2009年10月25日

えんそく秋

今回は生駒駅から石切に抜けるコース。水平部分がほとんどなく単純に登って降りるだけなので、所要時間の割には体にきました。無理が利かなくなってるだけかもしらんけど。ま、天候は暑くもなく寒くもなく、温泉からの帰り以外は雨も降らなかったのでマル。

おまけ。石切神社の近くの民家の落書き。ガードレールとかにも落書きがたくさんあって、たいていは見るに耐えないものなんだけど、こいつはなかなかいい味出してますね。

2009年10月24日

からほりまちアート

空堀界隈は古い町並みが微妙な形で残っており(立派なうだつのある商家が両隣を切り落とされて残ってたりする、うだつのトマソンだね)、ヘンなギャラリーも散在する面白いエリアだ。年に一度の「からほりまちアート」をちょっとだけ覗いてみた。町中に作品を並べる催しは多数あるが、ここはとりわけ作品と町が一体化している。どこにつながるのかわからない路地、いきなり現れる石段、どこまでが作品なのかわからない(まあ、パンフに載ってないのは違うんだろうけど)怪しげ物件。じっくり見て回ると楽しそうだったんだけど、時間がないから断念。別件なんだけど、楓ギャラリーの庭でやっていた「The Wonder Credit 2109 土橋晃展」がめちゃくちゃ楽しかった。これもパンフに出てこない(お店は載ってるのにね)宮下裕紀子のシーサーを購入。

2009年10月19日

「民藝と仏教美術~柳宗悦のこころうた~」

木喰仏(特に大黒様が気に入った)はさすがだし、大津絵も芹沢さんもいいのだが、なんか数が少なくて物足りない。まあ、ここの展覧会は新館までフルに使うものでなければこんなものなのだが。

2009年10月18日

「ある風景の中に」

最終日に滑り込みで見に行く。これは思ったより面白うございました(どう面白いのか説明しにくいのが難点だが)。たまたま西館の広間で、祇園祭・錺職人の技展「郭巨山と木賊山の美術工芸品」をやっていて、某局のカメラの前を横切りながら見学。あまり古いものはない(鉾町ったって生きてるからねえ)のだが、金具の類とかは間近に見る機会はまずないから、これはこれで面白うございました。ただ、この日の収穫はチラシコーナーで見つけた「SHAKE ART」創刊号。「美大生、クリエイターのためのアート情報マガジン」と銘打ったフリーマガジンで、それなりに面白いのだが、果たしてこんなニッチなネタで第2号が出せるのか。どこにも次号予告が載っていないのでいつまで待てばいいのかもわからないのだが、ぼんやり次号を待とうと思う。

2009年10月17日

【ワークショップ】インドネシアの影絵、ワヤンを作ってみよう!

佐川美術館の「吉左衞門Xインドネシアン・プリミティブアート」展の関連イベントとしてワヤン・クリの公演があって、さらにその関連のワークショップに行って来た。

定員30名とのことだったが、参加者は十数名どまり。手製のワヤンで道化のシーンに参加しようという趣向である。午前中に各自ワヤンを作って午後からリハーサル、本番という流れなのだが、このワヤン作りが思いのほか大変。もちろん、本格的に水牛の皮を使ったりはせず(一ヶ月以上かかる)ボール紙製なのだが、最近工作などしていないし、本場の見たこともない道具(くり抜き様のノミ)もあるし、最近は老眼で細かい作業は苦手だし、トンカチ持ったら手が痛いし、、、疲れました。結局、時間切れで彩色は最後まで出来ず。「家でやってください」とは言われたけど、家にはポスターカラーなんかないしなあ。だいたい、くり抜きももう少ししないと美しくないし。


公演自体は楽しくできたし、もちろん先生の操演はみごとだし、一日たっぷり堪能しました。あ、本題の楽先生とインドネシアアートとのコラボもステキでした。空間の使い方が実に贅沢。茶碗の良し悪しなんかちっともわからないんだけど、こういうディスプレイをされると説得力ありますね。このシリーズは今後も続くようなので期待してます。

加藤和彦

放蕩が過ぎて天国を追い出されたりは、、、しないよなあ。
合掌。

2009年10月16日

「日蓮と法華の名宝−華ひらく京都町衆文化−」

6年前に「立教開宗750年記念大日蓮展」というのが東京であったのだが、今度は「立正安国論奏進750年記念」というふれこみ。まあ、なんだっていいんですが。例によって信者の方がたくさんお見えです。中世の京都を考える上で日蓮宗はすごく大事な位置を占めるはず(天文法華の乱の当事者だからね)なんですが、現存するメジャーな寺院が少ない(本能寺くらい?これも引っ越してるし)ので、あまりピンと来ないんですよね。宗教的遺物は当然として一般的な美術品にしてもたいしたもので、「これがみんな信徒の作なんだよ」と言われれば「へぇー」ですが、そこからあまり話が広がってこない。まだまだ修行が足らないねえ。

2009年10月15日

アンコールワット展 ~アジアの大地に咲いた神々の宇宙~

タイトルはこうしないと客が来ないんだろうけど、実際はプレアンコール期から現代までのカンボジア美術を彫刻作品を中心に概観しています。お馴染みのネタではあるんだけど、クメールの仏様(ヒンドゥーの神も多いけど)は癒されます。やっぱりガルーダがいいよね。ただ、会場の規模もあるのか京都展にはすべての作品はきていません。こだわる人は他を当たった方がいいかも(全国10ヶ所巡業、京都は2番目)。

ところで、伊勢丹の次の催しは三次で見た円空・木喰展。まあ、建物や常設展も面白かったからいいんだけどね。

2009年10月14日

大坂城

今の大坂城は大阪夏の陣の後で幕府が建て直したものだが、お約束の落雷でちょこちょこ燃える上に、戊辰戦争、太平洋戦争でも派手に燃えたため古い建物はそれほど残っていない。現状で一番古い建造物は1620年築の千貫櫓。特別公開に行ってきた。
多聞櫓のうち渡櫓(大門の上)部分。門をくぐる敵に備えて槍落しが造られています。ここは18世紀に落雷で焼失した後、幕末に再建されたもの。現存する多聞櫓では最大らしい。ちなみに、多聞櫓というのは一般名で大坂城にもいくつか築かれたが、残っているのは大手口だけ。
骨組みも立派ですね。
銃眼から外堀を望む。
こちらは千貫櫓の内部。京都で作庭家として夢窓国師、小川植治と並び称される巨人、小堀遠州の設計・施工による建物。といわれても、「へぇー」ですけどね。実用重視にしては均整のとれた建物ではありますが。
2階もあるんですが、さすがに非公開でした。残念。

年に数日の公開だけど、この200円は安いわ。
ついでですが、大阪城天守閣ホームページの写真は多聞櫓と千貫櫓が逆になってます。困ったもんだね。

2009年10月13日

「未知へのまなざし ―シュルレアリスムとその波紋―」

佐伯祐三作品の寄贈から始まった大阪市の近代美術館構想。阪大医学部跡地を購入し作品を買い集めたところで財政難から頓挫していますが、早く造らないと国に違約金を払う必要が出てくるため、建設に向けた動きもでてきたようです。

作品をただ眠らせておくわけにもいかず、旧出光美術館のスペースを借りてコレクション展をしているんですが、やっと見に行く機会が出来ました。これはこれで立地条件もいいし、並んでいる作品もよろしいんですが、それなりのスペースをとって吉原さんを紹介しながら「まる」の絵がないのは「絵が大きくてエレベーターに載らない」ためだそうだから、やっぱりどうにかしないともったいないよなあ。WTCが高く売れれば話も違うんだろうけど。

取り壊し予定のダイビルを改装して美術館にしたら、との話もあちこちで出てきますが、これも違約金の問題があるから難しいんじゃないかな。まあ、今年度中に新しい方針が決まるようですが。それにしても、役所の仕事だから普通は箱物を造ることから始まると思うんだけど、コレクションに盛大投資したら箱を造るお金がなくなったってのは、誉めるべきなのか貶すべきなのか。

2009年10月12日

江畑謙介

とりあえず「軍事評論家」なる職業を世に知らしめた功績は大。ただ、湾岸戦争以来何かあれば常に江畑さんが引っ張り出されてたから、個人の能力を抜きにしてどれだけの需要があるのかはちょっと疑問も。次に北朝鮮が動いたときに誰がモニタに映るのかですな。しかし、60歳ねえ。思ったよりずっと若いよね。そういえば最初の頃は髪の毛もそれなりにあったからなあ。

濱八町だんじり祭

泉大津濱八町のだんじり祭は、だんじり同士をぶつけ合う「カチアイ」が日本で唯一残っていることで(泉州では)有名なんだとか。ちょっとお誘いがあったので行ってきました。

カチアイは写真撮るどころじゃない(ファインダーなんか見てたら危ない)ので、その前の普通のだんじり引きの部分をちょっとだけ撮影。


だんじりの種類なんか見てもさっぱりなのだが、岸和田型に比べると軽くて重心が高いらしい。まあ、そうでないとぶつけたりはしにくいよね。
このあたりの子供は歩けるようになるととりあえずだんじり、なんでしょうね。

結構人が多くて、危険防止のためかお目当てのカチアイも回数が減っていたようです(案内人談)。途中で救急車も来てたし、最近の風潮から言ってもこれを続けていくのは難しいのかも。困った世の中だねえ。

2009年10月11日

「きのこのヒミツ」

行けなかった上野の「菌類のふしぎ」展はカビなども含めて扱ってたようですが、これはキノコだけ。キノコってほとんど水分なので標本にしちゃうともうひとつで、「やっぱりフィールドで見なくちゃ」とは思うのですが、とりあえずキノコの発芽の動画だけでも十分見に行く価値があります。実は調べてみるとネット上にも冬虫夏草の動画とかが存在するんですが、、、普通は調べようとも思わないからなあ。

2009年10月10日

自宅から美術館へ 田中恒子コレクション展

個人コレクターのコレクション展ですが、ツボが結構近くて楽しめました。しかし、美術館の庭に置くような大きな作品もあるのに、これがどうやって自宅に置いてあったのか謎ですね。あと、これだけのものを大学教授の給料(と本の印税、かな)でどうやって揃えるのかも謎。(休日は美術館につめている)本人によると「現代芸術だからとんでもない値段のものはないし、気に入ったものがあったらとりあえず『買います』と言っちゃう。後から値段を聞いて払えなければ支払いを待ってもらってそれを目標に仕事をする」んだそうですが、それにしてもなあ。

この日は校外学習の子供たちがたくさん来ていて、なかなかいい雰囲気でした。こんな買い物はとても無理だけど少しだけ勇気ももらえたし、遠い(和歌山)のをがんばって行った甲斐がありました。

2009年10月7日

「P級建築士事務所」

うーん、これはこれで悪くないけど、パラモデルはやっぱり空間を贅沢に使った作品で見たいよなあ。いろいろ制約があって仕方ないんだろうけどさ。

2009年10月6日

「戦争と芸術Ⅳ―美の恐怖と幻影」

ヤノベの空也聖人もどきが拝めたので、とりあえず良かった。あと、戦闘機プロジェクト。こういうセンスは好きだなあ。Mr.になると「その切り口は違うんじゃない」という気もするけど。

本筋と違うけど、たまに大学に行って置いてあるフリーペーパーなど読むと、今更ながら己の年齢を痛感させられます。まあ、そんなに悪い人生でもなかったけどね。

2009年10月5日

神戸ビエンナーレ2009

とりあえずサブ会場の県立美術館へ。駅から魚の絵の矢印が誘導してくれる、のはいいのだが、南口へ連れて行かれそこからどう動いて良いのかがさっぱりわからない(普段は展示棟しか見ないからなあ)。ロビーの島袋さんのビデオインスタレーションの横にギャラリーへの入り口を発見。階段を登っていくと、いきなり植松(息子)さんの作品の中に出てしまう。スタッフに誘導されて遠慮しつつ作品を突っ切って受付へ。いやぁ、いろんなことがあるねえ。

作品がどこにあるのかもきちんと把握できなくて(ちゃんと案内を読めばいいのだろうが、普段からキャプションしか見ないもので、、、)、実は見てない作品もあったりするのだが、榎さんの工具の摩天楼(増えてたような気が、、、)と表の風船が気に入った。その後、風船をロッカーに入れて、先日見そびれたコレクション展の藤本さんの展示も見る。なんか、時計ばかり見たような気がする(メリケンパークにも他の人の類似作品があった)。

さて、今回の目玉が神戸港クルーズ。船で行くしかないところに作品が展示されているのだ。
こちらがクルーズ船ファンタジー号。普段は神戸港の遊覧がお仕事だが、ビエンナーレ期間はHATとメリケンパークを結ぶ主要交通機関。内部は普通にバーなんぞも営業してるし、パフォーマーも乗っていて気持ちの悪い芸をしてくれる。
はじめて見る海から見た美術館の外観。実はこちらが正面らしい。イスタンブールの宮殿みたいね。西側の公園も安藤さんが手がけたらしい。
植松(父)の「間のかたち」
「螺旋の気配-宙」
榎忠「Liverty Island」。この滑り台は一度遊んでみたいような、止めといた方が良いような。
塚脇淳「神戸リング」、この作品だけメリケンパークからも見える新港第一突堤にある(残りは摩耶沖の防波堤)。

さて、メインのメリケンパーク会場である。いろいろ面白いんだけど、一番びっくりしたのはアートカフェ。イベント会場の食堂というと商魂たくましいところがほとんどだが、ここは存在自体がアート。店の作りもたいがいだし(会場の基本構造のコンテナを傾けて設置してある)、置いてある作品も立体だったり巨大平面作品だったりおよそお店には似つかわしくないもの。床材には絵の具まで染み付いてる(ここで描いたのか?)。料理も味・量ともにしっかりしてるし、値段も街のカフェと同等で儲けようという気は感じられない。逆に、昼の稼ぎ時だというのに既に売り切れているメニューがあるし、客席に余裕がたくさんあるのに「混んでるから20分かかります」。あげくに「フォークがなくなったのでスプーンで食べてください」というやる気のなさ。普通の感覚で食事に行くと面食らうだろうが、これがまた会場の雰囲気にびたっと嵌ってるんだよね。すごいよなあ。食事だけでなく、海を眺めつつぼーっと酒を飲むのにもいいかも(入場料がいるんだけどね)。

さて、会場の外では大道芸のコンペをやってました。お目当ての人間ジュークボックスには縁がなかったんですが、6組の「芸」を見物。
以前大阪の現代美術センターで見たいいむろなおきさん。うまいし、おもしろいんだけど、上品すぎて大道芸としてはちょっと疑問。パリだとこれで投げ銭が集まるんだろうか?
我武者羅應援團。10人からいるのに最前列に陣取っちゃったので写真にならない。これも大道芸?だけどなあ。

写真ないけど、一番気に入ったのはマジックの紙磨呂さんですね。

2009年10月4日

KOBE鉄人PROJECT

ガンダムに比べとっても地味な鉄人。本体は完成し本日記念式典を迎えました。

といっても、式典は一般人には用無しらしいので、早朝にちょこっと覗きにお出かけ。
式典の準備は着々と進んでいます。

周辺の公園整備はこれからで、完成するのは11月末とか。それまではフェンス越しに眺めることとなります。現状でも十分近いけど、常設展示なので完成してからゆっくり行けばいいかと。たぶん触り放題だし。

思ってたよりカッコいいね。
時間帯もあるかもしれないけど、ガンダムに比べると集まってる人の年齢層が高い(持ってるカメラも地味に立派)。この辺が全国受けしない理由か?

新長田の駅前に愛知工大(だったかな?)がテントを出してて、ロボットのデモをしてました。ところが、リモコンの調子がいまひとつで、動くもの動かないものが半々。「良いも悪いもリモコン次第」ってのは、そういう意味じゃないと思うが。

2009年10月3日

「若冲ワンダーランド」

ロケーションがロケーションなので、少々人気しそうな内容でもゆったり見れるのはありがたい。どこかで見たようなものが多かったのも確かだが、見覚えのない個人蔵の作品や目玉の新作もちゃんと揃っている。入れ替えが少々多いのだが、もう一度見に行くかといわれればちょっと難しいので、とりあえず鳥獣花木図屏風がいるときでよかった。

南館でやってる「オクサスのほとりより -東西文明の架け橋・古代中央アジア」もなかなか良くできてました。ちょっとなじみのない地域なんだけど、良品を集めてきちんと魅せます。しかし、お金があるってのはいいなあ。

今回中国人のツアー客をたくさん見かけました。秀明会は香港・台湾にかなりの拠点を持ってるようなので、その関連かな?。私は確認してないけど、トイレには「紙は便器の中に流してね」というお願いが中国語で書いてあるそうな。まあ、この辺はわれわれが中国を旅しても悩むところだからなあ。