2009年8月10日

海宝

来年は上海万博が開かれ、大阪の動員記録を塗り替える予定になっている。不景気もなんのその町中いたるところ工事中だし、万博のロゴやスローガンも街にあふれている。ところが、公式マスコットの海宝の露出は意外と少ない。土産物屋でもまず見かけない。あれだけ議論を呼んだ「せんとくん」ですら奈良に行けば関連商品が売られているというのに、日本人にはちょっと理解しがたい状況だ。

ただ、この海宝、二次元ではそれなりなのに、三次元になると見るに耐えない代物。着ぐるみに対する愛が足りないのか、造形に奥行きがなく可愛げがない。公式ソングのお披露目の場でも(マスコットにとってもハレの舞台だと思うが)数だけは多いものの(だったらカラーバリエーションくらい考えろよ)動きがなってないし(胴と脚が「人」を模っているのはいいが、この位置関係が固定されているんだからアクターも動けるはずがない)、だいたい胴体と腕がつながってないなんてのは素人の大道芸でもありえない手抜きだ。中国の人々はこれをどう評価しているのだろうか。

海宝のサイトには近年の万博マスコットの一覧も載っているが、モリコロは孤高の存在だ。目指しているものが違うとしか言いようがない。これがジャパン・クールと呼ばれるものなんだろう。(昨日の結論とはまったく逆になるが)世界標準だぁ?笑わせるな。

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