2012年7月26日

ナスカ

翌朝、9時までホテルで待機していたが、待ってるだけではどうにもならないので出発。まずは地下水路を見に行く。
ごらんの状況。ちょっとセスナが飛べそうな感じではない。
地下水路はナスカ文化の時代に造られたもの。砂漠地帯のナスカで文明が栄えたのはこの水路の賜物。
水路上に換気口が並ぶ。もちろん、単純に換気のためだけではなく、取水口でもあり、水路の保守のための進入路でもあった。
だもんで、らせん状に換気口まで降りていくことができる。
かっては観光客もトンネル内に入れたそうだが、さすがに立ち入り禁止となった。
さて、地下水路と聞いて、旧世界のカレーズのようにアンデスの山々から延々トンネルを掘ったのかと思ったのだが、実はそうではない。ごらんの枯れ川(2、3年に1度くらいは水が流れることもあるらしい)の河底を流れている地下水脈を取り出しているのだ。もともとは普通に川が流れていて農耕が行われていた地域で、徐々に水位が低下していき、利用できる水を求めてこのような形になったのであろう。ちょっとがっかりだが、必要もないのに大工事をすることはないわな。

それにしても、昼間からふくろうがうろついてるようでは困ったものだよね。

あまり代わり映えのしない天気だが、いつまでも待ってても仕方ないので、腹をくくってナスカ空港へ向かう。
こちらがターミナル・ビル? セスナしか飛ばないんだからこんなものか。
ごらんのような飛行機が多数並んでいます。当面はどうしようもなさそうなので、屋台で買い物をしたりして時間をつぶす。帰国便のチェックインタイムを考えると、12時にはここを出ないと間に合わない。いらいら半分、ここまで来て飛ばなかったらそれはそれで一級品のネタになるな、という達観が半分。観光案内のビデオなど見ながら、静かに時が過ぎていく。

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