2009年8月17日

昭和少年SF大図鑑展 - S20~40'ぼくたちの未来予想図 -

今回の遠征のメインディッシュ、3館目にして初めてお金を払って入館する。戦後の復興期から石油ショックまでの時代に、子供向け雑誌の表紙や口絵、絵物語、漫画、そこから派生したプラモデルや文房具といった媒体で描かれた「未来」を振り返るという企画。当然のことながら楽しい。雑誌の口絵(特に大伴さんが関わっているもの)は見たことがあるようなものだらけだが、本の表紙になるとはっきり見覚えのあるものがちらほら。特に偕成社のSF名作シリーズ「宇宙怪獣ゾーン」の表紙原画にはちょっと感動しました。しかし、当時の雑誌記事とか今から見るとすごいよなあ。宇宙空間に網を張り宇宙船を捕獲する宇宙蜘蛛とかは(編集する側の大人にはお馴染みの)百鬼夜行とか地獄絵とかのパクリだし、危害を与えずにデモ隊を鎮圧するロボット機動隊(学生側も物陰に隠れて投石ロボットで応戦する、ロボット同士の戦い、しかも「機動隊」はまるっきりビックリドッキリメカで生き物の形態すらしていないのに、「投石」というスタイルにこだわるのはなぜ?)とかは落語の世界である。なんなんだか。

図録は本屋で売ってるし荷物になるからパス、のつもりだったのだが、2割引で売っていた小松崎茂の画集を買ってしまう。それじゃあ意味ないじゃん。

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