2016年8月29日

直島

8/26
前泊した岡山駅そばの宿を出て宇野へ。夏の新作(山下拓也の弱弱様Ⅱ)をチラ見してから直島へ。レンタサイクル屋に荷物を預け、自転車(非電動・6速)を借りて出発。全島回る時間はないし、地中美術館は電動でないと辛いし、前回家プロジェクトをパスしたこともあり、今回は宮浦と本村に的を絞った。まずは港の新作、藤本壮介の直島パヴィリオンで遊んでから本村地区へ移動。

本村では待ち時間が生じるタレルの南寺から。待ち時間はゼロだが、スタッフが来るまで待ってるからそれなりにロスは生じている。2回目だとあまりびっくりはない(逆に安心して楽しめるという話も)。本村アーカイブできんざのチケットを引き取り、家プロジェクトの作品を回っていく。まあ、知ってるからあまりびっくりは、、、ということで新しいところではANDO MUSEUM(元からなのか塗り替えたのかはわからないが、土塀の模様が楽しかった)、直島ホール(安藤さんよりこっちの方が好きだな)、直島建築+The Naoshima Planをめぐり、本日のメインその1、内藤礼のきんざ。

直島でいつも整理券が出て行列するのが地中美術館と南寺なのだが、実は事前予約のみという施設も存在する。きんざは定員1名、15分枠の予約制で1日18人が鑑賞できる、というレアもの。ただ、行ってみると確かにいろいろ面白いんだけど、15分もいらんなあ。入れ替えの時間が必要だから室内に15分滞在できるわけじゃないけど、10分とか12分とかでいいんじゃなかろうか。

いったん宮浦に移動し、直島銭湯へ。メインその2、直島銭湯寄席。入場券の券売機に「寄席」のボタンがあるのに感動。普通の銭湯より脱衣場狭いのにどうすんのかなと思ってたら、浴槽の上に板が渡してあり、その上に座布団が。お客さんは風呂椅子に腰かけて楽しむ趣向。しかし、ここの浴室は天井から陽光が降り注ぎ温室状態。脱衣所ならともかく浴室に空調なんぞあるわけなく、中はサウナもどき。高座の後ろに扇風機が置かれたが、やはり浴室なのでコンセントがなく脱衣所から引っ張ってくる。前説で、ケータイの電源を、写真撮影は、といったありきたりの注意事項の他、カランを押すと水が出るので気を付けてください、というのもあった。確かにうっかりもたれたりしそうだが、水でも出てきてくれた方が過ごしやすい気も。演者は東京の立川寸志。入門が遅かったので東京で二番目に高齢の二つ目で、以前は福武書店で編集をしていたそうな。マクラでは入社の頃に直島に連れてこられた話もでて、ウケてました。そういえば、この日の客席は半数以上が芸術祭関係者のように見えたけど、気のせいかなあ。ネタは銭湯だけあって「町内の若い衆」「湯屋番」。マクラの時は音響に合わせた声も出せるんだけど、話になるとそうもいかず少々聞き取りにくかったのですが、楽しめました。ここはただでさえ不思議な空間ですが、そのうえ落語会やっちゃうんだもんなあ。いいものを見せていただきました。

引き続き、ギャラリー六区の丹羽良徳・歴代町長に現町長を表敬訪問してもらう。霊能者に歴代の直島町長を呼び出してもらい現町長と会談する、という映像作品なんだけど、これが予想以上に面白くって結構長居してしまう。しかしまあ、今どきの首長さんってたいへんだよねえ。

ずいぶんと遅いお昼を食べて、再び本村に移動し家プロジェクトの残りの作品を見て港に戻り、直島は終了。そのまま宿をとっている高松に向かってもよかったんだけど、いったん宇野に戻り山下拓也・遅延龍Ⅱを見る。これも面白かったんだけど(工房の発泡スチロールの作家さんとかも面白かったんだけど)さすがに高松に行かねばならんので泣く泣く撤退。楽しい一日でした。

ベネッセ関連が軒並み撮影不可なので写真などないのですが、1枚だけ。
港のそばのレンタサイクル屋さん(利用したのとは別のお店)。いろんな作品が増えたけど、やっぱり直島といえば赤南瓜黄南瓜だよねえ。

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