にはならないんだけど、これだけ暑いとあれでちょうどいいわ。相変わらず混んでるけど。

2015年8月22日

地蔵盆ですね

昨日自転車がパンクして、全体的にくたびれているので新調するところからスタート。しかし、入れ替えるごとにスポーツ色が薄くなっていくのはやっぱり年ってことかねえ(通勤にどれくらい余計に時間がかかるのかちょっと心配)。次の時は電動かもなあ。

ハイパートニック・エイジ @京都芸術センター
山/完全版のいきいきセンター
烏丸由美個展 フェーシング・ヒストリーズ @@KCUA
Face Forward @KUNST ARZT
地層 STRATUM @ギャラリーモーニング
まるのなか
三浦侑子 吹きガラス作品展 @同時代ギャラリー
タイルとホコラとツーリズム season 2 @ギャラリーパルク
大森啓・長谷川宏美 二人展 @ギャラリーヒルゲート

今日一番びっくりしたのは、パルクの展示でホコラの先行研究として季刊民族学の小長谷先生の論文が紹介されてたこと。そんなことやってたの知らんがな(そもそも姓が変わってるし)。幸い我が家にある範疇(のなかでは一番古い部類だけど)なのでバックナンバーを引っ張り出してきて確認。うちもそろそろ町内の役が回ってきそうだし、勉強になりました。

2015年8月19日

美術館

土曜日はお約束の美術館めぐり。今回、そもそも泊まってるのがARMA Museum & Resortだったので、敷地内の美術館には何度か出かけた。この日行ったのはプリ・ルキサン美術館とブランコ・ルネッサンス・ミュージアム(アルマにはこの日も行ってるけどね)。主要な美術館と言えばあとはNeka Museumがあるけど、ちょっと遠いし前の時も行ったので今回はパス。といいつつ、初めてなのはブランコ・ミュージアムだけなんだけど。プリ・ルキサンは王族絡みのウブドで一番古い美術館。アルマは現代美術棟が面白かったけど、写真がないこともあって紹介はパスしてブランコ・ミュージアムの話。
ブランコ氏は「バリのダリ」と言われた人らしいけど、作品は想像よりずっと普通でした。イスラム国でありながら裸体表現の引き出しが豊富なのはすごいと思ったけど。建物もブランコ氏の作品らしいけど、こっちは「ダリ」と言われれば納得してしまう造り。内装も違和感が拭えないヨーロッパ風で見ごたえあり。他の美術館の客は外国人観光客ばっりだったけど、ここはインドネシア人ばかりだったのも印象的。美術館というより、テーマパークに近い立ち位置なんじゃないかなあ。
鳥がたくさんいるのは美大にニワトリやヤギがいるのと同じ理由らしい。ブランコ氏が使っていたアトリエも残っていて、今は息子さんが使っています。
屋上から庭を眺める。見えている建物は家族の住居らしい。こうしてみると、ウブドってやっぱり田舎ですよね。蚊はずいぶん減ったけど。
で、前回は工事中で入れなかったカフェ・ロータスにも行ってきました。確かに庭はきれいだし、飯もうまい。ジャワティーはポットで出てきた。
ステージからの眺め。ここでも伝統芸能をやってます。舞台設定としてはすごく良さそうだけど、レベル的にどんなものなのかは見てないので不明。ちなみに、右の建物がロータスなんだけど、左の建物は
スターバックスです。八坂神社の前のローソンみたいなもんかねえ。

2015年8月18日

スバック・トレッキング

金曜日。APA?さんの手配で朝からSebali村へトレッキングに出かける。村の売店の前に車を止め、水を1本買って(駐車料金?)出発。
街道から脇道に入る。昔インドに行った時に2車線分の幅の道の中央1車線分だけが舗装されてるのを見て、効率を考えたらそんなとこかなと思ったものだが、これはさらに徹底している。離合は大変だけど。
しばらく進むと未舗装の山道となり、ジャングルの中を谷底へと下っていく。等高線に沿うように何本かの水路が切られている。

谷底へ降りていくと橋が架かっている、のだが手すりの頼りなさが半端ない。体を支えるものではないってことなんだろうけど。

薪小屋があった。
反対側の尾根を上ると、空が開けてくる。
バリは雨は多いし、火山で土地は肥えていて年3回米がとれる。歩いているといろんな時期の田んぼが混在していて、日本ではありえない光景。


バリの水路。水路管理を行う宗教的共同体がスバック(という理解でいいのかよくわかんない)。
赤とんぼがいた。
バリのクローバーはみんな四つ葉、なのでおめでたくもなんともないらしい。
牛もいた。
バリもさすがに農業機械に置き換わりつつあって、牛を使うのは少数派らしい。ここではチップも渡してないし、観光目的なのかは不明。
こちらは米を乾燥しているところ。
もう一度谷底へ降りて、最初の尾根筋の上流側に移動。こちらではスバックのメンバーにチップを手渡す。
いかにもな棚田を形成している。有名なテガラランよりこっちの方が好み。
スバックのお寺。水利組合は村の組織とはまた別のメンバー構成になっているらしい。一つのスバックに一つのお寺があって、宗教的権威で水の管理を行っている。
個人の田んぼごとに祠が建っている。


田植えも行っていた。
苗代から苗を刈り取り、手作業で植えていく。当然共同作業。
ヘビもいた。
みんなでお昼。
白鷺はわしらのような部外者には近づいてこないが、お百姓さんとはお友達。耕運機を使うと土の中の虫が出てくるので、ごちそうにありつこうと待機中。
最後にライステラスを望むカフェでバリコピをいただく。グーグルはあちこち回っててご苦労なことです。
スプーンの代わりにシナモンスティックが出てくるのがバリ風、なのかなあ。ホテルでも出てきたし。
オーナーは画家さんで、横のギャラリーでは伝統的なバリ絵画を制作中。もちろん販売もしている。
でも、こっちのモダンな芸風の方が面白いかな。
サイクリングツアーも村までくるようです。ちゃんとサポートカーがついているので安心、なんでしょうね。