2022年5月16日

瀬戸芸 2022 直島(1)

 5/7(土)

宮浦着。黄色いカボチャは台風で流されてしまったが、赤い方は健在。荷物を預け地中美術館へ。
最初に来た頃(2007年)と比べるとアプローチの木々もすっかり育って、ぱっと見では遊歩道が分かりにくくなっている(悪い話ではない)。
予約制なので中もすっきりしている。一通り見て回ったが、タレルのオープン・フィールドがどうもすっきりしなかった(最初から奥が見えていた)ので、こりゃもう一度行こうかというのでモネの後で再びタレルのコーナーへ。オープン・スカイでまったりした後でオープン・フィールドへ向かう。この時点では待機客はおらず、前の組の靴が並んでいる状況。しばらく待っていると周囲がざわざわし始め、スタッフから「停電したのでしばらくタレルの作品は鑑賞できません」とのお知らせ。「全館非常灯がついています」というので、自然光で鑑賞する前提の作品がどう見えるのか下のデ・マリアの部屋を見に行く。が、好天の昼下がりで外光が明るすぎ?非常灯がどこにあるのか探さないといけない状態。結局、非常灯は左右の壁の上方に真下に行かないと見えないように設置されていたのだが、どう考えても大勢に影響はなく、この分ならモネも一緒かなというのでそちらには向かわず、照明の消えたタレルの作品をちらっと見せてもらってから次に向かうことにした。最後にトイレに行こうとしたが真っ暗で使用を断念(建物が「地中」にあることを再確認)。
外に出るとチケットセンターには人だかりが。まあ、停電したらチケットも発券できないし、仕方ないねえ。とりあえず作品は全部見たんだからいいか(作品の見え方が違ったのは端から見たからなのか脳が覚えてしまったからなのか不明)。ここのトイレは暗いなりに何とか使用出来た(水も流れた)。

その後、これまでパスしていた地中美術館からベネッセミュージアムにかけての屋外作品を見て回る。
安藤忠雄「桜の迷宮」。これは季節もだけど、もう少し樹が育ってからでしょうね。良くなるのは。
三島喜美代「もうひとつの再⽣ 2005−N」。今回はこれが隠れた目的だったので、とりあえず見ることができてよかった(歩いていくのはちょっと大変だけど)。
李禹煥美術館の向かいにはもともと小沢剛の作品が設置されていたのですが、今回ヴァレーギャラリーとして再整備されました。展示作品はその小沢の「スラグブッダ88」と草間彌生の「ナルシスの庭」。建物は小さいのですが、
展示は周囲を巻き込んで展開されていてかなり大がかり。
李禹煥美術館は停電で閉館していたので、ここも外の作品を見て回る。しかし、こうすると湖にしか見えないよね(波打ち際まで行くとしっかり海なのですが)。
これも見に行く機会がなかった蔡國強の「文化大混浴 直島のためのプロジェクト」。週1組限定で入浴体験を受け付けているようですが、それはさすがに縁がないかな(冷静に考えたらコロナ禍の今回がチャンスだったような気がするけど)。

ミュージアムも停電で繰り上げ閉館するというのでパスして、オカメの鼻の作品群を見てパークのフロントへ。ここまでは停電のことも気楽に考えていたのですが、ここで(15:45頃)ホテル側から、
 停電の範囲は直島全島を越えている。
 今のところ原因不明で復旧の見通しも立っていない。
 建物の構造上停電すると断水する。部屋の清掃もできていないし、食事の提供もできない。
 現状では本日の宿泊はお断りせざるを得ない。
とのこと。ホテル側もどこかで判断しないといけないことだし、判断自体は妥当だし、なんだかんだ言っても連休だからもたもたしてると泊るところがなくなるので、高松に向かうことを即断し宿を手配、ラウンジでお茶を飲んでから1本早いシャトルバスで宮浦港へ。高松行きの最終フェリーなのでまあ混んでましたが別に満員でもなく、無事に宿に入って事なきを得ました(その時には停電は解消していたんですけどね)。いつもの連休ならひどいことになっているわけで、コロナで助かりました。しかし、ベネッセは優待券を申請して利用しているのですが、前回は肝心の券を忘れて割引を受けられず、今回は宿泊自体ができず、なかなかうまくいきませんな。

いちおう停電のまとめ記事のリンクを張っておきます。

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