南向きの斜面に白い棚田が広がる。ここがプレ・インカ時代から続くマラスの塩田。
山の中の塩田、の源はここ。山腹から塩分を高濃度で含んだ水が湧き出ている。岩塩層が露出していれば掘るだけで足りるが、ここではもう一手間必要って訳。
流れ出た水は細い水路を通って、
こういった単純な仕組みの止水弁で流れをコントロールし、
少しずつ低地の田に運んでいく。
あとはひたすら天日で乾かし、水分が蒸発したら回収し、また水を入れる。という作業を繰り返す。当然、仕事が出来るのは乾季だけで、雨季はそのまま(1枚目の写真で奥に見えている)ウルバンバ川に流すんだそうな。雨季だと流量も多いから、川の水がしょっぱくなったりはしないらしい。奥の建物にショップが何軒かあって、お土産用の塩も購入できます。もっとも、ここで売ってるのは愛想のないパッケージで、いかにも日本人が好きそうな商品は街の土産物屋に行かないとダメだけど。わしらは現地向けの怪しい商品の方が好きなので問題なし。
雨季は農業、乾季は塩田でうまく仕事が回りそうなものだが、ご覧の通りの傾斜地。塩って重いし、重労働を嫌って若い人は寄り付かないんだとか。まあ、いずこも同じってことで。
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