2016年7月27日

チェレラ

ブータン観光のゴールデンルートは、パロ、ティンプー、プナカの3つの谷をめぐり、タクツァン寺院トレッキングで締めるパターン。ただ、こちとら2回目なのでその外を目指そうということにしました。ただ、最もブータンらしいといわれるブムタンまで足を伸ばすことも可能とはいえ、雨期は土砂災害も多く予備日がないと危険と考え、ハとポプジカを回ることに。
とりあえずパロの市街
空港越しに見るパロ・ゾンと国立博物館。この辺りは前回訪ねたのでパスして、チェレラ峠の向こう、ハへ向かいます。
ブータンでは標高によって気候が異なり、主な農作物も変わってきます。標高2000mそこそこのパロやティンプーは稲作が盛んで、日本人のダショー西岡さんが指導したこともあって、案山子の格好からなんとなく日本風でした。地形から当然だけど、見事な棚田が広がります。近くには西岡さんのチョルテンもあるけど、今回はパス(前回行ったし)。

パロの古刹、ゾンダカ・ゴンパ。タクツァンほどではないが、やはりとんでもないところに建っている。前回はタクツァンが火災直後で展望台までしか近づけなかったので、このお寺を訪問した。まあ、見てから思い出したんですけどね。
うねうねと峠に向かって登っていきます。照葉樹林だったのが気が付くと針葉樹へ。


咲いてる花も(よく知らないけど)高山植物っぽい。
チェレラに到着。標識は3988mになってますが、日本で資料みるとたいてい3800mになっている。とりあえず、舗装された道路ではブータンで一番高いところらしい。森林限界に近く草原の割合が増え、峠のお約束でダルシンやルンタがいっぱい。
天気が良ければ雪山が見えるんだけど、ちょっと無理ですね。

昔は道のそばでもブルーポピーが咲いてたらしいけど、今は少し山のほうに歩かないとダメなんだそう。ちょっと考えたけど、着いたその日に標高4000m近いところで30分の山歩き、となると後々響くこと請け合いなので諦めました。もう若くないからねえ。
峠から見たパロ谷
こちらが本日の目的地のハ谷

2016年7月26日

入国まで

今回は7/12の深夜便(日付は7/13)で出て7/19の朝に帰国という日程。仕事を終えて帰宅し身支度を整え京都アクセス切符で阪急に乗車、したところで、人身事故のため淡路-天六間普通との情報が入った。復旧見込みは21:10頃とのことで、すんなり復旧したとしても遅れそう。振替輸送対象は地下鉄、北急、京阪、モノレールで、慌てて検索したところやっぱり遅れそう。仕方ないので(料金二重払いになるけど)高槻でJRまで走って新快速、関空快速を乗り継ぎ、なんとか(予定の5分遅れくらいで)間に合った。前途多難である。実は阪急は予定より早く復旧したようなので、そのまま乗っているのが一番賢かったようなのだが、それは判断つかないよなあ。

バンコクに着き、トランジットカウンターに向かう。夜中(4時)なのでそもそも開いてるカウンターが少ないところに、前の中国人がチケットを紛失したらしく係員と延々もめている。さんざ待ったうえで会社が違うから隣の列に並べと言われ、そこで順番が来たらまだ受付してないから6時半に来いと言われる。よく見ると、表示はドゥルックエアじゃなくってブータンエアウェイズになっていたので、こっちが寝ぼけてただけなのだが、とにかく疲れた。

前回、ドゥルックエアは2機のBAe-146で運用しており、機内に入るなり「バスみたい」と思ったものだが、今は3機のA319(と1機のATR42)で運用している。欠航率は下がった(以前は有視界飛行だったようだ)し、機内空間は普通になった(しビジネスクラスもできた)が、エコノミーのシートは革張りで搭乗橋を使わずバスで駐機場に移動するなど、LCCのノリ。もっとも、拠点のパロ空港には相変わらず搭乗橋などなく、どころかバスすらなく乗客は歩いてターミナルに向かうんだから、そんなとこだよなあ。


パロ谷が狭いのも相変わらずで、飛行機は谷のカーブに沿って高度を下げていく。主翼の上だったので眺望は悪かった(BAe146は高翼構造だから眺望は良かった)けど、窓側だったのでそれなりに楽しめました。
ターミナルビルは立派になってたし(といっても待合室はひとつ)、入国審査列も自国民、インドなどビザ不要の国、その他外国人の3列に分かれており格好はついていた。しかし、税関を抜け空港の外に出てから落ち合ったガイドに「両替は空港でしてください」と言われ、入国審査場の向こうにある両替所に行って(そこにしかない)戻ってくるという適当さ。税関の係員や審査官に声はかけるけど、特にチェックはない。信用してもらってるのはありがたいけど、このご時世にそれでいいのかねえ。というか、両替所くらい作ろうよ。

2016年7月25日

ブータン行ってきました

今年の夏休みは当初「地震の影響も少し落ち着いてきただろうからネパールにしようか」みたいな話だったのですが、1/19に突然ブータン観光局が「ブータン・日本親善オファー」を行うと発表。まだツアー料金も確定しないうちから方針変更し、17年振りのブータン行きと相成りました。

ちなみに、このブータン・日本親善オファーですが、内容は、
・日本国籍の所有者
・1泊US200ドルの最低公定料金を撤廃。1人1泊US65ドルの内国税と、宿泊や移動、飲食などの旅行にかかる実費のみを支払う。
・ドゥルックエアーとブータンエアラインズは、航空運賃を50%割り引き。
・ホテルは最大50%の割り引き。 ・食事をするレストランや、ホテルなどの施設やサービスを選択できる。ただしこの場合は、公定料金を支払って旅行する際と同じ品質の施設やサービスから選択することとなる。また、滞在は三つ星以上のホテル、ライセンスを持ったガイドを雇うことが必須。

以前にタイ人対象のイベントとしてこうてい公定料金を取っ払ったこともあるようだし、インド人はそもそも公定料金制度の対象外。生活圏が重なるので国境をノーチェックで通過しているらしい。もっとも、ブータン国内の検問を通過するには通行許可がいるみたいですが。

この内容だと実質的なのは航空運賃の割引くらいで、現地滞在費用は「現地旅行会社の取り分をどこまで減らせるか」 ってことだから、そんなには変わんないよねえ。政府の懐は痛まないってところがなんとも。でも、日本人観光客は国王夫妻が新婚旅行で来日した直後に激増した反動で年々減ってたので、このオファーとお世継ぎの誕生とブータン展の開催でとりあえず持ち直したようです。もともと6-8月は雨期で観光としてはローシーズンなんだから、うまくいって良かったねえ。

2016年7月24日

とりあえず週末の報告

ブータンの話はおいおいするとして、

総合基礎実技展 キリトリ展
油画前期教室展
油画基礎展 @京都市立芸術大学
妖怪三昧 異形のものの棲むところ @京都市立芸術大学芸術資料館
川村悦子展 ありふれた季節 @西宮市大谷記念美術館
始皇帝と大兵馬俑 @国立国際美術館
井村隆カラクリン展 KARAKLIN Sound Trip @ギャラリーキットハウス

暑いし疲労も残っているのか、動きがゆっくりで困ります。粗相はしてないけど。

2016年7月10日

ダリとダリとウルトラマラソン

 ダリ版画展 −もうひとつの顔− @京都文化博物館
のっけから「神曲」の挿絵100点が並び「世界観わかんないし勘弁して」という流れなのだが、ダリはダリなのでちゃんと楽しめました。なにより、市美と違って比較的すいててじっくり見られるのがいいですね。図録買ったらポスターくれたのはうれしいんだけど、これを一日持ち歩くのかと思うとちょっと憂鬱。ちゃんと持ち帰ったけど。

上根拓馬展 Hole dimension 8 Gardiens + α @アートンアートギャラリー
川北英展 建築家の視線 POINT of VIEW @アートスペース虹
山本一博個展 ゆめかうつつ @ギャラリーモーニング
お面もらった。ラッキー。

上園田はる奈 個展 流体 @KUNST ARZT
女流作家作品展 @アートギャラリー博宝堂
ダリ展 @京都市美術館
外はまずまずだったけど、中はさすがに混んでました。写真撮影コーナーは並んでたのでパス。展示は面白いけど、結界が結構遠くに引いてあって、版画なんかちっとも見えませんが、、、前に行ってもどうせ見えないんだから、単眼鏡持って行って後ろをサクサク進んだ方が賢いと思う。

髙木智子 個展
黒宮由美 展 あいのうえのおはなし @ギャラリー恵風
高木さんは今回もバックヤードにまで作品が並んでいて、そっちの方が好きだったりするのも一緒。ポチがついてるので平和ですが。

ユニフォーム 若木くるみ・武内明子 @PONTO15/Finch Arts Gallery
当初は若木さんとお客さんが一人いただけだったのだが、お客さんはいろいろ来るし(美術の人だけでなくランナーの人も)、オーナーのLICCAさんも顔を出して、大変にぎやかに過ごさせていただきました。おかげでちょっと予定オーバーしたよ。で、ここに載せても意味ないけど、告知。
みんなラクダを目指してモンゴルへゴー。

2016年7月9日

佐和山遊園行ったら閉鎖されてました

まあ、ちゃんと調べてから行けよ、って気はしますが、、、とりあえず現状の写真を。

もともと、創造に対する並外れた意欲はあっても創造物を残そうという気はあまりなかったような気がするので(たいがい張りぼてだからなあ)、管理ができなくなれば廃墟になるのは早そうです。しかし、ちゃんと中が見たかった。事情が分かんない(おっちゃんが入院したとか?)ので何とも言えないけど、しれっと再開されるとうれしい。それにしたって、部外者が入れるレベルまで復旧するのも大変なんじゃないかなあ。

インサイド×アウトサイド - 陶芸の森アート・クルーズ @滋賀県陶芸の森
陶芸の森には多数の野外作品があるんだけど、見ないで帰っちゃう人が多い。わしらも全然気にしておらず、よく写真が使われる「炎の人」もどこにあるのか知らなかった。そりゃいかんだろうということでこういう展示を組んだのだが、雨のせいもあるだろうけど、それなりにお客さん来てるのに野外展示場にはほんとに人が来ない。紙風船配ったり、頑張ってるのになあ。せっかくだから写真載せときます。




魲万里絵 遠くて近い私の風景 @NO-MA
持ち歩いてるというスケッチブックにさえ、執拗に描き込まれている。スケッチブックを持ち歩くのはいつでもどこでも絵が描きたいからで、目にしたものを描くためではないらしい。でもまあ、スマホを持ち歩くのもその場所で何かをしたいからではないからなあ(イングレスとかもあるけど)。

峰岸伸輔 展
Hyun-Jin Kim 展 @アートゾーン神楽岡
京都二紀小品展 @ギャラリーヒルゲート
山本栞 個展 だんだん、ひとつになっていく
金子朋恵ガラス展 @同時代ギャラリー
湯川洋康・中安恵一豊 饒史のための考察2016 @ギャラリーパルク

高木さんの油彩(とこないだの稲田さんのドローイング)をやっと額装する。で、そのあとが困るんだよねえ(そろそろ掛ける場所がない)。

2016年7月3日

お天気持ちました

今日は雨予報で、実際京北あたりはまとまった雨になったんだけど、こちらは降らず。というか、そろそろ水やりの心配が必要かも。仕事がらみの会合があったが、前後で少しだけ回る。

特集陳列 徳川将軍家と京都の寺社─知恩院を中心に─ @京都国立博物館
イラストレーター 安西水丸展 @美術館「えき」KYOTO
実に様々な安西さんの仕事が紹介されているのだが、一番好きなのは2色刷りポスターのシリーズかな。

2016年7月2日

梅雨明けはまだなんだけど

前線が日本海に行ってしまってとにかく暑い一日でした。

大原治雄 写真展 〜ブラジルの光、家族の風景〜 @伊丹市美術館
すごく苦労して奥さんに先立たれ故郷にも帰れず、なんだけど、これは幸せな一生だよなあ。やっぱり。

知命 50代の挑戦展 @伊丹市立工芸センター
金魚と海のいきもの展 @梅田阪神本店
出品作品は思ったより面白かったし、なぜか明石からタコの着ぐるみが来てました。

ART OSAKA 2016 @ホテルグランヴィア大阪
ART OSAKAは2回目。人出はほどほどだったけど、やっぱり広くて疲れる。途中のカフェが落ち着く。阪神で勢いがついてたのもあって、3点購入。
稲田早紀さんのドローイング(@Nii Fine Arts)。宇宙人、じゃなくってケサランパサランだそうです。
鴻池朋子「素焼粘土」(@ギャルリー宮脇)。宮脇さんにはよく行くけど、作品買うのは初めて(本は買ったけど)。この作品は後日引き取りに行く予定。

渡邉貴子さんの「犬と仲間たち」の「うま」(@GALLERY龍屋)。この人は前に神戸のマルシェでも見た。楽しい。重心が歪んでるので壁に掛けてもまっすぐにならないのが味。

2016年6月25日

今日も梅雨空

伊藤若冲 京に生きた画家 @細見美術館
たいして宣伝もしてないし空いてんのかなと思ったら、東京での余波なのかちゃんと行列してました。もっとも、館蔵品主体で作品数もそんなに多くないし、細密描写とは無縁でサクサク流れるし、入ってしまえば快適でした。そもそも、動植綵絵は素晴らしいけど、個人的には鶏図押絵貼屏風の方が好きだし。

渡邊佳織 個展 プライベート・ヒロイン @イムラアートギャラリー京都
今回ちょっと芸風が変わってきてて、この方が好きかな。

三橋卓展 茶話会 trip
武部翔子個展 記憶の庭 @ギャラリー恵風
イガわ淑恵 個展 今日のもがき @KUNST ARZT
映像で流れてた大阪での作品がめっちゃ楽しそうだったけど、あれは展示できるとこ少ないわなあ。

中津川浩章展 @ギャラリーモーニング
長谷川泰子展 庭の記憶 @アートスペース虹
初夏のお得市 @アートスペース東山
雨が降ってるのに(画廊なのに)折り畳み椅子を購入。

馬場佳那子展 @ギャラリー16

天気のせいか全体に人通りは少なく、神宮道のお店でけっこう試食やってるし、小倉山荘の無選別も昼すぎてても結構残ってたうえにお茶まで出てきたし、虹さんではお茶のおかわりまでする始末。極め付けが折り畳み椅子。(無選別せんべいに加えて)こんなもんまで持ってたんではまっすぐ帰るしかないよなあ。

2016年6月19日

今日は雨

まあ、さすがに梅雨なんだから雨は降るわな。

大阪万博グッズ三昧! @EXPO’70パビリオン
グッズはさすがに面白いのだが、何よりすごかったのは開会式の裏話で、皇太子殿下が押したスイッチはほんとにただのスイッチで、それを合図に屋根の上にいた裏方さんが人海戦術で花吹雪をまいた、というくだり。ロボットはまだまだ信用されていなかったんだねえ。

ワンロード: 現代アボリジニ・アートの世界 @国立民族学博物館
瀬戸芸に巡回するのでその時に見てもいいのだが、どう考えてもみんぱくのほうがじっくり見られるし、タダだからねえ。アニメーションがステキ。

音楽の祭日2016 in みんぱく @国立民族学博物館
以前に比べるとお客さん多いし、雨だから滞留してしまう。にぎやかでいいんだけど、レストランに入れないのは(雨天だと特に)辛い。次からお弁当持って行った方がいいかも。で、おなかが空いたので早々に撤退しました。
今年のメイン?、ロボット・バンド。もともとロボコンを戦っていたのだが、好みの形のロボットを作っていたのでは絶対に勝てないので、楽団に宗旨替えしたのだとか。
ロボットはMIDIデータで動くとかで、ミクさんも参加しています。
頭からシャボン玉も飛ばせます。
デジタルデータなんだからそのまま出力すればいいものを、アナログな動きに変えて演奏を行う。「ロボットだから失敗してもしょうがない」というのが、まんま明和電機ですね。わたしの施設にも来てほしい。

2016年6月18日

暑い

昼間いろいろあって、夕方に少しだけ歩いたのだが、それでも十分暑い。雨よりはましだけどねえ。

森令子展
葛岡博 描画展 わが愛しきモチーフたち @ギャラリーヒルゲート
kao展9 The FIRST ROLL
長谷川馨 個展 icons! @同時代ギャラリー
門田訓和 physical time @ギャラリーパルク
芦田寿 個展 ブロッコリー(凛として)~里の秋 @アートギャラリー北野
西太志 個展 黒い絵 @ARTZONE
ロワン・ショー+ロサナ・リオス(二人展) 日々の風景 @Art Spot Korin
小倉薫 ♡の基地 @艸居

西さんもよかったけど、やっぱり小倉さん。お値段も手ごろで欲しかったけど、逆にかさばって設置場所の見当がつかないので断念。

2016年6月15日

ちょっくら

週末忙しいので時間をこさえて近場を回る。

3GRAPH #2:原理性 @ギャラリーメイン
屈伸個展「像」由心生 @Lumen gallery
松本和子展 愛好家の面影 @ヴォイスギャラリー
伊藤隆介×中田有美 ジオラマとパノラマ @京都芸術センター
名前見て「これは面白いだろう」と思って、ヨメからも面白いと言われてて、実際面白いのだが、伊藤さんの作品はこの場所に置いてもあまり面白くないとか思ってしまうのは贅沢なんだろうなあ。やっぱり「蔵」の印象が強烈なので。逆に映画館とかでも面白いんだろうなあ、きっと。

エミリー・ペドロン 個展
植松永次 兎のみた空 @@KCUA
時間があればゆっくりしたかったんだけど、、、ちょっと残念。

寺田豊(京絞り)と伴野久美子(現代美術)のテレコ(個)展 IV @ギャラリーアーティスロング
ライゾマティックス グラフィックデザインの死角 @京都dddギャラリー
機器トラブルで一部見られなかったけど、、、まあいっか。