2011年7月29日

本日の話題

児玉龍彦参考人
 語っている内容は良質だし、問題提起は鋭い。ただ、街頭演説じゃないんだから感情剥き出しの語りは勘弁して欲しい。途中で何度見るのをやめようと思ったことか。興味のある方には書き起こしの文章を読むことをお勧めします。
 あと、震災復興財源をどうするかですら揉めている(政府と)国会に、原発事故への手当てを期待するのは無駄な気がします。命の話をお金の話とリンクさせるのを嫌う人は多いけど、そこは避けて通れないはず。福島の子供たちを避難させる(に足りる)お金があれば、東アフリカの難民キャンプに投下すればより多くの子供たちの命を救えるのに、そんな議論にならないのは税金の払い主と救うべき命との間に関連を認めているから。日本政府を動かしたいのなら外圧が一番で、語りかける場所はICRPやIAEA(ECRRは日本国内では正当性が確立していない)だし、国内で活動するのなら国民に直接語りかけるのが筋であろう。低線量被曝の生体影響なんて未確定の世界なんだから、各自が自分の判断で行動するしかないのだ。「放射能てんでんこ」だよね。

やらせ質問
 九電の問題は特に悪いとは考えてません。己の立ち位置に近い意見を増やそうと努力するのは当然で、批判される点があるとすれば陰でこそこそやっていたという部分だけ(堂々とやるべき)。でも、保安院は審判なんだからプレーに関与するのは間違い。経産省の下に保安院を置いた弊害としかいいようがない。安全委員会がもっとがんばらないとダメだよなあ。

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