2008年3月6日

博物館

さて、台湾に来たらやっぱりここに行かねばなるまい、というので3日目は朝から故宮博物院へ。ポカは士林駅でバス停と反対側の出口に出ちゃったくらいで、開場15分前にあっさり到着。まだ開いてないだろうと思ってガラス戸を押すとすんなり開いたので中に入る。奥のほうで職員が朝礼らしきものをやっている、と思ったら警備のおじさんが来て外に出される。やっぱり開場はまだだったらしい。それでも待つ間もなくすぐ入れてくれたので、チケットを買って(一番乗りだ)荷物を預けてゲートに向かうが当然開場はまだ。パンフをあさったり階下の団体受付の偵察に行ったりトイレに行ったりして戻ると当然のように行列ができている(数十人レベルだけど)。やっとこさ入場。

1階の博物院の歴史を解説したコーナーから見るのが正しい態度だが、まずは故宮名物の翠玉白菜を拝むため3階へ。先客が3人いたがじっくり堪能。白菜は思ったより小ぶりだった。そのままじっくりと3階を見て回る。青銅器が印象的。当然のことだが、泉屋博古館で独立したケースに入ってるような物が無造作に並んでいる。2階に下りるころから急に人口密度が増える。耳につく言葉も中国語中心だったのが日本語中心(現地ガイドの日本語のほうが主だが)に変わっていく。ちょっと疲れたので2階のカフェ「停雲」で高いローズティー(ポットティーで、カップに移すと3杯分以上あったから、高いかどうかは考え方次第だが)を飲んでやり過ごす。ここの客はあらかた日本人。それも、ツアーについてるから大して興味もない博物館に来たが、特に見るものもないし集合時間までは間があるし、コーヒーでも飲んで時間つぶそう、という人種のようだ。カフェの客が減り始めた頃に展示場に戻ると、案の定客足も減っていてまた中国語が耳につくようになり、残りをゆうるりと片付ける。もっとも、実際に回ってみると、残っていた展示は正直苦手な書が中心で、あれなら人ごみの中で見ても良かったかな。

さて、リニューアルされた故宮博物院の最大の問題点はトイレだと思います。スペース的には十分なはずなのに、なぜか便器が少ない。朝顔より洗面台のほうが多かったりします。王室のコレクションを鑑賞するんだからゆったり過ごせってことでしょうが、なかなかそんな優雅な気分にはなれないよね。トイレのご利用は計画的に。

ミュージアムショップ(手ごろなお土産は揃ってるけど、図録がもう少し充実してるといいのになあ)で買い物をして外へ。本来は庭も見ていくべきところだが、この日はあいにくまとまった雨で断念。近所(バス停ひとつ分郊外寄り)にある順益台湾原住民博物館に向かう。すでに疲れてたので適当に見たが、ある意味故宮よりおもしろい。3D映画はピンボケだし、映像展示の多くはブラウン管が焼けていて見づらいし、ビデオテークはVCDなので見てて悲しくなるし、そもそもこの分野の良品は鳥居龍藏以来の業績で日本の方が豊富に残っている気もするが、それでも楽しい。やっぱり現地で見ないと(台北が現地かは疑問もあるけどね)。機会があれば先住民のお祭りなんかも見たいなあ。ちなみに、ショップも小ぶりだがこっちのほうが故宮より楽しい。客を選ぶとは思うが、おすすめです。

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