2014年10月23日

西蔵急救中心

さて、この時点でヨメの方は下痢が続いてヘロヘロになっていて、観光を一部バスしたりしていた。水分は摂れてたので電解質だけ補充してたら大事ないだろ、とは思ったが、日程もタイトだし場合によったら点滴の1本もしてもらった方がいいかな。ということで、ガイドさんと相談し病院に行ってみることになった。現地の旅行会社に連絡をとり、社長さん(兼運転手)と付添役の女性(現地では看護師とか足らないので、家族が付き添って看護するのが一般的らしい)を確保し病院へ。
外国人が行く病院となると限られてるのかもしれないけど、チベットの中央病院の救急部門。病院本体の建物も隣に並んでます。
初めから病院として建てられたのかはわからないんだけど、天井も高いし清潔感もあるし日本とそう変わらない雰囲気。ただし、照明は暗いし(日本は明るすぎだけど)、椅子も少なめ。
結構広いですね。
とりあえず診察券を作って(ガイドさんが)状況を説明、ひとしきり待たされた(優先順位は高そうじゃないから当然か)あとで、採血と検便。採血管は日本と同様だが、消毒は3本入りの滅菌綿棒をイソジンの瓶に突っ込み、そのうちの1本を使用。残りの2本は止血に使っていた。脳浮腫(高山病の一番まずいパターン)の除外のため眼底のチェック。SpO2を測って酸素吸入。ちなみに、パルスオキシメーターはガイドさんも持っていて日に一回程度測っていたのだが、おおむねヨメより私の方が低くて、初日は74%とか出て目が点になった。そりゃしんどいはずだよなあ。ひとしきり検査結果が出るのを待って、カリウムがだいぶ下がってるからやっぱり点滴しときましょう、ということになり処置室へ。
ベットから見た中庭。ベッドはパラマウント社製で9床、なのだが酸素配管は11床分確保されていた。何か事があればストレッチャーを引っ張り出してくるのであろう。他のベッドを見ると、確かに家族がわらわら付き添っている。看護師がやってきてアンプルカッター(最近はあまり見かけなくなった)でKClのアンプルを2本切り500mlの生食に足してルート確保。もう少し痛くなさそうなところにも血管があるんじゃないの、とは思ったものの、これでとりあえず一段落。
さて二人だけのツアーならこのまま病院にいればいいのだが、そうもいかないのでガイドさんと夕食のお店へ。
すでに予定時刻を過ぎていたので、サイクルリキシャを拾う。ただし、ジョカン周辺には乗り入れ禁止なので、結局はだいぶ歩いたけどね。とりあえず、運ちゃんは客が乗ってても電話に出ることがわかった。街角には警官がうじゃうじゃいるんだから、特に規制はないんだろうなあ。交通関係とは管轄が違うのかもしれないけど。
結局、ヨメが宿に戻ってきたのは11時でした。高張だから仕方ないけど、えらくゆっくり点滴したもんだ。まあ、点滴だけじゃなくって酸素投与もしてるんだから、そっちの時間確保の意味合いもあったのかもねえ。

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