2011年8月15日

富士屋ホテル

観光地がどこも客が来なくて大変、という話をよく聞いたのはゴールデンウィーク前。その時点では今行けば安いんだろうな後は思ったけど、日光はともかく箱根は客足がそこそこ戻ったという話も聞いたので、あ、そう、仕方ないね、でもいいことだよね、と思っていた。今回、いろんな事情で月曜が休みになったので、美術館とか休みだよなあ→観光地に行けば無休だよな→箱根にでも行くか、という流れになり、二度と行くことはないかもしれないから一番行きたいとこに泊まろうぜ、となって富士屋ホテル泊とあいなりました(文章長いな)。まあ、お盆にしては安かったし。
いろいろあって、着いた時には日が暮れてました。
今回は昭和11年築の花御殿に宿泊。この棟は各部屋に花の名前がついていて、花の絵がドアやルームキーに描かれています。フロントにはキーがずらり(全部揃ってるから飾りだろうけど)。見た目はいいけど、羽子板ほどの大きさなので持ち歩くのはなかなか大変。
部屋は広いし、調度も立派。ただ、安い部屋なのもあるだろうけど眺望はダメダメだし、やたら広いウォークインクローゼット(ベッドが置けそう)はかび臭いし、バスルームも広いのに便座に座ると足元が狭い(大きな人は無理じゃないかな)。各部屋に温泉が給湯される反面、大浴場は狭いし、靴を履いて行くのが面倒(温泉旅館とは設計思想が違う)。外国人向けの古い建物なので、そういう部分も含め楽しめるかが勝負かと。わたしゃ面白かったけど。
サービス面はさすがです。一番すごいなと思ったのは、朝食のビュッフェ会場で、前のお客さんが料理を取り終えないと(座席は余っていても)次のお客さんを入れずに隣のバーで待たせておくこと。ディナーのデザートの時にフィンガーボウルが出てきたのも日本では初めてかも。ただ、このご時勢だから、涼しげな格好でないと問題だし、当人も上着なんか持ってないことを棚に上げて言うと、お客さんもスタッフもラフすぎかなあ。その分落ち着いて過ごせたからいいんだけど。どうしても荷物を自分で持って動いちゃうような人なので、ホテルの格どおりの行動を要求されても困るんだよね。
翌朝、ホテル内を探検。
明治39年築の西洋館内部。
当然、ガラスも昔のままです。
こちらは外観。
庭へ出る。
あじさい。大きなつぼみが開くと小さな花がたくさん出てくる。
とにかく広い、水車小屋はあるわ、
温室はあるわ、
一番上にはプール。
いちいち写真出さないけど、イングリッシュガーデンだの、ガーデンチャペルだの、関東大震災で活躍した古井戸だの、いろいろあります。もっとゆっくりするといいんだろうけどねえ。

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