2009年8月4日

7/22 西湖湖畔

下船する。この日一番雲が切れていたのはこの頃で、お約束のピンホールを使った日食観察。

湖畔では日本のテレビ局が鶏を持ち込んでなにやら「大実験」をしていた。確認してないけど、「イッテQ」だと思う。まあ、結果は見るまでもないと思うが、、、
宋から明にかけて日本と大陸との文化交流はこのあたりが窓口になっていた。密教や禅も杭州や寧波を経て日本に伝わったし、寺院建築や庭園も源流はここ。そのためもあって、見ていてほんとに違和感がない。黄檗の萬福寺が中国風なのは確かにそうだが、室町期の禅宗寺院も(伝わった経路が違うだけで)実は中国風建築だということらしい。まあ、今回の収穫ですかね。
中国人がきちんとポーズをとらないと気がすまないのはこの地でも同じらしい。
日食のため西湖周辺には交通規制が引かれ、バスが戻って来れなくなったので歩いて雷峰塔へ向かう。道中で見た移動式の信号機。太陽電池で動いているようだ。中国恐るべし、ですな。
こういうのはほんとにかわいいよねえ。
雷峰塔に到着。この頃にはもう曇っている。ちなみに、昼食後は雨。この日の杭州には神がいたんじゃないの?
先代の雷峰塔は85年前に崩壊した。と言うとまた日本軍がどうとかいう話になりそうだが、実際は中国民衆の一途な思いが塔を倒したのだ。かって杭州では「雷峰塔の煉瓦を祀るとカイコがよく育つ」という伝承があって、皆さんこぞって手の届くところにある煉瓦を持って帰ったそうな。せめて上から順番に盗ればよかったのにね。で、この塔は今世紀になってから建てられたもので、地下部分には先代の塔の基礎部分がそのまま残されている。
外周は展望台。ここも日食のときは賑わったんでしょうね。
内部は仏伝や白蛇伝をテーマにしたレリーフがずらり。ちなみに、蛇の妖精は断橋の傍で突然大雨にあって困っていた時に、通りかかった人間に傘を借りて恋に落ちることになっているので、日食時に雲が切れたのは蛇の力ではなさそうです。もっとも、さらに千年修行して天候をもコントロールできるようになったと言われれば、それもありかと。

0 件のコメント: