2022年9月30日

大地の芸術祭(3)

18日。まずは開館時間という概念のない野外作品から回ろうということで、道に迷いながら高靇神社へ。

今回整備したのであろう階段を上っていくと、
ん?
景山健「ここにおいて「縄文の時とともに」」。薄暗い森の中だが、ここにはかって神社の本殿が建っていたのだという(横手に立派なお社が建っています)。日本人の心の在り方とかいろいろ考えさせられます。
そうはいっても、こちとらカエルの写真を撮るので手一杯なのだが。
9時からやってるはずの下条の利雪親雪総合センターに向かったのだが、ガイドブックの情報とは変わっていて9時半からだったので(まあ、これはこのご時世なんだからHPで確認しない方が悪い)、新水の開発好明「かまぼこフェイス」を見に行く。2006年の作品なのでだいぶくたびれているし、数も減ってしまっている(のだと思う)。ガイドブックの作品は見当たらなかった。残念。
下条に戻る(下条は「げじょう」なんだね。中条は「なかじょう」なのに)。井橋亜璃紗「意識と自然の探索」。
新座へ。ここは深澤孝史「スノータワー」を見にいったのだが、
ついで?の中崎透「新しい座椅子で過ごす日々にむけてのいくつかの覚書」がめっちゃ面白かった。明治から増改築を繰り返してきた豪農のお屋敷なんだけど、
暖炉のある応接間があったり
バーカウンターがあったり
布団や衣類やその他わけのわからないコレクション?が散乱している。
かと思えば、ここはチベットかよと思うような立派な仏間があったり、とにかくこの界隈での生活のありようが見えてくる。とりあえず、一番の発見はゼンセン同盟がもともとは「全国繊維産業労働組合同盟」だったってことだな。
キナーレに車を停めて、個人的に今回の目的のひとつである淺井さんの「physis」を横目に十日町駅へ向かう。ほくほく線のトンネルを利用したパノラマティクスの「JIKU #013 HOKUHOKU-LINE」を見るためだ(こっちが目玉だよね)。
ほくほく線は上越新幹線と北陸方面との短絡線として開通し、標準軌の鉄道としては日本最速を誇り、第3セクターとして指折りの黒字をたたき出していたのだが、北陸新幹線の延伸でうらぶれたローカル線に変わった。ほくほく線十日町駅は1面2線のホームの他に通過専用線があるのだが、当然ながら通過線はすっかりさび付いている。
芸術祭列車は「ゆめぞら」の車両に手を加えたもの。
車両の前後にサーチライトを設置し、
大音響共に前後のトンネルを照らす。ひたすらまっすぐなトンネルと、その真ん中に置かれた駅のホームという特殊な環境が生んだ作品。
まあ、そうはいっても作品よりも駅そのものの方が興味深かったのだが。こんなとこにはまず降りないからねえ。
しかし、駅の内外がどうなっているのか気になります。
イベント会場となっていた十日町駅構内でスリランカカレーを食べてキナーレ(というか改名したんだから「越後妻有里山現代美術館 MonET」なんだけど)に戻る。新作は
目の「movements」とか
名和さんの「Force」とか
中谷ミチコの「遠方の声」とかたくさんあるのだが、
一番期待していたニコラ・ダロの「エアリアル」がなんかいまいちだったのが残念。何が違うのかよくわからん。クワクボさんもなんか違う感じだったし、、、
この後は宿の関係で津南に移動。廃材水族館を経て早崎真奈美の「Invisible Grove 〜不可視の杜〜 」まででタイムアップ。この日の宿の「伴茶夢」に投宿した。翌日も昼食までは津南を回るつもりだったのだが、台風接近であきらめて早々に帰路に就いたのだが、それならこの日のうちにクローブ座に行っておけばよかったなあ。MonETで上郷バンドのCDは買ったのだけど、やっぱり現物をもう一度見たかった。次も行くのかなあ、、、

0 件のコメント: