2013年10月7日

粟島

秋会期初日はあいにくの雨。各会場とも客入りは低調だったようだ。わしらの向かった粟島も詫間駅で降りる人は少ないし、シャトルバスも次の列車を待つ余裕があった(案内不足でコミュニティバスに乗った人が多かったためでもあるのだが)。それでも港に着くと賑やかで、餅つきはしてるは太鼓は鳴ってるわ獅子舞は出るわ救急車は来るわ、、、
粟島海洋記念館から日比野克彦「瀬戸内海底探査船美術館プロジェクト」。ここではいくつかの作品が見られるのだが、常設部分(特に建物自体)もなかなかのもの。コッペパンもおいしい。
粟島中学校から田村友一郎「島の鬼を巡る」。バッハとヘンデルの鬼瓦。粟島は映像作品が割と多くて、時間配分が難しい。特に、ここは「全部で50分あるから好きなだけ見てください」と言われて、しかもそこそこ面白かったりして困ってしまう。予定もあるから適当に切り上げるしかないんだけどねえ。
佐々木類「Subtle Intimacy」。島で採集した植物をガラスに挟んで焼成、建具として組み上げている。幻想的で、この島での一押し。
でも、この島で印象に残っているのは芸術祭の作品じゃなくって、島の人(島外の人も参加してるけど)がやってるブイアート。廃ブイを加工して島のいたるところに並べてある。これがまあ、見ていて飽きない。芸術祭が来る前からやってるらしいから筋金入りだよねえ。
もう一つ、國府さんかと思ったらリアルな廃車でした。こちらも年期が入ってるよなあ。

前回不参加、今回も秋会期からの開催の島で初日とあって、詫間駅での案内をはじめ、各所で不慣れな部分が目立ちました。そういう意味では初日が雨でよかったけど、今後シャトルバスが(駐車場からの便も含めて)きちんと機能するのかが気になります。それにしても、獅子舞の子供たちには気の毒な天気でした。餅つきの人たちも餅がはけなくて気の毒だったけど、あれは乗船の行列に並んでる人のところまで餅を配りにいかないとダメだと思う。でも、そういう手垢のついていないところが魅力だったりもするからねえ。

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