2014年4月30日

國府理

國府さんの作品はヒトの営み(文明)と自然(この中には生命体としてのヒトも当然含まれる)との関係を問うようなものが多かったので、これで作品として完成したと言えなくもないのだが、どうにもやりきれない。もっともっと面白いものが出てくるはずだった。知り合いでもなんでもないのに、この喪失感はどこからくるんだろう。ご冥福をお祈りいたします。

2014年4月27日

初夏

今日はたいていの交通機関で冷房が入ってました。朝はそれなりだから着る服が難しい。明日からは雨みたいですけどねえ。

南山城の古寺巡礼 @京都国立博物館
このあたりのお寺は一遍じっくり回らないと、とは思っているのだが、なかなか機会がない。木津川アート頼みかな。
博物館は工事現場の仮囲いがなくなって、すっきりした構内に戻っていました。といっても、オープンは9月だからまだまだなんですけどね。

出口ふゆひ 安田辰雄 -陶・紙- @祇をん小西
円谷英二 特撮の軌跡展 @高島屋京都店
佐川美術館でも展覧会やってるけど、Qからセブンまででほぼ固めたこっちの方が世代的にうれしい内容だと思われる。北海道展をやってたのも○。

うみつちひとそら 亀谷彩 漆作品展
かのうたかお陶展 @ギャラリー恵風
プラチナプリント/オルタナティブプロセス、土佐白金紙と出会う @COHJU contemporary art
宮田啓子展 @ギャラリー Create 洛
安部時夫 絵画展 ふしぎな路地のふしぎ @生活あーと空間ぱるあーと
齊藤眞成展 ある日の幻妖 @中信美術館
杉本ひとみ Flower Shower @アートスペース感

2014年4月26日

GWとはいうものの

まあ、カレンダーの並び的に普通の週末だよねえ。街の混み具合もそんなものだったのでは。

NEW HOME @京都芸術センター
ようおこし 長谷川義史 絵本原画の世界 @美術館「えき」KYOTO
客層がいつもの「えき」と全く違うのが面白い。展示は良かったけど、前に南丹で見たやつの方がよく出来てたなあ。

森口ゆたか展 あしたの光 @ギャラリーすずき
中東祐香吏 初個展 つながっていたいな @アートスペース虹
版画旅行7 Print 2014 @ギャラリーモーニング
21グラムのゆくえ
BOX美術館展12 @ギャラリーはねうさぎ
個別のまぼろし 夏池風冴 @KUNST ARZT
星野菜月 小さな世界 @foodies cafe nifty
前から気になっていたスポットだが、場所柄なのか想像していたのよりずっとおしゃれ。過去のフライヤー見ても作品の好みは合っているのだが、店の好みとしてはなんか違う。ちょっと残念。星野さんの作品群は○。

シャクティ&ヴァサンタマラ舞踊公演 @京都府民ホール・アルティ
前半はベートーヴェンの運命とバラタナーティアムとのカップリングなのだが、やっぱりなんか違う感は拭えない。インパクトを求めるとこうなるのだろうが、ベートーヴェンかよという気がするし、それにしたって運命じゃないだろと思う。音響が悪いのも気になる。西洋音楽とくっつけるにしても、小編成の生演奏(室内楽でいいと思う)と合わせられないのかなあ。後半はバシッと嵌ってて安心して見ていられる(寝ていられる?)のだが、やっぱり音響が悪いのが、、、仕方ないなあ。

2014 愛してスッキリ!! @ギャラリーアーティスロング
京芸Transmit Program#5 PLAY HARD! @堀川御池ギャラリー

締めで森林食堂へ行き、よすがのもり関連企画の鞄を注文。うーん、という気もするが、一点ものの作品だと思えば許容範囲か。しかし、手付金くらいとってくれた方がこっちも気が楽なんだけどなあ。

2014年4月20日

東京へ

いろいろバタバタしているのですが、この週末は東京。

椿会展2014 初心 @資生堂ギャラリー
東日出夫 厨子と小品展 @石川画廊
TDC展2014 @ギンザ・グラフィック・ギャラリー
東京1960 @ノエビアギャラリー
楠智×中村あやこ ふたりあそび @靖山画廊
中村あやこさんは30年来の知り合いで、漫画家(と万華鏡作家)をしていたのだが、最近画家も始めた(でいいのかな?)。銀座で二人展をやるというので駆けつけることにした(のが東京行きの理由)。作品は前に見せてもらったこともあるので、特にびっくりするようなものではないのだが、好みなのは確かなので小品も1点購入。正直自分の中での相場より高いのだが、そこはまあ、銀座だから。京都でも百貨店に行くとちょっと高いと感じることがあるからねえ。
こちらがその作品。正式なタイトルはちゃんとあるのだが、すっかり「キー坊」が定着してしまった。馬の方は当然「やっさん」。

MOTアニュアル2014 フラグメント―未完のはじまり @東京都現代美術館
福田尚代さんも30年前の知り合いで、去年京都の二人展で久しぶりに再会した。こちらも土曜日がアーティスト・トークの日になっていて駆けつけることにした。彼女の言葉はTwitterでのそれと同様に凡夫には理解しがたく、こんなに噛み合わないトークは初めて見たかも、くらいなのだが、それはそれで面白い。とりあえず、作品はつくるものではなく作品になるもの(であったりある日突然作品であることをやめたりするもの)だと思っておけばいいのであろう。アール・ブリュットぽくなっちゃうけど。そのあと宮永さんのトークもあったけど、こちらは京都でも機会があるやろ、ということでパスしました。それから、展覧会はすごく良かった。一番ウケたのは青田真也の日用品を削った作品群かな。

私たちの90年 1923-2013
クロニクル1966-|拡張する眼 @東京都現代美術館
常設もいちおう見に行く。こちらでは特別展示の塩保朋子。 このスケールはちょっと衝撃的。

夕食は深川丼。前にこの近辺で深川めしを食べていまいちだったのだが、今回は当たり。食べても食べてもアサリが出てくる。こんど深川めしも頼んでみるかなあ。

今回の目的はMOTまででだいたい終わっているのだが、この週末で東京と言えば六本木アート・ナイト。これも行かねばなるまいで、遅くなっても帰れるように西麻布に宿をとった。これがまあ当然ながら高いし、無駄におしゃれだし(部屋の中に妙な段差があるしバスルームはガラス張りだしインテリアもさすが)、界隈は(日本だからいいけど)海外だったら夜歩くのはNGな雰囲気なのだが、六本木に向かうとお祭りムードに。とりあえず新美術館へ。

イメージの力 国立民族学博物館コレクションにさぐる
中村一美展 @国立新美術館
で、これも楽しみにしていた「イメージの力」展 。予想以上。美術館の空間にいつも見ているものや見慣れないものがこれでもかと並ぶ。最後の部屋は完全に現代美術だし(見せ方が、だけど)。秋にはみんぱくに巡回するんだけど、同じ素材を使ったとしてもまったく違うものになるんだろうなあ。いずれにせよ楽しみ。

で、この後は篠田太郎の月面反射通信技術を見て(小雨が降っていてちょい寒くて早めに退散)、星条旗通りで六本木パレード、ミッドタウンで八谷さんのメーヴェの実機とカポエラのパフォーマンス(たまたま弦が切れて張り替えるのを見る、ほんとに弓なのね)をみて六本木ヒルズへ。ここでもあてもなくウロウロし作品を探し搬入プロジェクトを見て(いい加減疲れたので)宿に戻った。まだ電車のある時間だったので宿はどこでもよかったw



忙しくて下調べを全くしていなかったことと、土地勘がないのがたたって、かなり不毛な動きをして無駄に疲れたのだが、それでもこれだけ楽しめるのは偉い。また機会があるような気はあまりしないのだが、次があったらもう少し策を練ってからにしたい(それにしたって各施設内のマップがないとおのぼりさんには辛いが)。あと、やっぱり朝から家を出て夜までは無謀。

日曜日。アートナイトのイベントは続いているが、見たいものは他にあるので池袋へ。

新収蔵品展 @古代オリエント博物館
サンシャイン水族館×早川いくを へんないきもの展~ナマモノ~ @サンシャイン水族館
へんないきもの展は単独では見られないので博物館を付けた(水族館本体に行けばいいのに)。鉄板の企画ではあるが、これがまた、よかった。早川さんエライ。外に出ると行列ができていたので、朝から動いて正解。カフェで関連のメニューが提供されているのだが、こちらは水族館の入場料が必要なので断念。





栄西と建仁寺
アンコール遺跡バイヨン寺院 -尊顔の記憶- @東京国立博物館
完全にガス欠でいまいち楽しめず。もう無理は出来ないねえ。

2014年4月13日

プチ遠出

朝から一旦大阪へ。あべのハルカスの中を通って(外は見てないし、通路部分を通っただけだから特に感慨なし)、吉野に向かう善男善女に混じり近鉄電車に乗り込む。飛鳥は、、、人も少なくて至って平和。

三瀬夏之介 風土の記-かぜつちのき-  @奈良県立万葉文化館
これは遠出した甲斐がありました。だだっ広い展示スペースに大きな作品、圧倒的な存在感。今までいろんなところで作品を見てきたけど、三瀬さんの大作って壁画的な部分があって、普通の展示スペースに詰め込むと窮屈な印象が拭えなかったのよね(それはそれで嫌いじゃなかったけど)。それが今回、本来こういうものであることを再認識できました。たまたま障害児施設の遠足?と一緒になって、ふつう美術館でそういうことになると、子供たち、引率の先生、一般のお客さん、美術館のスタッフ、みんなが色々気を使ってちょっとずつ不幸になることが多いと思うんだけど、全く問題なし。もちろん空いてることも大きいけど、作品(と空間)のパワーが強烈で全部飲み込んじゃってました。きっとあの子たちにもいい一日になったことと思います。
写真を載せるのがいいのかは正直よくわかりません。このスペースは撮影可だったけど、ネットに上げるのが可かどうかは別の話だし、印象に残るのはこんなちまちました部分ではないし。こんだけやいのやいの言いながら図録を買うのをやめちゃったのは、図録を見たところで何も伝わらんだろと思ったからで、この写真で展覧会について何かを判断されても困る。現場に足を運んでもらうしかありません。まだ会期は1カ月近く残ってるしね。

武家のみやこ 鎌倉の仏像 -迫真とエキゾチシズム- @奈良国立博物館
ティンガティンガ原画展
きらめく日本画コレクション @大阪高島屋

もともとは奈良県美のアメリカンポップアートの展示も行こうかと思ってたんだけど、 万葉文化館と奈良博のあとでそれは気分ぶち壊し、と思って自重しました。今日はもうこれで十分。

2014年4月12日

やっぱり流れがよくないなあ

やはり無駄足とかバスの待ち時間とかが多い一日。お昼はアラシのキッチンに行ったら、店が広くなってお客さん増えてるのに(増えてるから、なのか?)相変わらずのユルい接客で、今日はついに頼んだのと違う料理が出てくる始末(おしぼりも出てなかったな)。そういった部分は諦めてるから、そのままおいしくいただきましたけど、大丈夫なのかなあ。つぶれませんように。

チェコの映画ポスター テリー・ポスター・コレクションより
日本ファッション:不連続の連続 @京都国立近代美術館
このジャンル、普通の美術表現以上に西洋の常識というのがわかっていないので、正直どこが革新的なのかよくわからなかったりするのだが、とりあえず刺激的で楽しい。朝から時間とりまくりで疲れたけど満足。

尖 20回記念展 @京都市美術館
いつも好みの作品が多くて楽しいんだけど、今年は山本俊夫の童夜行図が抜群。このシリーズの小品を描いてくれないかなあ。

野村久之展 世界地図を造形化するということ
野村はるみ展 池の詩 @ギャラリー恵風
Vanessa FRANKLIN 「Bleu」
宮越裕子 「LACY」 @イムラアートギャラリー京都
「1枚仕上げるのに100枚撮るんです」という説明を聞いて、「200回以上作製に成功している」を連想してしまった。毒されてるなあ。一緒にしたら失礼だよねえ。

小さな作品展 @ギャラリー知
玉本奈々個展 @ギャルリー宮脇
これもよかった。なんとか自制。

津坂陽介・久保裕子 二人展 春ごと日 @ギャラリーソフォラ
伊庭新太郎展 @ギャラリーヒルゲート
1Fと2Fが同じ作家さんなのがすごいなあ。

大和由佳 柄、杖先、新しい小径 @同時代ギャラリー
繁る森の外 夏池風冴 @ギャラリーパルク
大槌秀樹個展 NUTS @ARTZONE
阪明美 個展 LIVING THING ~生きものたち~ @アートギャラリー北野
尖 小品展 @アートスペース東山
田河敬太個展 in the room _ひきこもらねば_ @KUNST ARZT
作品は意外とかわいかった。 パフォーマンスは、、、まあいろいろあるけど、これを見られたんだから岡崎に戻ったのは正解かな。

シカク 梶山美祈 @ギャラリーはねうさぎ
eeny, meeny, miny, moe | red @eN arts
展覧会タイトルはイギリス英語で「どれにしようかな、天の神様の言う通り…」に相当する決まり文句だとか。グループ展のタイトルとしてはしゃれてるよねえ。

アート・コスチューム・アート @祇をん小西

2014年4月6日

こりゃダメだわ

朝いちで行ったイベントスペースが開いてなかったり(担当スタッフが渋滞で時間通りに来れなかったのかなあ)、府庁の観桜会の展示が例年よりしょぼかったり、造形大に行ったらギャルリ・オーブが日曜休廊だったり、今日はうまくいかない日でした。天気はそれなりに持ってくれたし、桜はきれいだったんだけどねえ。

京都府庁旧本館 観桜会 @京都府庁
桜はいつも通りきれいだから許そう。

愚行展
杉本博司+京職人 メダカの学校 @京都造形芸術大学
恋する美人画-女性像に秘められた世界とは @京都市美術館
ダニエルケリー展 @アートギャラリー博宝堂
モノグラム美術 @KUNST ARZT
光島貴之展
平尾淳個展 山ある喜 @ギャラリーはねうさぎ
廣田美乃展 @ギャラリーモーニング
浅野弥衛展 @アートスペース虹
野口ちとせ展 あるかもしれない @ギャラリーすずき
今回は音の出ない作品でした。それが悪いわけでもないんだけど、、、

齋藤修×二階武宏 木口木版画展 @まるごのギャラリー
神野逸三展 @ヤマモトギャラリー
たくまたえこ油絵展 朱のゴミ
木村隆 陶展 @ギャラリーヒルゲート
小野なな展 「シリーズ 地球表皮」
someco: @同時代ギャラリー
展示もだけど、とんぼせんせいのお店が期間限定で出てました。がんばってるなあ。

続 木内貴志とその時代 さようならキウチさん @ギャラリーパルク
WILL HALL 「DISSOCEPTION」 @アンテナメディア
当たり前だけど、2階の床は元通りになってました。

はじめまして百貨店 野見山暁治です。 @高島屋京都店美術画廊
うーん、やっぱり百貨店にこの手の作品がずらりと並ぶとインパクトあるよねえ。それなりにポチもついてたし。

中原淳一展 @高島屋京都店イベントホール
市美の美人画展で、戦中から一気にヒョンギョンまで飛んでしまい、おいおいそれはないだろうと思っていたので、 間を埋めるパーツを見ることが出来て良かった。これはセットで見るべき。最後の著名人のコメントコーナーのやなせたかしが泣かせます。