ワット・ホーパケオはビエンチャンへの遷都の際にエメラルド仏を納めるために建立された寺院。その後、エメラルド仏は18世紀に戦利品としてタイに運ばれ、バンコクのワット・プラケーオに安置されている。とだけ書くとタイが悪いやつみたいだが、この仏様、言い伝えではインドで作られたのち内戦を逃れるためスリランカに渡り、ミャンマーが持ち帰ろうとしたが船が難破してカンボジアへ。アンコール朝の崩壊でタイに渡り、アユタヤからスコータイ、チェンライと転々とするも内戦の混乱で行方不明に。その後チェンライで再発見されチェンマイに移されるが、チェンマイ王がラオス王を継いだ(一旦は母の実家を継いだものの、すぐに父も亡くなったのでこちらの後を継いだ、らしい)際にルアンパバーンを経てビエンチャンへ運び、ビエンチャン陥落でタイに戻ったということになっている(この部分の地名は現在のものを採用)。(ラオスは)ちょっとだけいい夢を見た、ってとこかな。なんにせよそういう経過なので、エメラルド仏はタイだけでなく東南アジア(の上座部仏教圏)全体で広く信仰を集めてます。で、このワット・ホーパケオですが、ビエンチャン陥落の際に破壊され20世紀になってからフランスにより再建されました。そんなわけで柱などなんとなくギリシャの香りがします。
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