2010年10月31日

観○光expo2010

立派な協賛団体が多数ついている(リーフレットを開くとでっかいベンツの広告)のに宣伝不足で閑散としている。去年からやってるみたい。前にも二条城や清水寺でアートイベントを見た気がするのだが、タイトルも違った気がする。あれはいったい何だったのか?それはともかく、これ、結構楽しい。立派な会場に負けてないし(清水寺はちょっと?だったけど)。

写真撮影できたのは二条城だけなので、ちょっと紹介。ちなみに、一番気に入ったのも二条城です。この6百円(二条城の入城料で展示そのものは無料)はめちゃくちゃお得だけど、他はどうかなあ。天気がよければ○だろうけど、まともに雨だったし。

とりあえず会場風景。なんかいいよね。

さて、ここで一番ぶっ飛んだのはしりあがり寿の「大政奉還」。二の丸御殿に人形で再現されているあの大政奉還です。
二の丸御殿の再現シーンでも下座側から眼に入ってくるのだが、ここでも入り口から見えるのは将軍役の大きなモニタと居並ぶ大名の姿。
上座に回ってみると、大名もそれぞれ小ぶりのモニタで再現されています。
で、遠目にはわからないが近寄ってみると、映っているのは(当然だが)しりあがり寿のお馴染みのキャラ。すごいなあ。これ、大丈夫だったのかなあ。御所じゃないから銃弾送りつけてくる輩もいないとは思うけど。ベルサイユ宮でもやって欲しい。
おまけその1。二条城のトイレ。まあ、アジアでは手前向いて座るのがデフォだよなあ。
おまけその2。ちょっとだけですが紅葉も始まってます。これは(やはり会場になっている)洛北の圓通寺の庭園。

2010年10月27日

パウル

食べられなくてよかった。死んだらおいしくないもんなあ。

2010年10月23日

CX3

さて、ここんところカメラがないから云々という記事が続いたし、6年使ってきたA200のフラッシュが潰れたこともあって、やっぱり持ち歩き用のカメラを買うべ、というので購入。しかし、その目的だったらもっと薄手のものにすればいいのに、どうしてこんなオタクな機種選定になるのかねえ。もっとも、ヨメに言わせると「そりゃあオタクだから」だそうだが、、、
ということで、初仕事。大阪市役所で製作中の淀テクさんのチヌ。完成済みのオスは中央公会堂に移動していたが、イベントのため見られず。まあ、骨組みが拝めたのはある意味貴重だからこれはこれでOKかと。

2010年10月22日

SQUAT2010 in SUPERMARKET

コア松尾は通勤ルートに面していて8年以上にわたり前を通り続けているのだが、中に足を踏み入れたのは初めて。ちょっと緊張する、とは言ってもデパートの婦人服売り場よりは気楽ですけどね。値付けは思ったよりずっと良心的で、半額のシールも目立つ(って、売れてないだけじゃん)。展示作品は思った以上に常識的で正直もうひとつ。まあ、店側の意向もあるだろうし、はっちゃけたものは学内で展示すればいいだけだから仕方ない。それにしても、(蛍光灯が1本切れてたせいもあるけど)店内の雰囲気が妙に暗い。レトロな佇まいといえば聞こえはいいが、、、。普通に作品並べるより、環境デザインの学生に店のプロデュースをさせたほうがいいんじゃないかなあ。

2010年10月17日

Kyoto Art Map 2010

今月はアートマップ月間なのだが、困ったことに週末ほとんど京都にいない(困ってないだろ)。今週は珍しく遠出がなかったのでいくつか回っとくかと思ったら、行く先々で芋づる式に面白そうなフライヤーを見つけるわ展覧会の招待券をもらうわで、いつも以上にてんこ盛りの行程になりました。いちいちコメントつけられないのでご容赦を。

土曜日
「ロクリッポウ」
 (京都市立芸術大学ギャラリー)
京都市立芸術大学芸術資料館後期展
 (京都市立芸術大学芸術資料館・陳列室)
芸大は(車で行くと)その辺に停めてもいいのか不安になるんですが、この日はオープンキャンパスで背広の職員がお出迎え。これはこれで不安。
青木良太展 王様の部屋 -Never Ever Die, Forever Beautiful-
 (小山登美夫ギャラリー京都)
FLATLAND — 絵画の力 —
 (京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)
吉川直哉展
 (ギャラリー・アーティスロング)
5人のうつわ展 くらしの中で
 (京町家連携キャンパス「ににぎ」)
藤信知子展「さらば 愛しき日々 もう戻れぬ」
 (ギャラリー・アンテナ)
ここは作品も面白かったけど、ギャラリーの雰囲気がすごい。街の真ん中にこんな怪しい建物があるとは。京都もディープだねえ。
植葉香澄 × 染谷聡 展 
 (ギャラリー恵風)
三瀬夏之介展 「肘折幻想」
 (イムラアートギャラリー)
2階の緑色の作品が気に入りました。欲しいけど、立派な作品は掛けるとこがないんだよね。玄関のバティックを仕舞うのかなあ。
アイドル阿修羅 「 不安 」
 (立体ギャラリー射手座)
これは好き。
大野麻里展「とりつくろいのトリ」
 (同時代ギャラリー)
西紗智子個展「ほら、こっち見てますよ。」
 (くらふとギャラリー・集しゅう)
思わず目があっちゃったので、小さな鳥さん2羽お買い上げ。
山田史生新作油彩展「麗人series」
 (堺町画廊)
金理有展「麒麟幽」
 (ニュートロンギャラリー)

日曜日
モーリス・ユトリロ展
 (美術館「えき」KYOTO)
唐仁原希 個展
現代美術二等兵 駄美術展「嗚呼!改造彫刻ヴィーナス」
 (VOICE GALLERY)
面白いけど、昨日の阿修羅の後なのでちょっと損したかなあ。
第42回京都野外彫刻展
 (京都府立植物園/京都府立陶板名画の庭)
西村郁子展
 (GALLERY SUZUKI)
これはよかった。この日のベストかな。
非在の庭Part2 吉岡千尋展 「ガラスのライオン」
 (アートスペース虹)
江村耕市展「DAILY」
 (ギャラリーモーニング)
これは楽しい。わしも旅行にスクラップブック持って行こうかな。搭乗口でハサミを取られちゃいそうだけど。
竹内佳緒里展「口」
青野卓司展「Via Ferita」
稲田早紀展「gift」
 (ギャラリーはねうさぎ)
京都日本画の誕生-巨匠たちの挑戦-
 (京都市美術館)
人長果月展
 (ギャラリー16)

あー、疲れた。

2010年10月11日

琵琶湖ビエンナーレ2010

チラシやホームページの地図がちょっと不親切で、事務局の天籟宮がわかりにくい。適当なスペースに入ってチケットを買えばいいのだが、こちとら真面目に前売りを用意していたので事務局で交換が必要だったのよね。だいぶ時間をロスしました。ただまあ、地図もらってもやっぱりわかりにくいけどね。行政のバックアップがほとんどないようなので、街中の案内表示がすごく控えめなのだ。街の雰囲気を壊さないと言えば聞こえはいいけど、ちょっとなあ。そのためもあるんだろうけど、スタッフは一生懸命いろんなことを説明してくれるのだが、これがまた事務的というか通り一遍というか、中華系のガイドさんっぽく「文化的な背景などには触れずに簡単なガイドブックでも載ってるような表面的なことを声高に教えてくれる」のだ。そこは現物を見るまでのお楽しみにしておいて欲しいのだが、、、

見て回るのはすごく楽しいです。作品の多くは古い町屋(廃墟手前の物件もチラホラ)に納められており、作品共々なかなかいい味を出してます。規模も適正で、今回はレンタサイクルを使ったけど、歩いても一日で十分な範囲。今回カメラを持っていかなかったので、屋外の写真を1枚だけ載せますけど、印象的なものが多かったです。お気に入りは幸村邸の青木美歌、茶楽の辰巳嘉彦、旧中村邸の永沼理善、カネ吉別邸の森山蘭子あたり(傾向が偏ってますね)。
前田邸の阿曽藍人の陶オブジェ。屋外でもコントラストが強いとダメなんだから、ケータイは辛いよねえ。

2010年10月10日

植物化石 展 ―5億年の記憶―

これも期待してたのよりよかった。植物の化石は外観がしっかり残ってるので楽しい。動物だと琥珀の中の虫くらいしか全部は残らない(骨格だけになっちゃう)からねえ。メタセコイアの三木茂先生のコーナーもなかなかよく出来ていた。

あ、トイレに行くの忘れてたわ。また今度だな。

¥2010 exhibition -Final at 大丸心斎橋店

だいぶ慣れてきたけど、ギャラリーってやっぱり入りにくい。こじゃれたブティックに入りにくいのに似ている。わしらに必要なのはアートのしまむら(最近のユニクロはきれい過ぎ)だよなあと思ってたら、それ通り越してアートのダイソーを(常設じゃないけど)実現しちゃったイベント。マップもなんもなく「このフロアには25点の作品が展示されてます」とかいう表示だけを頼りに店内をウロウロ。当然その点数は見つかりません。でもまあ、それは縁がなかったってことでOKかと。しかし、婦人服売り場をうろつく挙動不審のおっさんは営業妨害ではないのかな?で、せっかくだから1点購入。福元なおんどの「くによしきんぎょ壱」。タイトルからすると、歌川国芳の金魚づくしを自分流にアレンジしたのかな?まあ、なんでもいいです。気に入ったから。そういう趣旨のイベントだと思うしね。

テイスティングアートエキシビション02

阪急メンズ館のあちこちに現代アートが並ぶ。最初どこでやってるのかさっぱりわからなかったのだが、チラシをもらってからはスムーズでした。各ギャラリーやキュレーターさんが責任もって作品を選んでるので、品質も安定。ただ、上品なので破壊力はないなあ。店の雰囲気を壊さないようにすると、こんなもんだろうけど。

梅佳代写真展「ウメップ シャッターチャンス祭り in うめかよFIVE」

いや、これは楽しい。写真は当然として、動画のコーナーも楽しい。おじいちゃんステキ。会場のつくりもポップ。しかし、シャッターチャンスって見える人には見えるんだなあ。わしは無理です(カメラ持ち歩いてないし)。

木田安彦の世界 「三十三間堂」展

三十三間堂である。ひたすら千手観音が並ぶ。円空仏を思わせる立体はお気に入りだし、パッと見敦煌かいなと思わせる板絵(板の形が鳴沙山っぽい)も面白かったし、不動曼陀羅も圧倒的だけど、手法のバリエーションはあるものの結局木田節の観音さまばかりなのでちょっとくどいかも。

2010年10月9日

直島

翌日は朝から雨。波も高く、直島への高速船はちょっとしたアトラクションだった。

直島は芸術祭のメイン会場だが、前に一通り見たので新しく出来た李禹煥美術館と直島銭湯だけ見ればいいだろうという作戦。滞在は実質4時間という厳しい日程を組んだ。といっても当初は向島プロジェクトから見に行こうと思ってたのだが、すっかり立派になった港に着くと、つつじ荘行きのより先に地中美術館行きの直通臨時バスが来ちゃったので予定変更、まずは地中美術館に行って整理券をゲットする。その後、李禹煥美術館、地中美術館(タレルは並んで見たけど、モネは並んでまで見る気にならなかったのでパス)、ベネッセハウスミュージアムと回って、銭湯で締め。まあ、うまく行った方でしょう。悪天候で人手が少なめだったのも助かった。もっとも、ほぼ撮影不可の物件なので絵的には寂しいんですが。
李禹煥美術館のエントランス。雨なので野外の彫刻群もなんとなく元気がない印象。
まあ、コンクリートの床に景色が映るのは雨の時ならではなんでしょうけどね。雪の日に来ると面白いかも。
直島銭湯。これは少々無理してでも入ってみてよかった。外観もだけど、内部で大竹ワールドが炸裂してます。トイレがお気に入り。

2010年10月8日

小豆島(6)

バスが来たので海岸に移動。スゥ・ドーホーの「Net-Work」。
この作品はあちこちで取り上げられてるので今更だが、近づいてみると無数の人型で出来ているのがわかる。
頭がなかったり
尻を舐めてたり
折り重なったり
海草が絡まってたりする
そういえば、白いのと黄色いのはいたが黒いのはいなかったな。まあ、そういうものではないんでしょうけど。
桟橋に繋がれてるのは豊福亮の「宝船」
内部はきんきらきん。松代にあったのと同系統の作品。
かえるの脇侍がかわいい

さて、一度は島にも泊まらにゃなるまいということで、この日は小豆島に宿をとった。オリーブ温泉の露天風呂がなかなか開放的でよかった(ありゃ外から丸見えですがな)。

2010年10月7日

小豆島(5)

ダダン・クリスタント「声なき人々の声」
棚田に林立する竹はよく見ると穴があけられていて、風が吹くと音楽を奏でるしくみ。なのだが、この日は穏やかな一日で静かなものでした。喜んでいいのか?
「こまめ食堂」内部。小豆島のスタンプは例によって「小」だが、ここのみ「豆」のスタンプになっている。こういうくすぐりは大好き。
作品じゃないけど、中山の農村歌舞伎舞台。ちょうど秋の公演準備で花道の設営が行われてました。
安岐理加の 「泉」
だそうです。
岸本真之「つぎつぎきんつぎ」。 なんとなく榎忠さんのRPMみたいですが、ご家庭で不要になった食器を金継ぎした作品。作品として使われなかった食器を参加者が金継ぎするワークショップもやってました。
ここはすごく居心地のいい空間で、座ってボーっと眺めていたのだが、どやどやと人が入ってきたので邪魔かなと思って退出。バス停に行ったらバスが出たばかりで1時間待ち。さっきの人波はバスが来たからだったのね。しゃあないし、曇ってきて暑さも和らいだので道端に座り込んでボーっと待つ。後で考えたら、ワークショップに参加すればよかったのだが、、、

2010年10月6日

小豆島(4)

森の中を進むと現れるのが中山地区の目玉?作品、王文志の「小豆島の家」。こちらは(ちょっと順番が違うけど)高台から眺めた図。竹のドームが組み合わさっている構造。でも、これが中に入ると継ぎ目のない空間が広がっていて、なかなか面白い。
エントランスを進むと


天井の高い空間に出てくる
中にはすっかり寛ぐ人々。小豆島は空いてていいところだが、ここは人であふれている。なぜか若い人も多い(他の場所はおばちゃんが目立つ)。朝はセンス・アート・スタジオのお茶会もあったらしいから、もっと人が多かったんだろうなあ。
生き物の生活の場にもなってます

2010年10月5日

小豆島(3)

小豆島は今回の会場の中では抜けて大きな島で、山中にずんずん進むと海が見えないので普通の里山の風景が広がっている。ここでの作品の見せ方はほぼ越後妻有と同じパターンで、安心といえば安心。でも、やっぱり作品には海のイメージが付きまとう。道は少しずつ山の中に入っていくのだが、見えてくるのは魚網だったりする。
丹治嘉彦の「海を繋ぐもの」
植生とか家のつくりとかも、なんとなく南方の香りがしますね。

あれだけ暑い日々が続いたというのに、ほっとくといろんなものがすぐに緑に覆われてしまうのが日本だ。まあ、これはわざとかもしれないけど。
こちらも安岐理加の作品「径」。豆球が仕込んであって光ります。夜来るといいのかも。で、実はこれも船をかたどってるんですよね。

2010年10月4日

小豆島(2)

図書室から外を眺めると遠くに象のオブジェが見える。好天の田園を歩いて行くと、
武蔵野美大の「わらアート」。収穫後の稲わらを使った立体作品。今回は3体を展示。こちらは鯨。気温が高いので刈り入れ後も穂が出てます(って、見るのはそこじゃないだろう)。

象。耳がはっきりしないのでインド象かアフリカ象かわかりにくい。マンモスにしては牙のカーブが小さいしなあ。で、ちょっと周辺も解説すると、左の建物が農村歌舞伎舞台。中央奥の木に安岐理加の「森」が設置されています。
まあ、何かは別にして存在感はありますね。
実物だとこのアングルは無理だしね。
肥土山の農村歌舞伎舞台。重要有形民俗文化財に指定されている。回り舞台まである建物もだけど、客席がいい感じです。
みのむしくんもがんばってアートしてました。
安岐理加の「森」。木箱で田園風景を切り取る作品だが、ちょっとした仕掛けも。ちなみに、小豆島は地元のおばちゃん率が高かったですね。芸術祭は成功してるみたいです。

観音像も含め、絵になるよね。眼の付け所はさすがです。