2009年1月12日

初春文楽公演 新版歌祭文

知人からチケットをいただいたので行ってきました。文楽劇場は何度も前を通ってるけど、中は始めて。文楽も色物(英太夫のゴスペル・イン・文楽)は見たことあるけど、古典は初めて。

有名なお染久松の話なんだけど、何でこんなことになるのか話が見えない。江戸時代の日本人と現代の日本人の心根はすっかり別物になっているらしい。罪を押し付けられると(どう考えても無理筋なのに)周囲も納得してあっさり蟄居、犯罪がバレて追求されてもお金は盗人が持って帰る。想い人の心が無いと知るや白無垢のままあっさり尼になっちゃうし、勘当された息子はオヤジの戒名を上腕に彫り込むし、母親は14で勘当になった息子に気がつかないし(息子の方もだけど)、挙句にお家再興の悲願と惚れた女のどちらも選ばず(両方選ぶ手すらありそうなのに)自死を選び、女もすぐ後を追う。これはいったいなんなんだろう。で、確かにこの心中は大晦日の夜ということになってるし、心中の場面は割愛されているのだが、新春公演で心中モノだもんなあ。もう付いていけないんだけど、、、楽しめました。

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