2008年9月30日

二日目

とりあえず築地で朝ごはん。朝起きたらもう明るかったので人気どころは断念し、普通に洋食をいただく。これはこれで美味いし、厨房の人々や外のお客さんも味があって面白い。ここに来ると日本もアジアの国なのを実感するね。朝食用ののりを仕入れてから銀座のWINSへ。朝一のレースの結果を確認してからいよいよ二日目のスタート。

「パラレル・ワールド もうひとつの世界」展

なんか、ここに来るたびにジブリ関連の展示をしているような気がするけど、お目当てはスタジオジブリ・レイアウト展ではなくこちら。作家さんの作品もだけど、最初に展示してあった19世紀の想像上の生物を描いた挿絵が良かった。ついでに常設も冷やかす。ゴミ男やマンモスに会えて納得。これからもがんばってジブリで稼いで収蔵品を増やしていって欲しい。

「アンリ・リヴィエール エッフェル塔三十六景」展

ニューオータニはすぐにわかったのだが、美術館がどこなのかわからずうろうろ。いちおう調べて行ったはずなのだが、、、で、パリジャンの浮世絵師の画集。もう、エッフェル塔三十六景って発想がいいよね。エッフェル塔さえ写りこんでいれば何でもあり、というのもそれらしい。くすんだ色合いがジャポニスム風。

「名嘉睦稔木版画展~命の森~」展

彩色木版画、丸っこい顔など棟方志功を思わせる要素も多いが、さすがに東北と沖縄の違いと言うのか睦稔さんの方が明るく楽しい。絵本も素敵。ついでに宝物館の常設の方も冷やかしていく。そういえば明治神宮に行くのは初めて。今回、割と観光らしきこともしてますね。

この後渋谷に移動し早めの夕食。関西版の競馬ブックを売ってるスタンドを探して渋谷駅を2周し時間をロス、自衛館に立ち寄るヒマがなくなっちゃいました。まあ、存在が確認できたからそれでいい気もするけど。いよいよこの日のメイン、

スナック電波vol.2

テルミンの入ったバンド4つのジョイントライブ。会場が予想以上に狭くて大変でした(客が多かっただけ??)。ステージの入れ替えもかなり手間取ってたが、これはテルミンという楽器のセッティングの難しさもありそう。テルミンって立ち位置で音程が変わっちゃうから、いくら楽しい曲でも基本は直立不動なんだよね。そんな中で弾き語りを見せてくれたMacofeiのフェイターンには脱帽。

2008年9月29日

初日

浅草今昔展

両国駅を出ると国技館の前にのぼりがはためき、浴衣姿のお相撲さんがうろうろ。駅前のちゃんこ屋さんで昼間っから1人用ちゃんこを雑炊まで頂き江戸博へ。今回は企画展で見るところは少ないはずなのだが、なんせ常設もまだ見てなかったので思ったより時間をとってしまった。さすがに花博の江戸館より充実してました。

「スリランカ-輝く島の美に出会う」展

この日の目玉、表慶館での特別展で点数も少なめだし、やたらレプリカが目立つ展示でやや消化不良だが、久しぶりにスリランカの額の狭い仏像に会えてよかった。しかし、もう20年近く前だから行った所もかなり記憶があいまいですな。また行ってみたいけど、相変わらず治安が悪いからなあ。ウイグルよりはましだけど。

フェルメール展

まあ、せっかく上野に来てるんだし、夜間拝観で比較的空いてるし、安いチケットもあるし、という風に納得させてフェルメールも見てきた。いや、いいんだけど、個人的にはもっと輪郭がくっきりした作風が好きなんで、もうひとつピンとこないんだよね。今回収穫だったのは、現存するフェルメールの作品を原寸大の写真パネルで並べたコーナーがあって、なんだかんだ言っても結構残ってるなあというのがわかったこと。日本の作品だと火事で焼けちゃうけど、ヨーロッパの石の家は偉大。

で、今回の宿は東京プリンスホテルだったんだけど、部屋に入って窓から外を見ると東京タワーがずどーん。うーん、東京だねえ。

2008年9月28日

東京

元はというとアトリエサンクスの夏公演がDAICONとかぶってしまい前日に見に行ってそのまま大阪で前泊というプランも仕事の状況が許さず冗談でスリランカ展とか見たいものもあるから東京で見ようかとか言ってたらDAICONのテルミンの部屋で渋谷のライブの案内をもらってこれが同じ週だったもんだからこりゃあ来いってことだろうと考えて仕事の段取りして急遽金曜日も休みにしてこの辺論理的には破綻しているがいつもの事だよねまあこれが許されるんだから普通の名ばかり管理職よりはちょっと恵まれてるなのかなあまあいいやということで週末に東京まで行って来ましたのでおいおい報告をアップしていきますわ写真がないのが残念だけど基本荷物は全部担いで移動だからなあ次から考えます。

ふろく

イスティクラル通りのシミット屋さん。のんびりしたものだ。
ドンドルマ屋さん。ルービックキューブは流行ってるらしく他でも見かけた。やはり商売っ気はない。
とうもろこし屋さん。とうもろこしは茹でたのと焼いたのがあった。人気は、、、よくわからん。日本のものに比べると甘みがもうひとつ(あれが普通なんだろうけど)。
とうもろこしも売っているが、甘栗屋さん。
有名なエミノミュのサバサンドの屋台。屋台のスナックとしてはかなり高めだが、確かに美味い。

2008年9月25日

イスタンブール、4E

前日に引き続き宮殿のカフェで食事。この日はピザにトライ。普通の冷凍のピザでした。

この後、郊外のショッピングセンターに行くつもりだったんだけど、ズボンに穴が開いているのを発見しおされな所は断念、エミノニュに戻って地下通路の衣料店で替えを購入。そのまま屋台でサバサンドやシミットを買って食しつつイエニ・ジャーミーへ。
たいていの宗教でもそうだが、お祈りの前には身を清めるのが正しいやり方。

モスクでボケッと時間をすごし、宿に戻って最終の荷造りをしてピックアップを待つ。迎えに来た運転手(ガイドは後から合流)もたいがいで、トルコ語しかしゃべれないせいもあるけど、ホテルマンに合図をすると3組いた日本人の荷物を無口で車に積み込んでいく。車が空港から来たのと同じものだったからいいけど、もう少し何とかならないものかねえ。この辺がトルコ人気質なのかも知れないが。

2008年9月24日

イスタンブール、4D

ハレムは宮殿本体に比べるとシンプルな造り。ただ、トプカプのハレムと比べると圧迫感が強くて居心地はもうひとつ。時代そのものの閉塞感のためか、ヨーロッパ建築って実はこうなのか、はたまた一期的にに建てると本質的な部分(収容所)が隠し切れなくなるのか。
むしろは舶来の高級品なんでしょう。
ハレムの天井、やっぱりいいよねえ。
日本の板絵も飾ってありました。
アタチュルクの亡くなった部屋。
これはまたクラシックなピアノだねえ。



見学終了。やっぱり外の方が気持ちがいいね。

2008年9月23日

イスラーム世界フェスティバル

宗教絡みで偉い人のお話の後でタダでお食事をいただいて抽選で豪華景品が当たる、という話だったので、学生の頃に原理研がやってたような集まりだと困るなあ、と案じつつのこのこ出かけてきました。結論としては、当然ながら極めて真っ当な会。講話は京大の小杉先生のイスラム文化の話で、関西に拠点を置く人らしいくだけた楽しいお話。お食事会はラマダン期間中の日没後の食事(一日1食なのでいきおいご馳走になる)を日本人を含めてみんなで楽しみましょう、という趣旨で、留学生(とその家族)を中心に日中に仕込んだ料理をみんなで一気に平らげる、というもの。家族のなかにはプロの料理人もいるので、量だけでなく質もかなりものでした。留学生といっても、自国で食い詰めたあげく日本で美味い汁でも吸おうと思って来たとか、観光半分で来日した連中ではなく、(ちょうど岩倉使節団のように)国家の威信と未来をかけて来日している方々。来賓挨拶で京都市長を担ぎ出す政治力も見事でした。ただ、国際交流会館のホールに留学生200人一般(日本人)200人を入れちゃうもんだから、尋常じゃない混み具合。コミケの客がみんなお皿を持って食べながらブースを回るような状態(しかも、通路はコミケの島の内側の通路より狭い)。食べるときも立ち止まると危ないので歩き続けないといけない。お金を払ってるんなら暴動ものだが、なんせタダだからみんなニコニコ楽しい夕食会でした。しかし、ぜーったい消防法違反だな。市長は終い間際までみんなと一緒に食事と歓談を楽しんだ後、来年からはもう少し広い会場が用意できないか検討させます、と言い残して帰って行ったそうな。よかったねえ。お近くの方は来年ぜひどうぞ。なんぼなんでもタダで飲み食いは気が引けるので、カタログ(講師の先生の本)だけ買って帰りました。

2008年9月22日

イスタンブール、4C

港でタクシーを拾ってドルマバフチェ宮殿へ向かう。この運ちゃんが楽しい人で、当然トルコ語しかしゃべれず会話は成立しないのだが、一生懸命沿道の観光案内をしてくれた。おまけに、チップを払うのが相場だというのにメーター料金から端数をまけてくれた。まあ、イスタンブール中心部はともかく、ちょっと郊外のタクシーだと長距離乗ってくれるお客さんはありがたいんでしょうね。混雑した道路で降ろされたので、写真を撮ってる余裕がなかったのが残念。宮殿の門。さすがに今日は開いていた。トプカプは民族色の強い宮殿だが、帝国末期に建てられたこちらは欧州風建築。ある意味、ヨーロッパと互角に渡り合おうとして頑張っていたということで、鹿鳴館に通じるものがある。ただ、鹿鳴館建築とはお金のかけ方が違う。国が滅びかけてもこれだけのものが建てられる財力を褒めるべきなのか、(頤和園と同じように)こんなところにお金を使うから国が滅ぶんだと論じるべきなのかは微妙。まあ、役に立たないことにお金と時間を使うのが「文化」なんだけどねえ。
いくつかあるボスポラス海峡側のゲートのひとつ。宮殿自体、海側は壮麗だが山側から見るとなんとも殺風景で、かっては海側が正面玄関だったらしい。
内部の見学はガイドツアー形式。付いて行ったところで言葉がわかんないから仕方ないのだが、のんびり見ていると後から係員にせかされる。
確かにイスラムの雰囲気はしませんな。
くまー
図書室。トプカプなんかだと図書室と銘打ってあっても本は置いてなかった(巻物だったのか?)が、ここはちゃんとした図書室があってうれしい。
置いてある楽器も西洋風ですな。
天井も嵌め殺しの窓にいたるまで西洋風。
オスマン風の巨大ドームもあったが、内装はやっぱり西洋風。なんなんだか。
というわけで宮殿は終了。ハレムへ向かう。

2008年9月21日

京都嵐山音楽祭

いつも音楽祭の日は外に出ているのだが、今年は朝から切符取りのため家にいることになった。ちょうどいいから音楽祭に行ってみよか、と思ってたら断続的な豪雨。それでも夕方になって小降りになってきたので、法輪寺に行ってみました。ここの出し物は美根百合香と小柳トム(ブラザートム)。

予想通り本堂の軒下に舞台を設置し下から見上げる形のセッティング。しかし、小降りとは言ってもやっぱり雨は降るので、トムさんのステージになると即興で歌いながら客を本堂へ誘導。ご本尊は扉の中でしたが、およそ似つかわしくない状況でのライブとなりました。これはまあ、お寺が太っ腹。しかし、行ってみて良かったわ。やっぱり、ブルースってのは年季が入ってないとね。ガーシュウィンのサマータイムを「暑さ寒さも彼岸まで」と歌っちゃうのは秀逸。ボレロも嵌ってました。

イスタンブール、4B

荷物をフロントに預けてボスポラス・クルーズのためエミノニュの桟橋へ。クルーズ船はツアーと定期便があるのだが、当然定期便の方が安い。もっとも、事前情報よりかなり値上げされていてびっくり。客筋も定期便は地元民の足との触れ込みだったが、外国人観光客ばっか。まあ、どっちでもいいんだけどね。
折角なのでデッキに陣取る。すぐに飲み物を売るお兄さんが登場。ビンや缶に入ったものだけでなく、グラスに並々と注がれたトルコティーなんかも揺れる船の中で売りに来る。なかなか手馴れたものだ。
船上から見たガラタ橋。橋の下はシーフード街。日本でこんな店出したら高潮で壊滅だよ。レストランの人がバケツで海水を汲んで掃除をしている。橋の上には太公望たち(これは日本でもおなじみの光景)。
ガラタ橋とガラタ塔
エミノニュの港。左がイエニ・ジャーミー、右手前がリュステム・パシャ・ジャーミー、奥がスレイマニエ・ジャーミー。建物が大きいので京都のお寺より目立つ。
クズ塔(乙女の塔)
なんだかわからないが、お祝いの式典をやっていて、昼間から花火が上がり風船が舞う。
ドルマバフチェ宮殿
第一ボスポラス大橋とオルタキョイ・ジャーミー
第二ボスポラス大橋とルメリ・ヒサル、その奥に第一ボスポラス大橋
クルーズは2時間かけて黒海に近いアナドルカヴァウまで向かう。どこまで行っても料金は一緒。当初は最終日にあまり汗をかくと嫌なので(深夜便で帰国するので翌日の夜に帰宅するまでお風呂はお預け)船で終点まで行って戻ってくればちょうどいいなあ、と思っていたのだが、思ったより元気だったのと、前日までと比べ気温が低めだったこと、朝の観光の流れなどあって、急遽ドルマバフチェ宮殿に再チャレンジすることになり、ほぼ中間のイスティニエでクルーズ船に別れを告げた。

2008年9月20日

イスタンブール、4A


最終日は昨日までのリターンマッチ。まずはチェックアウトの前に近場から。

ナッカシュ。ここはかっての地下貯水池を改装し店舗、ギャラリーとしている。国の肝いりらしい。どこの国にもあるハンディクラフト・センターだが、かなりの高級志向で手の届く品は皆無。
小アヤソフィアの内部。キリスト教会はエルサレムに、モスクはメッカに正対して建てられるため、本家と同様にモスクになってからの祭壇は建物の正面とは微妙にずれている。

内部は寺子屋になっていて、子供たちが学んでおりました。

2008年9月19日

イスタンブール、3H

さて、電車通りをホテルの方にとぼとぼ歩いていると、道端に石がゴロゴロ転がっている。近くにプレートがあったので覗き込むと、「テオドシウスの凱旋門」らしい。テオドシウスってのは最後の統一ローマ皇帝のことだよなあ。ほんとに、いろんなものが路上に転がっている街だこと。で、立派な故事来歴があるのにガイドブックにちっとも載ってないのもトルコらしい。
ホテルで一服してから渡船に乗ってアジアサイドのウスキュダルへ。アジアの港でヨーロッパへ沈む夕陽を眺める。イスタンブールならでは。ただ、時差はあるしサマータイムで日没遅いしで、もう眠い。
カッパドキアと違って特に処理しなくてもちゃんと赤い。
港町なので魚屋がいっぱい
なのに、シーフードでなくケバブを食べるわしら。まあ、シーフード街がどこにあるのかわからなかっただけなのだが。
満足したので船に乗ってヨーロッパに戻る。今日もよく遊んだ。
夜のボスポラス大橋
イエニ・ジャーミー