2008年12月29日

ヴィック・ムニーズ 「ビューティフル・アース」 展

今年は日本ブラジル交流年であちこちでブラジル人アーティストの作品が取り上げられていたけど、ムニーズもその一人。今回展示されていたのは、倉庫の床に粗大ゴミで絵を描いたり、山の中に重機で地上絵を作ったりといった作品で、作品(写真)もだけど、メイキングの映像がサイコーでした。こういうのが公的な(無料の)スペースで見られるんだから、東京はえらいところだよなあ。

石田徹也―僕たちの自画像―展

作品集なんかで見て、もう少し乾いた金属的な画風なのかと思ってたんですが、現物を見ると思いのほか暖かい印象を持ちました。図録の表紙になっている飛行機の絵にしても、飛行機に人の顔がついているのを想像していたのに、人間から飛行機が生えてるんですよね。ちょっとびっくり。ほかの作品も同様。ただ、後半の作品群は作家が少しずつ壊れていくのを見るのがちょっと辛かったかも。まあ、この作風は長寿とは両立しなさそうだよね。それにしても早逝しすぎだけど。残念だなあ。
一番印象的だったのは「捜索」。鉄道模型のジオラマになっちゃった人だが、あれはオタクの夢だな。

ついでに、常設部分でやっていた「瀬畑亮セロテープアート(R)展」も覗く。これでセロテープの売り上げが伸びるのかは疑問だけど、企業の文化活動としてはかなり優秀。作家さんも楽しそうでした。

C75

ここんとこ冬は12/30が続いたんですが、今回はカレンダーの並びとジャンル配置の関係で日曜日の初日となりました。そのせいか、例年よりやや人も大目。天気もよく、朝こそ冷え込んだものの日中は結構な陽気になり、なかなか居心地のいい1日でした。あちこちから見えた雲ひとつない富士山が印象的でした。

2008年12月21日

「アヴァンギャルド・チャイナ」展

「アヴァンギャルド」という言葉のイメージからはちょっと外れたものも多かったんだけど、ロシア革命のころとは時代が違うんだからこんなものなんでしょう。魚とか蝿とか夢に見そうな作品も多かったんだけど、先月も見たツァオ・フェイの映像作品とか、B2階の「老人ホーム」とかでちょっとホッとしました。今回は根性なくってあきらめたけど、「フィットネス」の動いてる時間にもう一回行きたいですね。

「ドーミエ・人間喜劇」展(第2部)

本日最終日、スタンプラリーの景品をもらいに行ってきました(ちなみに展覧会の絵葉書セットでした)。3回目ともなるとそれなりに見慣れたものもあるんだけど、彫刻が結構面白いとかいろいろ発見もありました。2回目は(創立記念日で)タダだったし、お土産もらって図録を半額にしてもらって滅茶苦茶オトクでした。このご時勢でいろいろ大変だとは思うけど、アイホールやアイフォニックホール共々つぶれないで頑張ってほしいですね。

2008年12月14日

「エモーショナル・ドローイング」展

タイトルにうたってるくらいだから現代美術の展覧会なのだが、いちおう「近代」美術館なので、現代美術を扱うのは実は珍しい。会場の構成がいつもとちょっと変わっていて面白かった。しかし、奈良美智+grafの「My Drawing Room 2008, bedroom included」に置かれていた「ジョグジャ・かるた」の中身がすごく気になるんですけど、どこかで見ることは出来ないのかねえ。

2008年12月2日

「japan 蒔絵 -宮殿を飾る 東洋の燦めき-」展

京都にいると蒔絵ってのはある意味見慣れた素材だ。高台寺蒔絵や南蛮漆器のコレクションは京博の常設でお馴染みだし、明治以降の作品は万博やアールヌーボー絡みでよく見かけるようになった。今回面白かったのはその間、紅毛漆器と呼ばれる作品群。多くの作品が西洋のコレクションから里帰りを果たしているわけだが、作品のバリエーションだとか、二次利用の仕方だとか(薄皮をはがして自前の家具に貼り付けたりするのだよ、西洋の連中は)、客の依頼と作品との頓珍漢なやり取りとか(西洋の風物なんか見たことない人間が図柄を描くんだから仕方ないけど、なんというか、笑うっきゃない)、期待してたよりずっと楽しい展覧会でした。

ところで、京博の平常展示館は来週から建て替え工事に入ります。で、今週はお別れの意味合いもあって平常展示は無料開放となります。0系のような大騒ぎとは無縁ですが(特別展示館の建て替えなら大騒ぎになるだろうけどね)、自転車発電ライブなど面白そうなイベントもありますので、お近くの方はどうぞ。

2008年12月1日

仙台(2)

仙台市博物館の特別展「平泉~みちのくの浄土~」展へ。金色堂西北壇の諸仏は実はここに来ている。他の展示物も当然ながら現地とかぶっているが、近くで見るとまた別の味がある。なんせ見てきたばっかりなので、解説も非常にわかりやすい。ただ、こちらを見てから平泉に行った方が良かったような気がするんだけど…

東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館へ。前に来たときはカレンダーくれたんだけど、今回はなし。結構短期間で品切れになるようだ。展示内容は相変わらず楽しい。静岡の美術館の方にもいっぺん行かないとなあ。

さて、少々時間が余ったので輪王寺へ。伊達氏と共にみちのくを転々とした15世紀創建の古刹だ。

もっとも、仙台開城時の建物はこの仁王門だけ。後の建物は明治初期の火事で焼けてしまった。当然ながら伊達氏の庇護は期待できず、その後100年以上かけて少しずつ再建し今の姿になったそうな。

産道にはなぜか仏足石が。

この三重塔が最後の建物(1981年建立)らしい。

庭はなかなかきれい。何より静かなのがいい。広い苑内に我々の他は家族連れが一組。この時期の京都だとマイナーな庭でも人があふれてるもんね。

池の鯉もいい味を出してます。

2008年11月30日

仙台(1)

まず向かったのは仙台市地底の森ミュージアム。旧石器時代の森林(といっても、もともと古くからの水田遺構として知られていたところで、森がそのまま化石化してるくらいだから当時から沼地だったらしい)の遺跡面をそのまま現地保存して公開している国内では稀なコンセプトの博物館。こんなものが建っちゃうんだからバブルの狂騒もまんざら悪いものではなかったのだが、どうせ赤字だろうから廃止にならない事を祈ります。お土産に敷地内で収穫した古代米までいただいて幸せ。

次に向かったのは多賀城の東北歴史博物館。時間的に特別展(塩竈・松島 その景観と信仰)を見るにはしんどかったので、常設のみを駆け足で見学。もっとも、ここで一番面白かったのは屋外(無料エリア)の今野家住宅。およそ240年前の石巻の民家。
エントランスから眺めた図。夕日があたってきれい。
トイレ。和式の便器が二つ設置されている。一方は陶器だが、もう一方は金属製。中国じゃないから、ちゃんと仕切りで分けられています。屋根の草がいい味を出してます。
お風呂。井戸で汲んだ水を樋で浴槽に流すようになっている。賢いねえ。風呂は沸かしてないと思うけど、おじさんがちゃんと薪割りもしてました。芸が細かいことで。
屋敷内の神さま
暖炉のそばにはボランティアの人がいて、あれこれ相手をしてくれます。いろいろとイベントもあるらしいから、これも近所ならちょくちょく顔を出すんだけどなあ。

2008年11月29日

平泉(3)

翌日、宿から歩いて中尊寺へ。観光バスがまだ来ていない時間帯なので、静かな雰囲気。

人のいない月見坂の写真が撮れたりします。
もっとも、こんな時間でも山から下りてくる人も見かけます。金色堂の開門直後なので、このタイミングだと見てないって事だけど、何をしに行っているのやら(いや、ただのお参りだろうけど)。



景色を楽しみながら山の奥へ。紅葉のピークはだいぶ過ぎているものの、まだ絵になるところもちらほら。人が少なくてゆっくり見られるのはいいが、まだお堂が閉まっていて中が見えないところも多い。まあ、帰りは開いてたからいいけどね。

金色堂に着くころにはだいぶ人も増えてきたが、まだ覆堂内に我々と係員しかいないタイミングもあったりして、じっくりと堪能。もっとも、ガラス越しで距離はそこそこあるし、西北壇の諸仏は巡業中で不在。

こんなに人が少なくて見通しが利くのに、自分のグループからはぐれて僧侶に泣きつく人も。お坊さんも慣れたものでちゃんとツアーの行程を把握していて、どこに行けばいいか教えてくれます。日本は平和だねえ。

宝物館を出るころにはすっかり賑やかになって普通の観光地になってました。

ちなみに、おやまで一番気に入ったのは白山神社の能舞台。もちっと近くなら公演を見に行くのになあ。




峯薬師堂の絵馬。眼病にご利益があるらしいのだが、ちょっと笑っちゃいました。

2008年11月28日

平泉(2)

続いて毛越寺へ。

当時の建物は残っていない。もっとも、京都でも平安期の建物などほとんど残っていないから、地震や火事が付き物の日本では仕方がないこと。売りは当時の面影を今に伝える庭園だが、これも基本は引き継いでいるものの、たとえば写真の遣水も近年の発掘後に復元したもの。まあ、発掘したものをそのまま見せられるより手を入れてもらえたほうがありがたい。


紅葉の旬は過ぎているのだが、探せばいくらでもきれいなところはあるもので。

郷土館が改装中だったので義経堂へ。バイパス工事でいくらか趣は変わっているが、ここからの北上川の眺めは素晴らしい。堂の中の作り物っぽい義経像より、宝物殿の仁王の方が素敵。

この後、無量光院跡と柳之御所資料館を回る。このあたりで日も傾いてきたし(東北はさすがに日の暮れるのが早い)、残りのポイントはちょっと遠いので自転車を返して宿へ向かう。お疲れ様でした。

2008年11月27日

平泉(1)

駅に着いてみると思ったより気温が高い(当日の一関の最高気温は8℃)。これなら何とかなるかも、で予定を変更しレンタサイクルを借りる。目的地は徒歩ではアクセスできない(いや、バスもあるにはあるんだけど本数がねえ)達谷窟毘沙門堂。坂上田村麻呂が建立したとされ武家の信仰の厚かった寺院だ。
うわー、日本にもこんなところがあるんだ、という石窟寺院である。もっとも、岩の窪みに直接寺院を彫りだしたりはせず、ちゃんと建物を建てて中に毘沙門天を納めてある。それでも異国情緒は十分ですな。そういえば仙台(東光寺)にはほんまもんの石窟仏もあるらしい。さすがに今回は断念しましたが。
ここのもうひとつの売りが日本最北の磨崖仏。もっとも、明治期の地震で胴体部分は崩れ落ち、頭部のみが残っている(それも風化が激しい)。どうにかならないもんかねえ。
こちらは先日の地震で倒れた石灯篭。当然こっちの修復の方が先なんでしょうね。

西風が強くて着くまでに往生しましたが、行ってみてよかった。遠路はるばる来て中尊寺と毛越寺だけでは寂しいからねえ。

2008年11月26日

志津川

岩壁に建つ温泉ホテルに泊まっただけで、町はほとんど見てません。

なんかチリ地震の時に津波で被害を受けた仲(?)ということで、町中にモアイが。何を考えてるのか良くわかりません。

で、件の宿ですが、雑技団がショーをやってたりもするのだが、従業員にもやたら中国人が多かったのが印象的。一方的に搾取をしてるとかではなくお互いにメリットはあるようだったが、それにしても、こういう部分でも外国人労働者をあてにしないと成り立たなくなってるんだなあ。

部屋から見た朝日。部屋はすべてオーシャンビュー、露天風呂もほぼ同じロケーションでした。季節があえばちゃんと海面から登ってくるんだろうけど、ちょっと残念。まあ、シーズンオフだからなあ。

2008年11月25日

石巻


なぜか二つもある石ノ森章太郎の記念館のかたっぽが北上川の河口にあり、駅前から続く商店街はマンガロードと呼ばれ石ノ森キャラの像が並ぶ、という話なので境港のようなつくりを想像して行ってみたら、何のことはないありきたりのシャッター通りでした。いや、確かに像は建ってるのだが、数も少ないしそもそも可愛くない(ロボコンは除く)。まあ、こっちが石ノ森って苦手な漫画家だってのもあるけど(だったらわざわざ行くなよ)。水木しげるはやっぱり偉大だよなあ。
で、これが件の石ノ森萬画館。思い入れがないから正直つまらんのだが、それでも2時間もかけてしまうのはバカ。クルマで移動してたらまた違うんだろうけど。しかし、ずいぶん有名な話なのに「龍神沼ってあんな話だったっけ」というのに唖然。すっかり老人力がついてますな。

お昼に食べた穴子丼が美味。先日築地で食べた穴子フライよりうまい(ある意味、比べるのは双方に失礼だが)。これだけでも寄り道した意味はあったかな。

2008年11月24日

みちのくへ

行ってきました。

この寒いのにわざわざ北へ向かわなくてもよさそうなものですが、もともとは風さんの屋久島のツアーに行こうと思って休みをこさえたのに、鹿児島からの飛行機がとれず(現地集合でトッピーでは間に合わないのよね)断念。仕方ないし平泉にでも行こうという次第になりました。相変わらず突拍子もないなあ。

2008年11月15日

関西文化の日

今年は例年より1週間早く今週が中心の開催となりました。

京都芸術センター

ここはいつもタダなのだが、、、まあ、いいか。出し物は、椎原保展『時の風景』。どっちかと言うと石と針金の「風景の建築」の方が好みかな。壁にさりげなく刺さった針金の切れ端がかわいらしい。ただ、お目当ては関連企画の「伊波晋パフォーマンス」。小学校時代は図工室だったという天窓のある鏡張りの制作室の壁際に20人ほどの観客が座り込んだ中、半そで半ズボンのおっさん(金魚のアロハが素敵)がいきなり入ってきて無口に動き回り、アンパンマンを口ずさみギャラリーに水を勧める。もう少しダンスの要素の強いものを想像していたのだが、これはこれで楽しめました。大枝アートプロジェクトにもいっぺん行ってみないとなあ。


大西清右衛門美術館

やっぱり、こういう普段は絶対行かない所を訪ねるのがこのイベントの醍醐味ですね。大西清右衛門は釜座の唯一の生き残りで、当主は第十六代の清右衛門になるそうな。茶釜の良し悪しなんかちっともわからないのだが、こういった古い職人(扱いしたら怒られるのかも)が当たり前に商売をしていて、普通に家財を並べたら美術館になってしまうのが京都だよなあ。

京都万華鏡ミュージアム

話題の投影式万華鏡を見に行ったのだが、今週はお客さんが多いため投影はしないんだとか。やっぱり金を払ってこないとダメか。

堂本印象美術館

衣笠行きのバスがやたら混んでいるので、どないなっとるんじゃと思ったら、今週は立命館大衣笠キャンパスの学園祭なんでした。それじゃあ仕方ないなあ。今秋の企画展は『超「日本画」モダニズム-堂本印象・児玉希望・山口蓬春』。3人並べても、やっぱり印象先生の突き抜け方が際立ってるなあ。絵葉書の品揃えが貧弱だったのが残念。

元立誠小学校

これは関西文化の日じゃなくって別のイベント(芸術系大学作品展2008)を見に行ってきた。芸大の学園祭の作品展のセレクションだと思えば正解なんだろうけど、会場の小学校がとてもいい味を出してます。京都の番組小学校の建築はどこも(といってもここと明倫しか知らんけど)気合が入っていて楽しい。3階の和室(大広間)なんか、いったい何に使っていたのやら。エッシャーの鳥のアニメーションと中庭の牛が良かった。キャンパスプラザの方も楽しそうだけど、さすがに根性が足りず今日はここまで。

2008年11月8日

「アジアとヨーロッパの肖像」展、博物館編

2会場でやってるんだから別々の構成なのかと思ってたら、まったく同じつくり。写真パネルが同じものなのは当然としても、一品ものの作品も同系列のものが多くて、ちょっとびっくりしました。まあ、そんな状態でわざわざ2ヶ所でやっている意味は見る方で考えろってことなんでしょうな。もっとも、どうしてこの作品がこっちに置いてあるの?というものもあって(特に最後の現代美術のコーナー)、同じ流れを2回見せることでより明確にする、以上の意味はないのかも。まあ、面白けりゃあ何でもいいけど。山海経な人々が素敵。

「ビールが村にやってきた!」展

展示ももちろん見てきたけど、この日のお目当ては関連イベントの講演会「現在のビール造り-嗜好の変化-」。

まず、アクセスが良くない施設で駐車場がガラガラなのに結構な数の聴衆が集まっていたこと、さらに参加者の平均年齢が異様に高いこと(どう見ても60歳オーバー)にびっくり。ビール工場とのシャトルバスも設定してあって確かに満員ではあったのだが、それで足りる人数でもないので、近所のお年寄りがビールの製造工程の講演に徒歩で押しかけたってこと、、、しかも、講演中はみんなおとなしくて(まあ、演者もプロのスピーカーではなく工場の醸造部長さんで、内容は興味深いもののスライドもしゃべりも平板で退屈ではあったのだが)、みんなおみやげ目当てか付き合いで来たのかなと思ったら、最後の質疑応答の熱いこと。あんたたちはアサヒビールの株主か、と突っ込みたくなるような質問が続き唖然。結局、この町のお年寄りはみんなビール工場が大好きで誇りに思ってるのね。こちとら吹田がビールの町だという認識はなかったのだが、、、勉強になりました。

2008年11月3日

向井潤吉展

ドーミエ展の第一部の後期を見に行って、今日は(創立記念日で)タダなのでついでに見たんだけど、これが意外に楽しめました。ちょっと作品数に比べて展示スペースが窮屈なんだけど、見せ方も工夫してあるし、朝早くて人も少なかったのでゆっくり見れました。近くによって見ると絵の具を固めた西洋画なんだけど、離れてみるといかにも日本的に見えるのが面白い。街中ではごちゃつくからともかくとして、電柱に電線という日本的な風景も結構いいもんだということを再確認しました。

「アジアとヨーロッパの肖像」展、美術館編

これも面白いんだけど、感想は博物館編の後にしますね。

「青春のロシア・アヴァンギャルド」展

アジアとヨーロッパの肖像展の続きで行ったので、ヨーロッパとは言いながら西欧とは一線を画するスラブ圏の人々が、20世紀初頭のムーブメントをどう自分たち流に解釈していくかが非常に面白くて楽しめました。そして、最後の部屋のマレーヴィチの何の変哲もない肖像画。行き着くところまで行っちゃった芸術家が平凡な作品を残すことでしか生きていけない怖さと悲しさ。のんきに生きていければそれでいいんだけどねえ。

2008年11月1日

奇想の編集者 宮武外骨展

本日よりスタート。珍しく初日の10時に飛び込んだのは、今日から3日間は思文閣大文化祭でタダなのと、午後はいろいろと用事があったため。展覧会は確かにタダなのだが、文化祭の方で思いっきり散財してしまい思文閣さんの作戦勝ち。展示の方ですが、出版物、それもほとんど文字中心で現物は雰囲気を楽しむだけなのだが、キャプションが良くできてるし、なにより外骨先生の生きざまそのものがおもしろい。明治の人は偉いわ。

2008年10月26日

あそぼえんそく

今回は甲山からごろごろ岳、の予定だったんですが、雨は降るし、最初の沢歩き(何でそんなものがあるの?)で地図にある道がなくなっていて撤退を余儀なくされたり、地すべり資料館で話の長いおじいさんに捕まったりしてすっかり戦意喪失。甲山に登っただけで神呪寺でメシ食って終了、しました。なんか、年々歩く時間が短くなっているなあ。

ツマガリの本店でシュークリーム買って大満足。

マトリョミン (ME03)

買っちゃいました。みゅいみゅい鳴ってかわいい奴です。大人の科学のおまけに比べるとさすがに音も立派(あれはいわゆるテルミンの音は出ないからなあ)。しばらくは遊んでそうですね。

ルピシア グラン・マルシェ

ルピシアさんとはもう随分長い付き合いなのだが、おおむね年に一度福袋を買うだけの商売にならない客をやっている。福袋がほとんど試飲会みたいなものなので、80種のお茶が試飲出来ます、と言われてもなあとは思ったのだが、ちょうど大阪に行く用事もあったので行ってきました。で、やっぱり一度にこれだけのお茶を飲むと楽しい、のだが、どうしても癖の強い茶葉の評価が高くなってしまうのは仕方ないかな。それでも、やっぱりセイロンはいいよねとか、ダージリンはセカンド・フラッシュが一番らしいよねとか、好みの再確認は出来ました。しかし、それでお茶を買うのかといえば、お土産用など買うには買ったけどやはり商売になってるかは疑問。まあ、こっちが心配することじゃないけどね。

チャイのブースのお兄さんが芸が細かくて感心しました。

お茶だけで腹一杯にはなったのですが、その後は30分おきに数回トイレに通うことに。まあ、いいんですけどね。

2008年10月18日

北海道開拓記念館

千歳空港に行く前にちょろっと寄ってみました。まあ、京都から伊丹空港に行く途中にみんぱくに寄るようなもんだから、相当ふざけてますが。

当初の目的は特別展の方だったんだけど、まず常設からスタートする構造になっている。で、この常設展が充実していて面白い。北海道を中心に千島や沿海州まで含めた諸文化の流れの紹介がえんえん続く。じっくり見てたら時間が心もとなくなってきて、後半の明治以降の開拓史(本来はこちらがメイン、なのかな?)は適当にはしょる。ところが、特別展(古代北方世界に生きた人びと-交流と交易-)の方に行ってみると意外にあっさりした展示で、東北北部との関連を中心に別の資料で常設の内容をなぞっただけ。結局時間が余ってしまった。うーん、世の中こんなもんだよなあ。

2008年10月17日

芸術の森

前日からの流れでやってきました札幌芸術の森。美術館の「國松明日香展」も行ったけど、写真もないし野外美術館の風景をばざざっと紹介(いや、國松展も面白かったんだけどね)。











ここも平日なので客は少なく、授業で来てるらしい小学生がうるさい程度でのんびりした雰囲気。今年は北海道も秋の訪れが遅いらしくて(先週は寒かったそうだが、今はコートは不要。これなら旭川競馬の最後の開催も視野に入れておけばよかったかなあ。あそこは山の上だから寒そうだけど)紅葉が見事。郊外だけかと思ったら札幌の街中もほぼベストの状態だったので、学会の開催時期としては申し分なかったですね。来年からしばらく関東と関西が続くし、来年は残暑の時期の京都だから「どうにかしてくれよ」だけど。 まあ、よそから来る人にとってはそれもいいのかなあ?再来年の浦安も懇親会がネズミーランドだったりするとウケるんだろうけど、どうなんだか。

2008年10月16日

モエレ沼公園

さて、札幌にきたらやっぱり最初はここだな、のモエレ沼公園。仕事の前に行ったんだけど、平日の朝(さりとて出勤前に寄れる時間でもない)だけあって人影はまばら。レンタサイクルに乗った中国人の団体と近所の幼稚園?の遠足が目立つ程度。ただ、それ以上にこの朝は、

すごい霧。プレイマウンテンに登ってもモエレ山が見えないほど(と言っても知ってる人にしかわからないけど)。それでもうろうろするうちにだんだん視界が開けてきて、幻想的な風景ともおさらば。
遊具の数々。幼稚園はこういうところに来てほしいけど、原っぱで走り回ってました。大彫刻家も自然には負けるか。
モエレ山の頂上から階段を見下ろす。ちなみに、登ったのはもう少し緩やかなルート。
しかしまあ、これが入場料いらない施設なんだからすごいよなあ。手入れも行き届いてるし。さすがにお布施はしたけどね。
帰る頃にはプレイマウンテンもくっきり。

2008年10月15日

神戸空港

ここへ来るのは初めて。噂通り、ポーアイも南地区になると更地が目に付き、神戸株式会社の前途はなかなか多難である。市民病院の移転はいつになるのやら。

ターミナルは空港の格どおり地方空港そのもので特に見るものなく、手続きもいたってスムーズ。時間が余ったので展望デッキから明石海峡に沈む夕日を眺める。


写真が眠いのはケータイで撮ってるからなのでご勘弁を。

2008年10月13日

芸術都市パリの100年展

ホールのエッフェル塔の張りぼてが見たくて行ったんですが、思ったよりずっと良かったですね。京都展にはドーミエが来てなかったのが残念でしたけど、目玉作品だけでなく全体に粒が揃ってたし、安い券を買うのをあきらめて朝一から行っただけあって会場も空いていて、ルノワールのニニ・ロペスの肖像の前にも人だかりがない(どころか誰もいない)状態で、ゆっくり見れました。満足。

生活と芸術 — アーツ&クラフツ展

神宮道通を挟んで反対側の近代美術館はほぼ同時期の英国の展示。英仏海峡を挟んでやってる事が微妙に違うのが面白い。まあ、19世紀後半の文化の華、万国博覧会にしても、英国はあくまでも自国の科学・技術・産業と植民地や諸外国の物産見本市だったのに、仏国は美術展なんかもやってたそうだから、少々立ち位置が違う。日本産品にしても、英国では工芸品として評価され、仏国では美術品として評価されたってことなのかな。個々の品だけでなく、実際に使われていた部屋の再現がなかなか面白かった。品物は英国製の方が魅力的だけど、住みたいのは三国荘の方だなあ、やっぱり。

2008年10月12日

きしわだ自然資料館バックヤードツアー

DAICON7のディーラーズルームでの対面がきしわだ自然資料館のブース。大会と連動してバックヤードツアーをやっていて、面白そうだなあとは思ったものの他の企画との絡みで参加できず残念。だったのだが、今回関係者のご好意でリターンマッチをやるというので、いそいそ出かけてきました。

そもそもの予定が2時間半。さして広い博物館ではないし、時間が余るんかいなと思ってたのだがさにあらず。参加者が基本的にオタクなので、専門的ではないものの濃い質問が飛び交い、解説の人(購入したワニの資料によると高校の先生らしい)も質問でない単なる雑談にまで突っ込みを入れてくるもんだから、入り口のナウマンゾウとキシワダワニだけで1時間を費やす事態に。結局予定を若干オーバーして終了。いやぁ、皆さんご苦労様でした。しかし、これは面白いわ。数が捌けないのが致命的だけど、内容的にはプラネタリウムと暗黒星雲賞を争うに足りるものでしたね。機会を提供していただいたスタッフの皆様、どうもありがとうございました。

2008年10月11日

吉村作治の新発見!エジプト展

「吉村作治の早大エジプト発掘40年展」が先日の池袋で巡業を終えたと思ったら、もう次の展覧会が回ってきた。福岡では夏からやってたらしいから、並行して興行を打っていたわけだ。お金儲けに余念がないなあ。もっとも、最近は企業からお金を引き出せる状況じゃないから、こうやって資金を集めないと次の発掘もままならないわけで、頑張ってもらわないと困るんですけどね。ということで、ちょっとだけお布施も出してきました(神様のポスターお買い上げ)。

第40回記念京都野外彫刻展

節目の回だからなのか、前に見たときより作品もたくさんで出てました。天気もそこそこだったし楽しめました。

陶板名画の庭にて。建物がとんがってるのでナチュラルな方が合うかな。

植物園会場にて。奥の彫刻は常設(?)です。

見つめあう二人

危ない!