2009年10月13日

「未知へのまなざし ―シュルレアリスムとその波紋―」

佐伯祐三作品の寄贈から始まった大阪市の近代美術館構想。阪大医学部跡地を購入し作品を買い集めたところで財政難から頓挫していますが、早く造らないと国に違約金を払う必要が出てくるため、建設に向けた動きもでてきたようです。

作品をただ眠らせておくわけにもいかず、旧出光美術館のスペースを借りてコレクション展をしているんですが、やっと見に行く機会が出来ました。これはこれで立地条件もいいし、並んでいる作品もよろしいんですが、それなりのスペースをとって吉原さんを紹介しながら「まる」の絵がないのは「絵が大きくてエレベーターに載らない」ためだそうだから、やっぱりどうにかしないともったいないよなあ。WTCが高く売れれば話も違うんだろうけど。

取り壊し予定のダイビルを改装して美術館にしたら、との話もあちこちで出てきますが、これも違約金の問題があるから難しいんじゃないかな。まあ、今年度中に新しい方針が決まるようですが。それにしても、役所の仕事だから普通は箱物を造ることから始まると思うんだけど、コレクションに盛大投資したら箱を造るお金がなくなったってのは、誉めるべきなのか貶すべきなのか。

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