2008年5月11日

タイ族のこころの調べ

特別展絡みのみんぱくの研究公演。雲南省徳宏タイ族ジンポー族自治州の民間芸術団の来日公演である。

雲南は照葉樹林帯の端っこにあたり、音楽も日本の民謡(それも内地のものより琉球民謡)に近い。歌が男女の出会いのツールになるのも、日本の歌垣を髣髴とさせる。ただ、文明化が進んで伝統文化を保持していくのもなかなか難しいようだ。ひょうたん笛も生活の道具としては廃れ、エスニック楽器として人気を博しているらしい。

主催者は言葉を濁していたが、彼らが来日しステージに立つまでにも紆余曲折があったようだ。3月のチベット暴動以降、少数民族の海外渡航に制限がかかったであろうことは容易に想像できる。また、この日は中国の国家主席も大阪滞在中で、こちらに動員される可能性もあったのかもしれない。しかしまあ、無事に公演ができてよかった。メンバーは翌日(って今日ですが)のマリの語り部の公演も観る予定だとかで、こういったことが刺激になって新しい展開が生まれるようなら、日本人としてもうれしい。

しかし、せっかく遠路はるばる来てもらったのに客席の入りはもうひとつでした。まあ、みなさん連休疲れの上に天気が悪かったから仕方ないか。こっちも日曜日は静養に当ててるくらいだしね。

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