2009年7月30日

7/21 豫園商場

ホテル出発後、大渋滞に巻き込まれる。道路工事のおっちゃんがガス管に穴を開けたためらしい。お茶屋さんでガイドの小遣い稼ぎに付き合ってから外灘へ。というプランだったのだが、このあたりは来年の万博に向けて巨大な工事現場と化しており、バスが止められないので代わりに外白渡橋へ向かう。この橋は現存する鉄橋としては中国最古、だそうだが、築100年となり老朽化が目立ってきたのと万博にあわせた再開発のため昨年大掛かりな修理が行われた。まあ、中国最古といってもそんなものです。日本でもよくある話だけどね。

橋上から浦東の摩天楼を望む。

こちらはロシアの領事館。アンテナがかっこいい。

さて、この後は豫園に向かうプランだが、こんなツアーが豫園そのものに行くはずもなく、向かったのは門前町の豫園商場。ここのレストランで昼食で、その前に各自ショッピングとなる。
香港の「優の良品」はこんなところにも進出している。
で、わしらが向かったのは車窓から見つけた2元ショップ(当然、豫園商場の外)。今回は忙しくてスーパーに行く暇がなかったので大助かりでした。

2009年7月29日

7/20 新天地

1930年代の上海近代建築のシンボルである石庫門建築を改造し、ショッピングモールとして売り出したのが「新天地」。日本でいうと表参道ヒルズみたいなものか?2001年に第1期工事が完成し、現在も第3期工事が進行中。上海市民もだが地方から出てくる中国人観光客に大人気で、このあたりの地価は上海の中でも上昇率が抜けているそうだ。とりあえず写真を供覧。
月曜日の上くそ暑いので、裏道に回るとごらんのように静かだが、週末はごった返すらしい。



おしゃれなショップが並ぶ。もちろん、並んでいる商品も立派だが、工芸品の類は台北の方がモノが良かったような気がする。
最後の写真は新天地壱号楼(かっての小学校)の館内。館内ギャラリーでは地元の写真家さんの展覧会をやっていた。これがまたおしゃれ。

上海はアヘン戦争(南京条約)後に成立した都市なので、歴史的な観光資源は少ない。「歴史的遺産」といっても19世紀後半から20世紀前半の近代化遺産なのだが、その使い方に長けており、このあたりは似たような歴史を持つ横浜にも通じるものがある。実際、ここで一番面白かったのは「石庫門・屋裏廂」という当時の住居を再現した博物館。室内に貼られているポスターは先日の「アジアとヨーロッパの肖像」展で見たものだったりする。実に楽しい。映像が調子悪くて脚立に乗ったおっちゃんが調整してたのはいただけないけど、月曜日だからなあ。

2009年7月28日

7/20 衡山路


この界隈はかってのフランス租界にあたる。プラタナスの並木や洋館が古の繁栄をしのばせる、のだが、今は上海を代表するナイトスポット。コースに入ってるから連れてはきたものの、ガイドも「ここは夜に来るところだから」とテンション低め。猛烈な暑さ(この近辺の気温は41℃を超えていたらしい)もあり、バスの中にとどまる人も多かった。
お店も昼間はお化粧直しなどをやっている。
これを見たときは「夜逃げでもしたのか」と思っていたのだが、、、

さて、時間がちょっと飛ぶけど、夕食後にオプションの雑技団公演に向かった一行と別れ、(上海在住の)ヨメの友人と落ち合い再び衡山路へ出向く。タクシーの運ちゃんがオーダーを勘違いして、夜の上海を疾走する。
さて、こちらは夜の衡山路。まあうなずける雰囲気である。連れて行ってもらった店が在留外国人子弟ご用達のメキシカンバーで、やたらうるさくて参った。そんな店の中で制服の公安がウロウロしているのも中国っぽい。
日が暮れたとはいえまだまだ暑いので、お客さんはたいがい冷房の効いた店内に。
さて、先ほどの夜逃げした店だが、夜はこんなになってました。単に片付けるのが面倒なだけらしいけど、備品を盗られたりしないのかねえ。

2009年7月26日

「マイアートフルライフ -描くことのよろこび- 」

石山朔、塔本シスコ、丸木スマの3人展。石山朔の抽象画がすごい、のだが、もっとすごいのは人生半ばを過ぎてから売れない絵描きになった旦那を支え、物を捨てられないのに絵に無中で整理もしない画家に代わって、使った画材を小分けして段ボール箱に入れて保存してくれる石山の奥さん。世の中にはとんでもない人がいるなあ。

「シルクロード 文字を辿って-ロシア探検隊収集の文物-」

興味深いテーマではあるが、なんせ文字資料なので見ててもあまり面白くない。仕方ないなあ。

平常展示館工事で行き場をなくしたミュージアムショップが南門に移動してました。博物館の外の扱いになったのが営業上どうでるか?

大鉄道展 ~華の東海道線、特急「つばめ」から新幹線へ~

まあ予想通り。ちびちゃんたちがジオラマの回りを走り回る。展示物は交通博物館の方が面白いが、売店は充実。デパートの催しだからこれでいいんでしょう、たぶん。

2009年7月25日

7/20 多倫路

今回初めて(本来は一般的な)大人数でバスで移動、というスタイルを経験した。ちょっとストレスがかかるかなと心配もしていたのだが、実に良くできたメンバーでお気楽な旅となった。まあ、なんだかんだいって几帳面な日本人の集まりだし、目的がはっきりしているから日食の前に脱落するわけには行かないし、終わってしまえば「もう何でも許しちゃう」お大尽状態。熱いお茶をぶっ掛けられても(当人は別にして)皆さん鷹揚なものだった。

当初は種子島のロケット射場近くで見るつもりで、去年の春からホテルを押さえていたのだが、今年になって屋久島や種子島でも入島制限がかかる見通しになってきた。島内での行動にもかなり制限がかかる(ツアーバスでの移動を余儀なくされかねない)見通しになったため急遽予定変更。中国行きの激安ツアー(普通に考えるとかなり高いが、この時点で日食ツアーと銘打ったものとしては安かった)を見つけてポチッと申し込んだのが3月上旬。どんな面子になるのか気にしつつ上海浦東空港に降り立った。飛行機を出るや空調が効いているはずなのに熱気に襲われる。後で聞いたが、この日の上海は76年ぶりの暑さで、赤色高温警報(なんじゃそりゃ)が発令される事態だったらしい。

さて、ツアーはバス4台(関空1台、成田・中部3台)の構成だったのだが、飛行機の時間も違うし他のバスを待ったりしないため、実質は関空組35名+ガイド運転手各1名での移動となった。で、このメンバーが妙にオタクっぽい。西湖の遊覧船上での日食「観賞」との触れ込みなので(三脚が使えない)、立派な観測機材を持ち込む人はいないのだが、それでも日食の追っかけはいるし、他の人も今回は仕方ないから一般的なツアーだけどいつもは違うよ、という雰囲気が漂う。ベトナムで部屋を借りてるとか、来月シリアに行くとか、ね。

別にこっちが選んで回ってるんじゃないんだから、いちいち報告するまでもないのだが、立ち寄り先を順に紹介。

多倫路文化名人街。かっての文人街を98年に観光用に整備した。

さすがに町並みはきれいだが、周辺はまだ下町の風情ですね。


どこがどう韓国料理なんだか?前の店のディスプレイを流用してるのかねえ?
これはちゃんとインド系のお店。
普通に見かけるのは(不勉強なので聞いたこともない)中国人の作家さんたちですが、珍しく和装の像を見つけたら内山完造。見つけたのはこの像だけだが、彼は有名人なので他にも銅像があるらしい。まあ、魯迅の像すら確認していないんだから、仕方ないわね。

2009年7月23日

7月22日午前、杭州市西湖湖上

いろいろ書くのはまた後日ということで、とりあえず肝心の部分の写真を。




2009年7月19日

3日前

明朝出立の予定ですが、天気予報はどんどん悪くなってますね。小笠原も雲が増えてきたし、中国は武漢あたりまで足を伸ばさないと苦しそう。まあ、こっちは直前に小細工できる立場でもないし、それだけのスキルもないし、バスに詰め込まれて中国沿岸部をさまようだけです。

実際に日食が見られるのかは別にして、他にいろいろ見物できるんだから、国内で宿に缶詰の組に比べれば(出発前の時点では)気が楽です。もともと早くから種子島の宿を押さえていたものの、島内の交通手段が確保できそうになかったので中国に鞍替えした経緯があるので、ここまでの流れは織り込み済み。ただ、自分のところがどうなるかは別にして、今世紀最大との触れ込みで日本中大騒ぎしてるんだから(日食グラスがえらいことになってますね)、国内が全滅ってのは後々のことを考えるとまずそう。奄美に期待、かな。

天満天神繁昌亭

完成して3年、なかなか行く機会がなかったんですが、ひょんなところからチケットが手に入って行ってきました。さすがに専用の小屋だけあって収容人員的にはちょうどいいサイズ。舞台も客席も狭いが目的からしたら問題なし。興行的にどうなのかという気はするけど、(今はブームで満席だけど)もともと関西で寄席が成り立つか怪しいんだから、この程度にしておくべきでしょうね。内容は、、、皆さんうまいです。ちょっと華がないのが困りものだけど、こういう芸人さんに光があたるようになったのが繁昌亭の効果なんでしょうね。

2009年7月18日

「聖地寧波―日本仏教1300年の源流」

実にタイミングよく浙江省の寧波をタイトルにすえた展覧会が開幕したので、旅行前にあわてて出かける。もっとも、日本における大陸文化の受容発展がテーマなので、中国からの展示品はほとんどなく、あらかたは日本側の資料。目玉は清涼寺の釈迦如来立像と泉涌寺の楊貴妃観音像だったりする。もっとも、こういう場所だと遮るものもなくじっくり拝めるのでマルだし、取っ掛かりの狛犬がかわいいだけでもう何でも許しちゃうね。あと、数少ないアメリカからの出陳品の保存状態が非常にいいのが印象的。いいものを選んで持っていった上に保存もしっかりしているということなんだろうけど、いろんなことを考えさせられますね。

2009年7月15日

1週間前

そろそろ週間予報をみて一喜一憂するようになってきました。ただ、梅雨明けのタイミングしだいの時期で当然とはいえ、サイトによって予報がぜんぜん違う。今のところ小笠原や奄美が勝ち組、手近な薩南諸島は負け組っぽいが怪しいもんだし(関東だけ梅雨明けしたりする読みにくい年だしねえ)、こちとらさらに安直な中国組なので予報もどこまで信用してよいのやら。

2月の流氷が絶好の天候だったので、そうそううまい話ばかりないかな。まあ、ダメな場合も想定して、観測目的のツアーではなく、(三脚が使えない)西湖湖上の遊覧船から空を眺めるツアーにしてあるのだが。曇ってても明るさの変化だけで十分楽しめる、はず?

2009年7月11日

ルーヴル美術館展 —17世紀ヨーロッパ絵画—

来日している作品はさすがに粒ぞろいで満足しましたが、京都市美術館の北半分しか使ってないのよね。何とかなってるといえば何とかなってるのだが、少々高くなってもいいから全館使ってゆったり見せてくれると良かった。不景気だから仕方ないのかなあ。

「Entrance into Garden」

渡辺おさむ・尾家杏奈・廣川惠乙のグループ展。渡辺おさむのデコレーション目当てで行って、これはこれでとても面白い(カビの生えたメロンが、、、)のだが、廣川惠乙の描く髪の毛の質感が妙に気に入りました。

無声時代ソビエト映画ポスター展

前にちょろっと触れたポスター展に行ってきました。今回京都に来てるのは袋コレクションのうち3分の1強なんですが、なかなか力作ぞろいです。ちょっと気に入ったのが「阿片」という映画のポスターなんですが、絵面ではコメディかと思ったら(図録によると)宗教の害毒を紹介する政治宣伝映画なんだとか。そりゃあ確かにお約束の言い回しではあるのだが、どうコメントしたらいいのやら。
で、ネット上に動画まであるんだから何もケ-タイで撮った写真など載せなくてもいいのだが、これもお約束なのでデトロイト号。立派なオーバーフェンダーのため意外と横幅が大きくて、5ナンバー枠には収まりません。このへんは実物を見ないと気がつきませんね(わしの注意力が足りないだけ?)。

2009年7月8日

国連宇宙部(中略)課長

国連に宇宙部なるものがあったのがそもそもすごいし、日本人が幹部になるのもすごいと思うのだが、「課長」という肩書きはちょっとなあ。日本語訳の問題なんだし、あえて「隊長」と誤訳しておけばもっと盛り上がると思うのだが。

2009年7月4日

福島菜菜展 『庄太郎⇔鼻行類 と浮遊生物』

ふらっと立ち寄ったんですが、なかなか面白うございました。福島さんは一貫して漱石の夢十夜をネタにして絵を描いている(らしい)。古い作品ではストーリーを追いかけてるようなものもあるようですが、今回のは話とは直接関係なくフレーズをてこにイメージを膨らませたもの(なのかな?)。ペンと水彩で描かれた、空間をさまよう植物と怪しい生き物たち。毎回こういうものを描いているわけでもないようですが、ちょっと気に入りました。余裕があれば明日もう一回行ってみようかと思ってます。