2013年8月31日

夏の終わり

伊藤若冲の名品展
世界ヒバクシャ展@京都 @承天閣美術館
常設で出てくる作品たちを一括で並べただけで目新しさは皆無なんだけど、いつぞやの混雑が嘘のような静かな若冲展。まあ、腰を下ろしながらのんびりみられるのはありがたい。

サイレントアクア2013
NONSENSE
Dialogue 宮城、東北、女川から @@KCUA
今年は去年より水準が上がった印象。図録も制作するようです。

東北画は可能か? @ARTZONE
三瀬さん関連で小さな作品は見たことがあったけど、大作の方がよかったのは発見。

X接点 金
遠藤友美恵個展 balance @同時代ギャラリー
脈vol.3 ととと @Gallery PARC
司修展 絵本の魔法 @ギャラリーヒルゲート
石塚源太展 つやのふるまい @アートスペース虹
竹沢佑真展 @ギャラリーモーニング
無限の数え方 @KUNST ARZT
ポレポレ展 @ART FORUM JARFO
ヴァレリオ・ベッルーティ展 @MORI YU GALLERY KYOTO
清水博文版画展
安井友幸 乾漆作品展 水のかたち @ギャラリー恵風
井口真理子珍個展 ROMANTIC PEOPLE @アンテナメディア
5時からパーティのはずなのにまったくそんな気配もないゆるさが好き。会田さんと眠るための資材はちゃんと運び込んであったけどね。しかし、こいつらに囲まれて寝るのか、、、すごいなあ。

台風崩れの低気圧、前線の影響でぬめっとした風がふき、今にも降り出しそうな空の下、何とか無事に回遊終了。勝で一献。

2013年8月29日

8/25、犬島

大雨警報が出て電車のダイヤはかなり乱れていたが、バスは普通に走ってたので犬島へ。しかし、岡山のバスって低姿勢だねえ。
宝伝からの渡し船は80人乗りで、芸術祭がなくても休日は積み残しが出ることもあるらしい。でも、さすがに雨なので余裕。
この解像度ではわかりにくいが、運転席には「船長室」「関係者以外の出入りを禁ず」とのプレートが張られている。なかなかいいセンスだ。ちなみに、ずっと立って操縦してるので本来は座席も不要(法的に必要だから付けてるのかな)。
淺井裕介「太古の声を聴くように、昨日の声を聴く」
家プロジェクトは撮影×のところが多いので、外観だけ。こちらは映像作品のC邸。お気に入りは、、、A邸かな。
この頃には雨も上がった、波も静かでいい感じ。
犬島精錬所美術館。これも内部は撮影できないので外回りだけ。



立派な産業遺構ですよね。直島の精錬所はアートめぐりとは関係ないところに立地してるけど、ここでは遺跡とアートが両方楽しめる。なかなかお得です。そして、説明をしてくれた人に島の出身者が混じっていて、昔の話を色々聞けたんだけど、これがまた面白い。昔は亜硫酸ガスで木なんか生えてなかった、とかね。
精錬所のカフェでお昼食べて帰路に。疲れたけど(関西に戻ってから大雨の影響で電車に閉じ込められてますます疲れたけど)いい旅でした。また秋に行かねば。

2013年8月28日

8/24、大島、高松、宇野

朝から雨。天気が良ければ豊島というのも考えてたけど、そろそろ早起きがしんどくなってきたのもあって方針変更。大島へ。
やさしい美術プロジェクト「<つながりの家>海のこだま」
でも、療養所の島で一番印象的なのは(前回も思ったけど)このドアノブですね。
まあ、解剖台もそうですが。あまり脚色しなくても十分雄弁。
田島征三「青空の水族館」。看板はこの人魚姫の部屋ですが、
気に入ったのはこちら。動画でないと何のことやらですが、魚が泳ぎます。

この日の大島は「入所者のイベント」のため芸術祭向けには朝便のみの運航。どうも歌謡ショーがあったみたい。なかなか楽しそうだったけど、見てるわけにもいかないので高松へ。

当初は屋島の予定だったけど、船上から雲に隠れた屋島山頂を見て断念。県立ミュージアムの丹下健三展へ。この時期の建築物はある意味見慣れてるからさほど期待してなかったけど、これが思ったより面白くて嵌った。常設部分(猪熊弦一郎とイサム・ノグチ)も含めて市美術館より楽しい。やっぱり呼ばれてるんでしょう。
フェリーで宇野へ。夏会期からは街中写真プロジェクトとして空き店舗などでの展示が行われている。どれも面白かったけど、一押しはこの野村佐紀子。市内の老人ホームの入居者のポートレイトだが、みなさん味のある人生を送ってますよねえ。
宇野線では荒木経惟のアート列車が走ってます。四国側と逆で外見は普通で中の広告が荒木経惟。好みの問題だろうけど、こっちの方が好きだな。やはり乗り鉄の方に近いらしい。で、この日は岡山泊。

2013年8月27日

8/23、伊吹島、丸亀、高松

週末は雨の予報だったので、早いうちに行きたいところに行くべし。ということでこの日は夏限定の伊吹島へ。ここまでの流れで平日だから楽勝、と思っていたら、地元の保育園の遠足とバッティングして駅からのシャトルバスから大混雑。仕方ないねえ
混んでることもあってずっとデッキにいたんだけど、泊まってるうちは暑くてどうにもならなかったのに、動き始めると風が心地よい。季節は少しずつですが進んでますね。

とりあえず旧小学校へ。豊福亮の「沈まぬ船」。この島はやたら素人っぽい人が多かったのだが、どうもこの作品の関係者(浮きの製作者)らしい。保育園の遠足もその線かなあ。
たまに規格はずれの浮きが混じってるのが楽しいよねえ。
大岩オスカール「大岩島2」。実物も変だけど、写真に撮ると遠近感がなくなってより変な世界になりますね。
今回はうまく立ち回って島スープもゲット。いりこ生産の副産物でまとめた冷製スープ。待合所もいい感じ。
キム・テボン「小さな島のささやき」。人力で船を動かす。船の下には手製のガラガラがついていて盛大に音を立てる、のだが、実は頑張って回りながら引っ張ってる時より、カラの船をおっちゃんが一人で元に戻す時の方が動きが早くて音も大きいという、、、
船の上からはこんな感じ。でも、引っ張ってる方が楽しいかな。
例によって作品以外にもいろいろと面白いものが置かれています。
これはさすがに笑ったけど。
関口恒男「伊吹島レインボーハット」。だんだん雲が分厚くなってきて微妙だったんだけど、何とか虹も拝めました。でも、実はこのドーム、外観の方が気に入ってたりするんだけど。

みかんぐみ「伊吹島イリコ館」、鬼瓦の展示が楽しい。

アップダウンが多くて疲れたけど、いい島でした。
帰りに猪熊弦一郎現代美術館へ。翌日のイベントの準備で駅前はごった返してました。「宇和島駅」になってるのはお約束です。大竹伸朗スタンプラリーの3カ所目で記念品の缶バッジをもらう。ちなみに、ここが一番大竹さんらしくて好きなんだけど、逆に言えば「ニューニュー」というタイトルに反してあまり新鮮味はないという、、、古い作品なんかあまり知らないからなあ。
帰りはアラーキー列車に乗車。でも、この列車、ラッピングは奇抜だけど内部は何の変哲もなく乗ってても特に楽しくはない。撮り鉄さん向けですね。
乗って楽しいのはやっぱりこっちなんだろうなあ。乗ってないけど。
さて、高松港にはバングラディシュから職人さんがやってきて「ベンガル村」を開いていた。
楽しい
よくわからない
写真とは関係ないけど、カフェがあってサモサを売ってたんだけど、接客がやたらのんびりしてて日本とは思えない(ちゃんと日本人のスタッフなのだが)。でも、そういうのがらしくって面白かったりするんだよね。味とお値段は日本の標準的なもの。
ちゃんとステージもやってました。バウルのシャミール・ホセインはなかなか芸達者。国民的バウルシンガーとの触れ込みだが、実際のところどのクラスなのかは不明。でも、堪能しました。
一方で踊り子さんの方は高校の部活レベル
ちゃんと保護者もついて来てました。

まだステージの途中だったけど、だんだん風が強くなって雷も鳴り始めるし、雨雲メールも来るしで早めに撤退。買い物してホテルに帰ったら本降りの雨。明日からが心配だわ。

2013年8月26日

8/22、男木島、女木島

ふたたびジャンボフェリーに乗り込み高松へ向かう。この日は僚船の「こんぴら2」。展望デッキにトらやんの後ろ姿が。
こちらは舵輪でなくオリーブを手にしています。しかし、スタンプが置いてないのはちょっと悲しいよね。作品の展示スペースとしては一級品だと思うのだが。
 高松港の作品を見て男木島へ。港で怪しい人たちがお出迎え。
TEAM男気「男気プロジェクト」、ラッピング漁船。7艘あるのだが、漁に出ていると思しき船もいてすべては見られず。旗日に行かないとなあ。
 ここは普通に路地も楽しい。その辺で見かけたオンバ。
 
 眞壁陸二「男木島路地壁画プロジェクト」
 
 港で涼む猫
 山口啓介「歩く方舟」

今回の男木島の目玉は男木小中学校が舞台の「昭和40年会 男木学校」。ここはいろんな仕掛けがあって楽しい。もう説明抜きでいいかな。そもそも、どの部屋が誰かなんてほとんど気にせず見てたし。






 さて、港にいた原住民の人たちはここに生息しているようだった。

 ちゃんと文明の利器も扱える。
村を訪れた観光客とも気軽にコミュニケーション。
 石塚紗矢香「うつしみず」、生活用具を水平に吊り下げ
海面に写る島影を表現。

のんびり歩いていたのだが、カフェで涼んでいるときに、この日は木曜日で女木島の展示が4時半までなのに気づく(金曜日以降は夜もやってるので、そのつもりになっていた)。見ていない展示もいくつかあったが、切り上げて女木島へ。

大竹伸朗「女根」。時間が足りずほとんど回っていないが、とりあえずこれが見たかったので満足。

その後、高松に戻り、市美術館の「バングラディシュ絵画の精髄」と「大竹伸朗展 憶速」をみる。ここでの大竹さんはこっちのイメージと違う芸風のものが多くていまいち乗り切れず。玄人受けはするんだろうけど。
おまけ、商店街には草間さんの新作が展示されてました。