2011年3月25日

ベータ線熱傷

原発での作業ってのは累積被ばく線量との戦いで、同一人が長期にわたり作業を続けることができないため熟練作業員なるものは存在しない、というのは知識としては知ってたけど、、、お粗末だなあ。主任者講習とか行くと文科省関連の人から「厚労省管轄の事業所は従業員教育がなっとらん」とお叱りを受けるのだが、経産省もたいがいだったということか。ただ、東電の係員がきちんと管理をしないと、というのはもっともだが、東電社員が直接指示をすると偽装請負になるのではなかろうか?危険なうえ大きな責任を伴う作業なんだから東電の正社員がやるべき、というのには同意。

もうひとつ。朝の時点では「被ばくは180mSv」というのと「皮膚にベータ線熱傷の可能性あり」という話しか出てこなくて、昼から夜にかけて「発表された被ばく線量は胸部の線量計の累積値」「貯まった水の表面での線量率は400mSv/h」「実際の被ばくは2-6Sv」といった話が出てきたのだが、そもそも180mSvでベータ線熱傷はないだろうに朝のテレビ局内でそこに突っ込みを入れる人材がいないってのが驚き。東電が黙ってても情報をすべて出してくる組織じゃないことはわかってるんだから、マスコミがもう少ししっかりしてくれないとなあ。

(追記)内部被爆の評価がまだなのは気がかりだけど、全身被爆ならともかく、両足のみ(それもβ線がほとんど)の2-6Svで生命の危険などありませんわ。発表されたデータを右から左に流すだけで、的確な解説をつけないからネチズンが騒いでるでしょうが。ちゃんと仕事してくださいよ、ほんとに。

0 件のコメント: